お客様は神様です。22

お客様は神様です。

「ところで、ワシは神様じゃ。だから色々な人を見ておる。その経験から言うと、人生はイチゴのショートケーキと同じじゃ。」と好き神は意味深な事を僕らに告げ、僕らはお互いに「へー。」と言い、ケーキを食べたフォークを口に咥え、言葉には出さないものの腹の中では「ほー、人生とイチゴのショートケーキだって?言ってみろよー。」と思っていた事はお互いの目を見ればわかる。

そして、次の瞬間「ふぉ、ふぉ、ふぉ、何か疑っているようじゃのう。」と言われ、僕らはギク!っとなり、咥えていたフォークをがっちり嚙んでしまい歯が痛い。

好き神は「聞きたいかい?」と僕らに鋭い眼光で問う。僕らは言葉にはできず「うんうん」とすぐさま反応し返答する。

「よしよし。それでは話すとするかのう。まず、人生は様々なパターンが存在するが、基本的に大きく3つじゃ。一つ目は早くから成功する者、そして半ばくらいで成功する者、そして最後に成功する者じゃ。それがイチゴのショートケーキの食べ方と類似しているというわけじゃ。わかるかい?」と僕らに聞く。「うんうん。」と大げさに僕らはうなずく。

「よしよし。」と好き神は満足げだ。それを見て二人は少しほっとした。

「イチゴの食べ方によってそれがある程度わかるというものじゃ。どうじゃ?すごいじゃろ?」と言われてもキョトンとするしかない。
「おヌシは、先にイチゴを食うタイプじゃったな。それは早熟という事じゃ。早くにいい思いをするとか、早くに何かを達成してのちに苦労をするタイプじゃ。そして・・・」とさらりと神様のお告げが僕に告げられる。僕の心情的には「え?なに?早熟?あとで苦労?え?」という残酷にも思えるお告げに困惑した。しかし好き神はそんな僕にはお構いなしに続ける。「そして、サラリーマンは最後にイチゴを食うタイプじゃったな。それは晩成という事じゃ。若いころは苦労しかせん。いくら頑張っても成果が出ないようになっとる。だけど、信じて頑張っていれば必ず芽が出て開花するということじゃ。それまで我慢することが大事というわけじゃ。ふぉ、ふぉ、ふぉ。」と早熟の僕よりも晩成のサラリーマンの方を少し慰めたり褒めたりする言い方が少し羨ましく感じた。

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