1998年09月 ドイツ・英国 1日目 - フランクフルト乗継でベルリンへ

 平成10年の夏休みは9年ぶりの海外旅行でした。9日間の日程で、ドイツから英国へ列車で渡る経路です。途中に夜行2連泊を組み込んでいます。ドイツではベルリンの壁など冷戦期の遺産を見学。英国はかつて住んでいた北東部の訪問を組み込みました。


平成10年(1998年)9月欧州方面旅行


平成10年(1998年)9月11日(金)

◎東逗子504 → 733空港第2ビル  快速エアポート成田 成田空港行458S→459F  E217系11両→15両→11両(逗子増結、成田分離)先頭11号車=クハE217-25

 東逗子駅の券売機で成田空港までの乗車券購入(空港第2ビルへも同一運賃区間)この区間はオレンジカード等が使えず、現金払いとなった。E217系の成田空港行に乗車。定時。

東逗子発車時点では車内は空いていたが、途中駅からの乗客がある。成田空港行のためか、大荷物の人も目立つ。家を出発した頃から夜が明け始めていたが、だんだんと明るくなってきた。半眠半覚で過ごす。大きいバッグは棚に載せ、小さいバッグは膝に。意外にも、車内は東京を過ぎてからも乗客が増えてきた。しかもスーツケースを持ち込む人が明らかに多い。千葉で先頭車も完全に満席。立ち客も出る。通路には多数のスーツケース。さすがに成田空港行である。各駅ホームには通勤・通学客が目立ち始めた。700四街道駅上りホームは端部まで行列で埋まっていた。707~711佐倉で4分停車し、成田エクスプレス1号通過待ち。定刻に空港第2ビル着。多数の乗客が下車する。

 空港第2ビル駅改札は有人改札。精算機は混雑していたが、改札はそうでもない。大荷物を見込んで、改札通路が広く、カートでもそのまま通れる。(ホームへのエスカレーターの入口に柵が有り、空港ターミナルからそこまでは入れる)。セキュリティチェックは、旅客の場合は旅券を見せただけで、荷物のチェックもなかった。

エスカレーターを乗り継ぎ3階出発ロビーへ。航空券引き換えのツアーカウンターの場所は少し分かりにくかったが、見つけて、まず入口で、預かり荷物のセキュリティチェック。ツアーカウンターで予約確認票と旅券を見せて、航空券をもらった。駅からこのカウンターまでは時間がかかるので、やはり早い列車にして良かったようだ。今時の航空券は一昔前の搭乗券みたいな、磁気テープ付きのカードである。航空券を貰うと次はカウンター反対側のエコノミークラスのチェックインカウンターでチェックイン。大きいバッグを預けた。乗り継ぎ便の分までチェックインされ、Berlinまでの座席番号が確定。チェックイン時に窓側か通路側かの希望が聞かれ、窓側を希望。なお、LH(ルフトハンザ)機内は全席禁煙。預けた荷物にもBerlin Tegel空港を意味する“TXL”のステッカーが確かに貼られた。チェックイン手続きは805に完了。最終搭乗時刻935まで自由。

チェックイン後空港内散歩。

出発ロビーで空港施設使用料支払い。クレジットカードでの支払いができた。

出国時のセキュリティチェックは少し混んでいたが間もなく通過。

出国審査はかなり混んでいて、しばらく並んだ。1列方式ではなく、各ゲートにびっしりと並ぶ。出国カードは既に記入しておいたので、待つだけ。係員の人が土産物のお菓子の忘れ物をした人を探していた。1番左の3番窓口(1、2は閉)から出国。既に915を回っていた。

D95ゲートへ行くため無人シャトルに乗る。車内で最初のフィルム交換。シャトル下車後、免税売店に寄る。

940過ぎにゲートに着いたが、まだ並んでいたので、少し待ってから搭乗。


東京成田空港(NRT)2 1005→1455 Frankfurt(Main)(FRA)  LH711便  B747-400s  Potsdam”号   座席38A (左主翼の少し後ろ窓側)

