絶対にやめた方が良い整体学校やセラピストスクールの特徴7選 | 現役整体師セラピストが本音で語る「整体・リラクゼーション業界」について

現役整体師セラピストが本音で語る「整体・リラクゼーション業界」について

これから整体師、セラピストを目指す人の参考になりそうな情報を載せていきます

主に、
「就職先として見たサロン」の情報や
「技術と知識を学ぶ場としての整体学校」の情報を
載せていきます

今回は、

選んじゃいけない整体学校の特徴

について、掲載します


昨年、整体学校の評価をランキング形式で掲載したところ、
驚くほど多くの反響をいただきました。

 

 

同業界関係の方からの
「わかります!同じ感想ですっ」
などのお声の他、
整体学校選びをされている方からの
「参考になって助かった」
「わかりやすい」
との感想をいただき、
掲載して良かったとやりがいを感じられつつも、

それだけ多くの方が、
整体学校選びに困っている、迷っていることを実感しました。

いただいたコメント、DMには、
うれしくなる ありがたい感想の他に
「そもそも、なぜ、あの3校に絞ったのか」
という疑問や、
「ランキングに入らない学校の理由を教えてほしい」
というご希望の声もありました。

 

それでしたらと、
2025年になっても、去年からの一年間で、
ランキングに変動があったわけでもないので、

2024年の整体学校ランキングに
入らなかった学校の特徴、
ひいては、
『絶対避けた方が良い整体学校の特徴』
を、整体学校業界に詳しいKさんに
また、うかがってみることにしました。

 

目次

1.解説いただいた 元整体学校講師Kさんのご経歴

2.良い整体学校の要件とは

3.避けるべき整体学校の特徴7選 その1
   店舗(サロン・整体院)付属の整体スクール


4.避けるべき整体学校の特徴7選 その2
   代表講師一人(または3人以下)の整体学校


5.避けるべき整体学校の特徴7選 その3
   受講時間(やコマ)数が決まっている整体学校


6.避けるべき整体学校の特徴7選 その4

   短期(1日〜2週間)過ぎる受講期間の整体学校

7.避けるべき整体学校の特徴7選 その5
   施術に独自の道具を必要とする整体学校


8.避けるべき整体学校の特徴7選 その6
   取得できる資格を喧伝している整体学校

 

9.避けるべき整体学校の特徴7選 その7
   学校見学時に授業を体験できない整体学校


10.まとめ

 

 

●Kさんのご紹介

① 整体学校に通われ
② 卒業後に、整体院やリラクゼーションサロンの施術現場に立たれ
③ 卒業した学校に請われて同学校の講師もされて
④ 退職後に独立し、整体師、セラピスト、柔整師の職業紹介事業を起業され
⑤ 現在は、サロングループの人事を担当されていらっしゃいます

 

そのため、整体学校にたいして
 生徒の視点
 講師の視点
 現場施術者の視点
 就職をお手伝いする視点
 採用する側の視点

など、
幅広い視点から見たお話を聞かせていただけるので、
過去にも、Kさんからうかがったお話を、
いくつもの記事にさせていただいています。

【 Kさんのお話をもとに掲載した過去の記事 】

 整体学校・整体スクールの信頼できるおすすめ評価ランキングまとめ2024年版|元整体学校講師の本音

 YMCメディカルトレーナーズスクールさんの全校閉校について整体学校元講師の人に話を聞いてみました


 東京の整体学校 本音の辛口評価:整体学校の身売りした、買収された整体学校の情報
 

しゅり)
Kさん、今回、お話を聴かせていただけた経緯をうかがっても良いでしょうか


Kさん)

今回のお話をお受けしたのは、
整体学校を卒業された方々の就職のお手伝いをしたり、
採用したりさせていただく経験の中で、
「卒業された整体学校に通ったことを後悔されている」
という方に多くお会いしたからです。