 1000着席。手荷物は足元に置いた。入口で朝日新聞取る。周囲の座席は満席のようだ。着席後しばらくして、パック入オレンジジュースが配られた。

 機内アナウンスは独日英の順で3ケ国語だが、換気の音が大きく、聞こえにくい。(一部の放送では英語省略?)座席の右隣は日本人女性。その隣は日本人男性。

 座席のオーディオパネルの位置が最初分からなかった。肘置きの先に収納してあった。1022にLH711はD95ゲートを離れて動き出した。

 1038.10滑走開始。1039.05頃に離陸した。1045~1048頃、左窓に富士山の黒影見える。1106頃佐渡島上空通過。気流の状態はあまり良くない。若干の揺れだが頻繁に揺れる。1123になってシートベルトサインが消えたが、要注意と思われる。

 1140頃スナックと飲み物配られる。機内のTV画面に時々表示されるフライト情報によると、1205頃にシベリア上空に入ったらしいが、雲が多くて下が見えない。1210頃、雲の切れ間から陸が見えた。相変わらず気流による揺れが多発。1210過ぎから食事が配られ始めたが、1213再びシートベルトサイン点灯。供食は続行された。1219昼食到着。

食事の内容は以下のメニューの通り。

                                 メニュー

    オードブル          スモークツナ、サラダ、蕎麦

    メインディッシュ    牛テンダーロイン エシャロットソース添え

                        野菜のバター風味、ポテト

              または    牛肉の味噌風味

                        人参、さやいんげん、白菜ロール、御飯

    デザート            ヨーグルトババロア

  選択メニューはビジネスクラスまでで終わってしまったようで、メインは牛肉の味噌風味+野菜+ご飯。味は悪くないが、オードブルの蕎麦はワサビが付いていないところまでワサビの味がした。メインは少し脂っこいので、半分近く残した。1254食事回収。

  1233アムール川上空通過。川幅はかなり広い。光の反射の様子から、凍結しかけているように見える。210mmAモードF22で撮影。

  1305現在、飛行速度800km/h前後、高度9600m、外気温-51℃。先程の機内放送では、向かい風により15分程度の遅れが見込まれるとのこと。乗継時間が短いため、到着が近づいたら接続について要確認。

1315~1515頃はベルトサインが消え、速度も上がり、順調な飛行。

 1515に再びベルトサインが点灯し、若干揺れた。機内では映画を上映しているが、U字枕を膨らませて寝た。枕はすぐに暖まり、思った程には寝易くない。長時間座っていて足がだるくなってきたので、靴は脱ぐ。陽が強いので、どの窓も閉じられてしまっている。たまに開けてみると、下は雲が広がっている。太陽の光のため、窓の部分だけ熱くなっている。1545ベルトサイン解除。

1708おにぎりの配布があったが、止めておいた。

 20時前後(現地時14時前後)フィンランド南部を通過。依然雲が多いが、切れ間から地上が見えるようになってきた。湖沼の散在するフィンランドの田園風景らしき物が分かる。

 以下、時刻の標記はドイツ時間(夏時間のため日本時-7時間)

 14時過ぎにドイツ上空に入ったものと思われる。雲は少なくなり、地上の風景もはっきりと見えるようになってきた。しかしそろそろ接続便の時刻が気にかかる。現在エコノミー席では映画上映中のためフライト情報は表示されていない。1455頃に日本人乗務員が通りかかったので聞いてみると、現在25分の遅れで、1520頃到着見込とのこと。ベルリン行の便は予定の1535発の60分後にもあるので、もし接続できない時は自動的に次の便に振替となるが、その場合、搭乗券の差し替えがあるので地上職員に申し出が必要とのことだが、場合によっては地上職員の方から呼び出しがあるかも知れないそうだ。それなら安心。

 1454少し高度を下げてきたようだ。下には再び厚い雲が広がり、機体が揺れ、シートベルトサインが点灯した。1456独英日語で着陸体勢のアナウンスが有り、同時にオーディオサービスが終了し、ヘッドフォンの回収があった。1500現在FRAまでの距離122km、予想所要時間16分、速度560km/h、高度6100m。1502現地FRAの天候は曇り時々雨、気温17℃とのこと。(天候、運行について、独英語は機長から、日本語は客室乗務員からの放送による)短時間乗り継ぎ便の案内が一部あったが、TXL行はない。

1519.55 FRA着陸。

  1529ゲート着。機内放送で、ベルリン行1530発2420便乗り継ぎ客3名の呼び出しがあり、自分の名前も呼ばれる。しかし通路が混んでいてなかなか進めない。やっと外へ出ると、ボーディングブリッジの出口に ”Direct transfer Berlin” と書いた看板を持った地上職員の女性が待っていた。もう1人日本人女性が先着している。2420便の搭乗券を見せる。

  もう1人の客を探して大きな声で職員が英語で呼びかけていたので、我々も日本語で呼びかける。1630発の客が多数立ち止まるが、1530発の客は結局見つからなかったので、1531頃、地上職員の先導で駆け足!で移動開始。

  入国審査は長い行列ができていたが、先に通してもらえた。パスポートのチェックの後また駆け足で、B2ゲートへ。既に1630発の客も集まり始めているところを駆け込む。先導の女性職員に礼を言って機内へ。他の乗客は既に着席済み。

  

◎Frankfurt(Main)1530→1635 Berlin Tegel (TXL)  LH2420便  20A席  Airbus A310-300s Aschaffenburg号

  ようやく駆け込み、指定の20Aに着席したのは1542。何と国際線から国内線への13分乗り継ぎに成功!

  1543ゲート出発。1555離陸。1603シートベルトサイン消えた。1615頃になってようやく汗が引いてきた。機内アナウンスは、ドイツ語のみの時と独英二ヶ国語の時があるようだ。20A席は左窓側だが、主翼の真上なので、直下の景色は見えない。機内は完全に満席のようだ。飲み物のサービスが回り始めたが、20A席に来るより早く1617着陸体勢によるシートベルトサイン点灯。しかしサービスは続行。隣の男性客は席を外していたが、間もなく戻ってきて、サービスに間に合った。飲み終わる頃には慌ただしく空コップの回収に回ってくる。ベルリン手前のポツダムは上空から見ると素晴らしいようだが、翼のため見えなそうだ。もっとも雲も多いが。

地上の住宅街が見える。建物の配置が珍しい。

 1639.09Berlin Tegel着陸。出発は遅延したが到着は定刻近くに回復した旨アナウンスあり。1644ゲート1に到着。

  ゲートを出るとすぐに荷物受け取り場。荷物のターンテーブルが動き、多くの荷物を出して止まったが自分の荷物は出て来ず。もう一人のFRA乗り継ぎの人も同じ。10番ゲート近くのBaggage claimへ行く。事情を話して端末で調べて貰ったところ、FRAからのメッセージがあり、1830着の便で別送と判明。後でホテルへ送ってくれるとのこと。バッグの特徴と、(税関で開けるため)ナンバーロックの番号、ホテル名を告げた。その後バスの切符売場が見つからずに空港内を回ると、建物を出たところのバス乗り場に券売機があった。ガイドブックに載っていた2日券は見つからず、ゾーン別の7日券と1日券があった。今日は空港(ゾーンB)と市内(ゾーンA)のみ利用予定のため、ABゾーンの1日券を購入。明日行く予定のOranienburgやPotsdamがCゾーンなので、明日はABCゾーンの1日券を買えばよい。

◎Tegel空港1744→1805頃 Zoologischer Garten (略称Zoo.)  X9系統 急行バスBudapester Str. 行  2233号車

  行先確認して乗車。バスの入口を入ったところの打刻機で1日券に時刻を入れる。1805頃Zoo駅着。総選挙が近いので、途中の道にはコール首相他の巨大なポスターが貼ってある。駅前にマクドナルド発見。

 18時を過ぎたので、まずはホテルにLate check inの連絡をするため電話を探す。インフォメーションで聞いてコインロッカーの近くで見つけるが、カード専用しか見つからず、目の前の郵便局で12マルクのテレカ購入。ICカードになっている。無事ホテルへの連絡ができた。