実際、とても良い整体学校もあるんです


でも、そういった残念な声があがってしまうのは、
ご自身の目的にあった整体学校の選び方をご存じないだけなんだと思います

そんな同じくらいの学費と時間を掛けても、
選んだ整体学校が違うだけで
その後、施術の業界で活躍される方と、
遠回りをされてしまう方に分かれてしまうのを目の当たりにして、
それが非常にもったいなくて、残念でした

なので、前回は、
「良い整体学校を選んでいただけるように」
ランキング記事にご協力させていただきましたが、

今回は、
「残念な整体学校を選ばないように」と、
ご協力させていただくことにしました。
 


しゅり)
ありがとうございます。
その「残念な整体学校」に共通することはなにかありますか

 

 

Kさん)

「残念な整体学校」に共通していることとしては、
整体学校側も、なにも悪意を持っていたり、
生徒さんをだますつもりで、
「残念な体制にしている」
というわけでは無いと感じています。

学校を設立、立ち上げた方や、講師の先生や職員自身は、
生徒さんのためを思って一生懸命であったり、
人柄はとてもよかったり、施術自体の腕はピカイチだったりもします。
なかには、本当に数は少ないですが、
熱意も誠意もないと思われる整体学校さんも一部あると感じましたが…
多くの整体学校に関わる方は、
「うちの学校は良いはず」と信じていらっしゃる印象です。

ただ、学校側の方たちは、良かれと思っていて、そこに悪意がないからこそ、
これから通おうとされる方にとっては、
良い学校かどうか、よけいに見分けがつかないんだとも思います。

問題なのは、育成する仕組みや、指導する技量が、
残念な状態であることに、整体学校側が気づかないまま
生徒さんに提供している学校さんが数多くあることだと思います。
 

 

しゅり)
ありがとうございます。
学校当事者が気づきにくい違いがあるんですね。


ではさっそく、
昨年のランキングに入れなかった整体学校のそれぞれ特徴について、
お話しを聞かせていただけますでしょうか。

 

 

Kさん)

まず、前回のランキングのおさらいですが、
そのランキングの基準を、
生徒さんの目的を叶えられるか
に統一しました。

生徒さんの目的というのは、
主に、整体の技術を身につけた先の、
就職開業スキルアップがあると思っています。

そのためには、
A.目的にそったレベルでの技術修得ができることを基盤として、
B.就職や開業などのサポートの充実が必要だと考えます。

その基盤である
A.目的にそったレベルでの技術修得ができることを支えるものとして、

A-①.整体学校という”団体・組織”としての『シラバス面』と、
A-②.担当指導者である”講師個人”としての『指導技量面』
二つがあります。

 

『 シラバス 』 とは

学校教育の現場で用いられる用語で、
 「授業の目的、到達目標の設定」、
 「授業内容・進め方」、
 「成績評価の方法・基準」、
 などを指します。

 

例えば、
シラバス面』で、
受講期間が定められているという整体学校の先生から、
「もっと教えたいけど、ここまででもう 卒業させなくてはいけない」
とうかがったこともあれば、

『指導技量面』が足りないのか、
卒業された生徒さんから、
「あの先生は、うまくできなくて相談しても、
 細かい説明もなく、できないのが悪いような言い方をされた」

とうかがうこともあります。



まず、

整体学校のシラバス面の良し悪しでいうと、

卒業時の評価基準を具体的に、どう設定し、それをどう評価するか、
そのために、どのようなカリキュラムにして、どう進めていくか、
などを正しく設計するのは簡単なことではなくて、

本来は、経験豊かな複数の専門家によって検討を重ねて
つくらなくてはなりません。

さらに、整体などの施術の指導は、
学術的な側面と同時に、
スポーツ競技的な側面があります。

体育の授業の跳び箱や鉄棒などを思い出していただくと、
簡単にできる子と、そうではない子もいることが
容易に想像できるでしょう。

施術の習得も同じで、
やはり、すぐ感覚をつかめる方と、
何度も練習を重ねてその感覚をつかむ方もいらっしゃいます。

施術の習得で重要な
「筋肉を正しく捉える」
「正しくからだを使う」

などは、非常に感覚的で、言語化が難しい部分でもあり、
それに統一的な評価基準を設けることは簡単ではありません。

生徒さんに「出来たつもりにさせてしまう」
ことは、言葉巧みに褒めそやせば、
自信を持ってもらうことも簡単です。

反面、
そこに誠意と責任をもって修得に導くためには、
正しいシラバスの設計が必要で、

本来は、生徒さん個々の修得スピードが異なるため、
理想は、受講期間に制限なく、修得するまで通える制度が求められると考えます。

が、多くの整体学校では、
経営上の観点からも、無期限にすることは難しく、
期限を設けて、気持ちよく卒業していただくためにも、
「出来たつもりにさせてしまっている」
というケースが多い印象です。

その状態で卒業した生徒さん側は、
現場で相当苦労されると思います。


続いて、

担当講師の指導技量面でいうと、

本来は、
「できないことを できるようにする」
のがうまいかどうかが、
指導技量においては、本質的な部分で、

そのために講師に必要な素質は、
理想でいうと、
「施術がうまく、現場実績があり、指導もうまい」
のすべてを備えているのが望ましいです。

ただし、実際には、
「施術がうまい」のと、「現場実績がある」こと、
さらに、「指導がうまい」というのは
それぞれ全くの別で、

「施術はうまい」のに、
施術現場で指名やリピートの取れない施術者さんや、

「現場実績はある」のに、
教えるのは残念な講師の方もいらっしゃいます。

施術のスポーツ競技的な側面、
感覚的な側面について、先ほども触れましたが、

講師が施術がうまい場合、
講師自身がセンスで容易にできてしまったため、
簡単にはうまくできない生徒さんの課題に直面した場合、
その できない理由がわからずに、
「どう指導したら良いかがわからない」
というケースも多いです。

本来は、講師の指導技量の中には、
それぞれの生徒さんの つまってしまうポイントを感覚的にも捉え、
その解決方法の伝え方を、いくつものパターン持っていることが求められます。

 

 

しゅり)
ありがとうございます。

 

良い整体学校かの基準は、
生徒さんの目的を叶えられる
ことであり、


そのためには、
「A.目的にそった修得レベルまでの育成ノウハウと、
「B.目的(就職や開業)ごとのサポートの充実
が必要で、

そのうち、
「A.目的にそった修得レベルまでの育成ノウハウ
を支えるのは、
学校組織の構築する
シラバス面と、
講師の方個人の
指導技量面
2つが充実していること
ということですね。


とても わかりやすいです。

これを前提に、

避けるべき整体学校の特徴
について、うかがえますか。


Kさん)
はい。


避けるべき整体学校の特徴 は、7つあると思います。

 1.店舗(サロン・整体院)付属の整体スクール
 2.代表講師一人(または3人以下)の整体学校
 3.受講時間(やコマ)数が決まっている
 4.短期(1日〜2週間)の受講期間の整体学校
 5.施術に独自の道具を必要とする整体学校
 6.取得できる資格を喧伝している
 7.学校見学時に授業を体験できない


 

しゅり)
ありがとうございます。

では、それぞれ、ひとつずつ、ご説明していただけますか?

 

 

Kさん)
はい。
順番に説明させてもらいますね。



避けるべき整体学校の特徴7選 その1
店舗(サロン・整体院)付属の整体スクール

店舗付属の整体スクールの場合、
リスクとしては、
 ① 施術が独自過ぎる
 ② 店舗の採用を目的にしている
 ③ 店舗の売上が足りなくてスクール開校している

などがあり得ます。

それぞれ説明しますね。

① 施術が独自過ぎる

運営母体である店舗が、
他店舗との差別化を図っていくなかで、
施術を特色あるものにされるケースがあります。

そして、その特徴的な施術を
スクールでも指導します。

教える側は、
「差別化の図れる素晴らしい施術手技」
として、『良かれと思って』そうされていることが多いのですが、

運営母体に勤めるつもりの無い、
一般的な生徒さんからすると、
結果的に、
『ほかの店舗では使えない独自過ぎる手技』
を教わって後悔することになります。

以前、就職をご支援させていただいた方の
卒業された整体学校は、
女性でも体重圧が加えられやすいように、
通常より低い施術ベッドで、
お客様を跨いでおこなう施術を指導されるところでした。