鉄道や地下鉄の情報収集を試みるが、地下鉄マップは見当たらず。

Zoo. 1840→1855頃?Unter den Linden/Friedrich Str.   100系統バス  Alxander Platz方面  3612号車

 2階建てバスでホテル近くまで向かう。久しぶりにダブルデッカーに乗ったが、2階席はよく揺れる。ブランデンブルグ門のすぐ横を通過して行く。19時前にホテルの前に到着。


  Unter den Linden通りの名は「菩提樹の下」という意味で、広い通りの中央に並木の散歩道がある。規模としては札幌の大通り公園と鎌倉の段葛の中間くらいか。ホテルでチェックイン。360号室へ。

宿泊  Hotel Unter den Linden    360号室  

ルームキー  外出時は預ける→部屋番号カードを持って出る

朝食  600-1000  1階

チェックアウト   1000?

鍵の開け方がなかなかわからなかったが、何とか開いた。室内はTV,WC,シャワー付きのシングル。室内に案内書(TVの?)があるが、ドイツ語のみ。

外が暗くなった。有視界時間は2000近くまでのようだ。

 近くの図書館(閉館時刻2100)まで行って入ってみたが、勝手が分からないのですぐ退散。ホテル近くの書店で明日訪問しようと思ったFrankfurt (Oder)-ポーランド国境にあるオーデル川沿いにあるフランクフルトであり、昼間通ったドイツ随一の都会のフランクフルトとは異なる-の地図を見る。駅から川まで1km強。国境の橋までは1km半くらいありそうだ。2100近くにホテルに戻るが、荷物はまだ届いていない。仕方ないので、先にCheckpoint-Charlie博物館(ベルリンの壁博物館-閉館2200)へ行くことにした。

Unter den Linden通りと交差するFriedrich Str. を少し南下した道路の真中の安全地帯が地下鉄のFranzösiche Str.駅入口。階段を降りるとすぐホームがある。しばらく待って南行(Alt-Mariendorf方面 U6  4両編成)に乗車。2駅目のKoch Str.で下車。ちなみにドアは手で把手を開ける方式。(閉まるのは自動)。

地上へ出るとすぐに目的の博物館は分かり、入った。時刻は2132頃になっていた。もうすぐ終わりだから入場料は要らないと言われた。DM8.00得した。中は意外と広い。独英仏露の4カ国語で説明がついているが、あまり読む暇はない。ベルリンの壁当時の写真や抽象画は印象深かった。東からの脱出方法も色々紹介されていて、特にスーツケース2つに渡って人が入る方法は何か手品の動体切りみたいな感じだ。出るときに書籍と壁のかけら(大DM30小DM10で小を買った)を購入。ほんの小さな粒だが、歴史の重要物件だから大事にしよう。

Koch Str.から北行を待つ時に不良っぽい人に鞄の肩紐を引っ張られた。半分冗談のようだったが、意外とこの方法だと取られやすいと思ったので、斜め掛けにすることにした。

◎Koch Str.→Friedrich Str.

Friedrich Str.2231→  Zoologisher Garten   S79  8両編成

ここの乗り換えは離れていてなかなか分からなかった。工事中のようで、高架線でホームを増設していたためかもしれない。

Zoo.駅まで行く。Sバーンの警備員らしき赤いベレーの人が数人、同じ車両に乗っていた。

Zoo.駅前のマクドナルドでチーズバーガー1個購入。なかなか言葉が通じなかった。ほかに何か注文しているのかと思われたようだ。それに先立ち駅の売店でミネラルウォーターを2本購入。サッカーの応援団らしき大声の団体が通り過ぎていった。


Zoo.駅2320→  Unter den Linden/ Friedrich Str.   100系統バス

夕方と同じ系統のバスでホテルに戻る。

フロントにはようやく荷物が届いていたので部屋に運んだ。チーズバーガーで夕食。日付が変わってからシャワー。荷物を大まかにまとめ、25:00就寝。長い長い1日の終わり。

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