その方は、その施術が一般的なものだと思い、
就職を希望されていらしたのですが、
卒業された整体学校の付属院でしか
用いられることのない技法で、

一般的な整体院、サロンでは使えず、
せっかく通い、卒業されたのに、
初心者と同じ扱いになってしまいました。

技術自体は良い面もあるのですが、
入学時に「うちの系列でしか使わない独自技法です」
などと説明されることもなく、
「ほかの職場で使えないことが、
 わかっていたら最初から通わなかった」

残念そうにおっしゃっていたことを記憶しています。

ここまで特徴的でなくても、
多かれ少なかれ、
店舗付属の整体学校では、
「一般的な就職では使えない、使いにくい技法」
に偏った施術を指導されるケースが多いです。

中には、見学時に、
「うちの技術は、就職には使いにくいよ」
とキチンと説明されるご自身のスクールを客観視できていて、
誠実に対応されるスクールさんもありますが、それは本当に稀です。

多くの場合、指導されているサロンオーナーは、
ご自身ではその独自性の高さが招く
生徒さん側の抱えるリスクには気づかず、
「ほかには無い、とっても良い技法を提供している」
と、良かれと思ってやっていらっしゃることがほとんどで、

生徒さん側の目指す目的(就職や開業)には
則したシラバスにはなっていないですね。


② 店舗の採用を目的にしている

一般的に、整体院やサロンにおいて、
施術者を採用するのには、
結構、お金がかかるものです。

施術家、セラピスト専門の就職サイトなどは、
一人の方を採用するごとに、
だいたい8〜12万円くらい、
採用店舗が費用負担をすることで利用されています。

そこで「経費をかけるくらいならば」と、
スクール運営事業にも乗り出すところもあります。

そうすると、自然と、
「うちで働いてくれそう」
という生徒さんと、そうではない生徒さんでは、
卒業時の修得レベルに差がでたりすることが起こり得ます。

また、付属店舗での就業を前提とし、
修得レベルがそれほど高く無いまま卒業となる傾向が強い印象です。


③ 店舗の売上が足りなくてスクール開校している

時々あるのが、そもそも店舗の売上が芳しくなく、
より収益を確保するために、
空き時間を利用するカタチで、
スクール運営に乗り出すケースです。

これは、育成にかける想いも薄く、
3つのケースの中でも、
そもそもシラバス面でも、指導技量面でも、
高い水準にする意思の最も低いスクールのパターンになります。


以上、『店舗(サロン・整体院)付属の整体スクールを避けた方が良い理由』の
3つのパターンのリスクを説明しましたが、

これらのケースはいずれも、
『生徒さんのためのスクール』
ではなく、

『運営母体のための育成機関』となってます。

困ったことに、指導側、運営側は、
単に、『生徒さんのため』を掘り下げて考えていないだけで、
そこに、まったく悪気がないケースが多いです。

見学に行っても、
『悪意のないミスマッチ』なので、
そのミスマッチに気づけず、
卒業してから、
「自分の身につけたい施術では無かった」
と気づくケースが多発します。

また、なんていうんでしょう、
そのような学校は、
「自社運営店舗」を基準にしているため、
業界全体への視野が狭くなっている印象も強いです。

シラバス面、指導技量面ともに低いケースが多く、
さらに、実際がどうかを、入学前に見抜くことは難しいため、
あえて、これらのリスクを抱える必要はなく、
通う整体学校の候補から外して良いと思います。

強いて言えば、
ひとつ以上のしっかりした整体学校をすでに卒業し、
施術の基礎を身につけられたうえで、

スキルアップを目的に、
その付属の整体院・サロンの施術に惹かれて、
その技術を身につけたいという理由であれば、
候補に入れても良いかと思いますが、
最初に通う整体学校としては、避けた方が良いでしょう。


補足ですが、「サロン付属の整体学校」で
もっとも気をつけないといけないのは、
整体業界、カイロプラクティック業界に
長年いる方にとっては、悪い意味で有名な団体さんもあり、
(名称を出すことは控えますが、「カイロ 悪徳商法 寝具 全国」
 などと検索すると出てくる団体さんなどがあります)


そういったところは、
付属の店舗から生徒さんを集めるスキームを持っています。

ネットですぐに悪評の見つかるような有名どころでなくても、
同じような手法を取る団体さんも、未だ存在するので、

たとえ、その整体院・サロンの施術に惹かれたとしても、
そのようなグループに該当しないかは、しっかり確認しましょう。



避けるべき整体学校の特徴7選 その2
代表講師一人(または3人以下)の整体学校

このような整体学校の場合、
講師の方ご自身は、熱い想いをお持ちであったり、
お会いした先生の中にはお人柄は優しく柔らかく、
講師の方ご自身の施術スキルは高いケースもあります。

ただし、シラバス指導技量の両面で、
安心できないことが多く、

シラバス面では、講師一人で構成するため、
卒業時の評価基準が曖昧で、生徒さんごとに、
到達レベルがバラバラであったり、

施術スキルが高いからこそ、
生徒さんのつまづきやすいポイントを解決できるだけの
指導技量が足りないケースがあったりします。


まだ、シラバス面については、
入学前の見学時に、
「卒業、合格の評価基準」
を質問するなどで、確認はできますが、

修得過程で、うまくできないことがあった際の
指導がじょうずかどうかは、
入学前に確認することが難しく、

個人的な繋がりがある、
事前に指導技量面についても知っている
などの特殊なケースをのぞいて、
あえて候補にする必要はないかと思います。

見学時に、卒業生の活躍についてうかがっても、
うまくいったケースしかお話しされることは無いため、
うまく修得できなかったケースは、伏せられがちなため、
卒業後の実態が確認しにくい懸念もあります。

また、個人で開催されているスクールは、
やはり、通学途中での閉鎖のリスクもあります。


X(旧ツイッター)で、「整体スクール」と検索されると、
今は動いていないアカウントが驚くほど見つかります。
そのスクール名を検索してみると、
すでに閉鎖しているスクールが数多くあることがわかります。

私の知る範囲でも、年に2,3件は、
「スクールを開くことにしました」
という報告や相談をいただき、
気づくと、知らないうちに閉校しています。

Xで見つけられる範囲でも、
かなりの数が見つかるので、
実際、年間、相当数の整体スールが
できては潰れていると思います。

 

つまり、一人運営のスクールは、
「今、存在していても、無くなってしまう」
という可能性が、
しっかり4人以上の講師がいる学校に比べて、
圧倒的に高いので、そのリスクも把握して検討しましょう。



避けるべき整体学校の特徴7選 その3
受講時間(やコマ)数が決まっている

「わたし、身につくまでに時間がかかるかも」という不安がある方は、
特に、受講時間や期間、コマ数の制限が無い整体学校を必ず選びましょう。

通学している過程で、期間の終わりが近づくほど、
どんどん焦りを感じてくるので、
本来、施術は楽しみながら学ぶべきなのに、
気持ちがきつくなってしまいます。

また、「わたしは覚えるのが早い」、「自信がある」という方にも、
無期限で通える整体学校がおすすめです。

以前に、通学期間が決まっている整体学校で
講師をしていたという整体師さん(前述の方とは別の方)
とお話ししたのですが、

「決められた通学期間の終わりが近づくにつれて、
 まだうまくできてない生徒さんにも、
 『できたつもりになってもらう』ようにと、
 『いかに どう褒めるか』のコツを先輩講師から指導された」

そうです。

整体学校講師経験のある方から、似たようなお話を聞いたのは、
2件や3件ではないので、

ほかに、元整体学校講師だった複数の方から、
「もっと時間があれば、もっと教えられることがあるのに…」
というジレンマは、当然のように頻繁にうかがいます。

やはり、理想でいうと、
受講時間や期間、コマ数の制限の無い学校が
もっとも望ましいです

ただし、そういう無期限で受講できる整体学校は、
そもそもの数が少なくて、

ホームページなどの表記上、無期限となっていても、
実際には卒業後は月額制、年額制であったり、

そもそも、卒業時の到達レベルが低いから無期限制でも、
実質の受講期間が短いケースだったりします。

受講期間無期限で、
卒業時の到達レベルもしっかりしたシラバスを組めているのは、
それこそ、ランキング1位とした
東京整体学院いろは学舎さんくらいです。

なので、シラバスがしっかりしているかをはかるのに、
せめて、ご入学される前の学校見学時に、
「生徒さんの施術を受ける機会をもらう」(受講結果の確認)
「卒業時の評価基準を尋ねる」(評価基準を言語化、一般化できているかの確認)
「もし、期間までに合格水準に至らなかったら、どうなるのか」

 (スクールの考える『指導責任』を確認)
だけでも、しっかり確認しましょう。



避けるべき整体学校の特徴7選 その4
短期(1日〜2週間)の受講期間の整体学校

これは、避けるべき整体学校の特徴その3の
『受講時間(やコマ)数が決まっている』より、
もっと残念なケースで、まず避けるべきで、
そもそも候補に入れるべきではありません。

施術の修得は、スポーツ競技的な側面があることは触れ、
そのため、感覚的に捉える部分が大きいです。

「筋肉を捉える感覚」、
「施術者自身の体感覚」、
「適切な圧、圧の方向」、
「適度な脱力」など、
それらの修得を経て、技能の修得に至るわけですが、

そこに至る前の、「手順の流れを覚える」
という段階までしか至れないので、
施術が身につくことはなく、
「出来たつもり」になるだけなので、
まず、避けた方がいいです。

以前に、そうアドバイスをさせてもらった知人がいたのですが、
うまく伝えられず、

「二週間とかじゃだめなんだ。それじゃあ」
と、
身体の部位ごとに、それぞれ二週間、
合計で3ヶ月ほどで学ぶ整体学校に通ったそうですが、

それでも、卒業後にまたお会いしたら、
「あのね、卒業したときは出来たつもりだったけど、
 最初に学んだ脚への施術は、卒業した時には、忘れちゃったよ」

と、あっけらかんと話してくれました。

ちょっと、例えとしては外れた話しかもしれませんが、
要は、
「卒業した時は出来たつもりでも、
 感覚的なものは修得できないから、すぐに忘れてしまう」

ということです。

ただし、このような整体学校が、
誰にでもだめというわけではなく、
施術の基礎が身についた状態の施術者が、
スキルアップのために学ぶなら、
選択肢としてアリな学校もあります。

初心者の場合は、選択肢からは外したほうがいいです。



避けるべき整体学校の特徴7選 その5
施術に独自の道具を必要とする整体学校

一部の施術は、手などの自分の身体以外に、
道具を必要とし、それにより、より効率的に
施術効果を出せるものもあります。

ただし、それが生徒さんの目的、
就職や開業に活かせるかというと、
難しいケースが多々あります。

そのことについて、
入学前に、キチンと説明されていれば良いのですが、
中には、騙すかのように、言わない整体学校も、
残念ながらあったりします。

基本、初心者の方は、当然、業界のこともご存知ないので、
多くの現場では使われない道具を用いるとしても、
「就職に活かせる技術ですよ」
と言われると、そう信じて入学されます。

そして、授業が進むにつれて、
独自の道具の購入を勧められたり、

場合によっては、
「買わなくても大丈夫だけど」
と言われながらも、
授業はその道具を持っていることを前提として進み、
空気的に買わざるを得ない雰囲気にしていく学校も、
今でも実際に存在します。

また、中には、似たような道具は、
その学校以外でも、より安価に購入できるにもかかわらず、
その学校から買わなくてはいけない決まりごとに
なっていたりもします。

その道具が低額ならまだしも、
数十万〜数百万円したりもあります。

リンパと整体の学校を
それぞれ有するグループの卒業生さんから、
「入学時には道具を購入するようなことは説明受けなかったけど、
 授業が進むにつれて、ブレスレットなどの装飾品や、
 独立のために必要だからと、純金素材の道具などを、
 購入するように勧められたんだけど」

と相談されたこともあります。

正直、整体学校業界全体の評判を落としかねないと、
憤りを感じながら、相談にのっていたのを覚えています。


もう、これらのケースは、
スクールの収益モデルとして、
一人の生徒さんから、道具や物品を購入されることも、
売上として計算しています。

同じ整体学校業界にいた者としては、
そういう学校は、整体学校ではなく、
物販ビジネスの商法のひとつの形態だと感じています。

そういうが実際にあることは、
業界全体の心証を悪くしていると感じるので、
非常に歯がゆい想いです。

昭和の時代からあるような商法スタイルですが、
今でも、一部の整体学校さんでやられているそうなので、
学校見学時に、必ず授業も見せてもらい、
なにか特別な道具を使ってないかを確認しましょう。

なお、そういう学校では、
学校の販売する商品を販売をすることを
勧められることもあります。

聞いてみないと、答えてくれないケースもあるので、
入学前の見学時に、道具を購入する必要があるのか、
キチンと質問して、本当に見極めて避けるようにしましょう。



避けるべき整体学校の特徴7選 その6
取得できる資格を喧伝している

施術業界に長くいる方や、
良識ある整体学校関係者は、
「特定の民間資格を取得していることが、
 就職において有利に働くわけではない」
ということを知っています。

それでも、これから施術を学ぶという初心者の方にたいして、
「うちの資格を持っていれば、就職に有利ですよ」
と説明する整体学校や整体スクールがあります。

面接担当者は、整体学校に通っていたことにたいして、
「一定水準以上の技術が身についているんだろう」
「施術にたいして、真摯に考える方なんだ」
という期待はしても、

資格名そのものは、なんの判断基準にもせず、
実際の施術をしてもらう時間を設けて、
その技量により、判断します。

整体学校の関係者で、
そのこと知っていてもなお、
「うちの資格さえあれば」といところは、
生徒さん側に寄り添って考えることはしない傾向にあるので、
あまり信用されない方が良いです。

 

まっとうな整体学校では、
取得資格の有用性を強調することはありません。



避けるべき整体学校の特徴7選 その7
学校見学時に授業を体験できない

整体学校を選ぶ上では、
「どんな風に教わるのか」
「どんな人から教わるのか」
を確認するのに、
授業そのものに参加させてもらうのが、
一番わかりやすいです。

とくに、無期限で通える整体学校だと、
すでに卒業生して、就職している生徒さん、
開業している生徒さんも受講している可能性があるので、
「卒業後の活躍」にも触れられるので、
さらに安心して入学することができます。

『授業を体験いただくのが、一番いい』のは、
整体学校側も誰もがわかっているのですが、

実際には、それができない学校も多いです。

様々なできない理由がありますが、
『学校側に都合が悪いから』
というケースもあります。

これは、大きい学校でも、小規模な学校でも、
どちらでもあり得ます。

在籍生徒さんとも触れ合うことで、
学校への不満を耳にさせてしまうことを危惧する場合や、
パンフ資料や、ホームページの説明と実態に差がある場合は、
まず、授業そのものは、入学してからしか触れられないようにしています。

なので、学校見学時に、授業自体にも体験参加させてもらえる整体学校のみに絞るのが、一番安心です。



-まとめ-

しゅり)
ありがとうございます。
『避けるべき整体学校の特徴7選』
のそれぞれについて、
また、見学時に確認されると良いこと、
について説明させてもらいました。

各スクールさんの、講師の方うんぬんだけではなく、
学校のシラバスの面、講師の指導技量の面から解説いただき、
とてもわかりやすかったです。



Kさん)
そうですか、ありがとうございます。

講師おひとりおひとりの人柄は、
素晴らしい方にもお会いしましたし、
生徒さん想いな方も多くいらっしゃいます。

また、施術技能は、私なんかよりも全然優れた先生もたくさんいらっしゃいます。

ただ、施術のスキルと、教えるスキルは、まったく別で、
また、各学校の規定するシラバスに大きく差があり、

それが、今回挙げた7つの特徴を有する学校さんにおいては、
通って残念だったという結果につながる環境になってしまっています。

記事の内容の特性上、
ちょっと業界のマイナスな印象につながるお話になってしまいましたが、
ぜんぜん、まっとうな整体学校もたくさんあります。

ただ、上記のような、
『避けるべき整体学校の特徴』に該当しない整体学校は、
東京都内には、10校にも満たないですね。

「運営母体のサロングループの採用を目的にしていなく」、
「講師が4名以上在籍していて」、
「一定期間以上かけてしっかり学べて」、
「10年以上の運営実績の中でシラバスを磨いていて」、
「独自の施術技法以外に、基礎から学べる」


そのような条件を満たす整体学校の中でも、
上位と考えられる整体学校を、
昨年、ランキング形式でお話させていただきました。



しゅり)
絞り込んでいただいての
昨年の
整体学校ランキングの記事ということですね。

あらためて、ありがとうございました。


一年経っても、多くの方にご覧いただいている記事なので、
今回の記事のお話しと合わせて、整体学校を検討している方の参考になればうれしいです。

 

▼ ▽ ▼ 整体学校関連のほかの記事 ▼ ▽ ▼


今回は、『絶対やめた方が良い整体学校の特徴』でまとめましたが、

『通う方にとって、いい整体学校はどこか』という視点で、
2024年度版、整体の学校・スクールの比較・おすすめのまとめを掲載しました。

今回の記事の中でも触れましたが、

今まで集めた整体学校情報の集大成です!!
「どこの整体学校に通おうか」と検討される方のご参考になればと、
がんばってまとめました。

 

以下、上の記事で掲載した整体学校さんの情報です。

 

ランキング1位:東京整体学院いろは学舎

東京都北区赤羽2-10-3ザアベニュー21ビル3F
Kさんが「ダントツで1位」と表現された整体学校さんです
まずは候補として見学されたりされると良いと思います。

 

ランキング2位:東京療術学院

東京都渋谷区幡ケ谷2-14-3

現存する中では、もっとも歴史もあり、
その分、卒業生さんも多い整体学校さんだと思います。
 

ランキング3位:東京リエイチ整体アカデミー

東京都渋谷区 代々木1-21-10 インターパーク代々木 8・9F

以前は、就職支援に力を入れていた整体学校さんです。
 

「これから整体学校に通う方にとってわかりやすい記事を」と、
「ランキング形式」での掲載を望まれる声をいただき、
Kさんにご協力いただきまとめました。


▼2023年度版はこちら▼

まだ「ランキング形式」にせず、「各学校ごとの詳細をまとめ」た形式の記事です。

 


▼その他、人気のある記事▼

 

2015年以降相次いだ整体学校の経営者が変わった事例のご紹介記事です。


2010年代に多くあった、各整体学校のステマ広告による自作自演の整体学校のランキングについてご紹介した記事です。


2023年にステマ広告が法令により規制されて以降も継続された自作自演のランキングサイトをご紹介した記事です。


それぞれの記事が、これから整体学校を探す方の参考になればうれしいです。

引き続き、整体学校の情報の他、
整体師さん・セラピストさんの就職先になる
整体院、サロンの情報を掲載していきます。