コラム

のんびり没入!テレビなしサウナで味わう“余白”の贅沢

のんびり没入!テレビなしサウナで味わう“余白”の贅沢

最近はサウナブームと言われるほど、多くの方がサウナの魅力にハマっています。雑誌やSNSなどを見ても、サウナを最大限に楽しむためのコツや、さまざまな施設の魅力が話題に上がることが増えました。ところが、サウナ室に入ると当たり前のように目に入ってくるのが「テレビ」。休憩スペースならまだしも、サウナ室にずらりと並んだテレビを目にすると、「いつもついているけど、これって本当に必要なのかな?」と考えたことはありませんか。

実は、サウナ好きの方からは「テレビがあるのは退屈しないからいい」「いや、なしの方が集中できる」という2つの意見が根強く聞かれます。一見どちらも利点があるようですが、今まで当たり前だと思っていたテレビの有無によって、サウナ体験ががらりと変わるかもしれません。特に、「たまにはテレビのないサウナでゆったり過ごすのもいいかも」と気になる方は、ぜひ今回の内容を読んでみてください。テレビの有無でどう楽しみが違うのか、さらに宮崎県で見つけたテレビなしサウナの魅力もあわせてご紹介します。

テレビがあるサウナでリラックスする理由

テレビのあるサウナが一般的に多い理由は、やはり利用者にとってメリットがあるからでしょう。どんな良さがあるのか、そしてどんな点が好まれないのか、その両方を整理しておくと「自分はどちらのスタイルが好きか」がわかりやすくなります。

情報や娯楽を得られる安心感

サウナ室内でテレビを見ながらニュースやバラエティ番組をチェックできると、退屈しのぎにはぴったりです。何かを見ながらじんわり汗をかけるので、「あっという間に蒸される時間が過ぎていく」と感じる方も多いでしょう。スポーツ中継やドラマの再放送など、その時々の話題に目を向けていると、退屈とは無縁かもしれません。

さらに、サウナ初心者の方にとっては、熱いサウナ空間そのものに慣れていないので、「テレビに集中することで時間を気にしなくなる」「熱さを紛らわせやすい」といった利点があります。初めはサウナに長く入ることが苦手でも、テレビがあるおかげで無意識に過ごせるという人も少なくありません。

鳴海慎吾
鳴海慎吾

個人的には相撲中継で取り組みに夢中になるといつも以上に長くいられることが多いです!

飽きにくいが集中力は途切れがち

一方で、テレビがあるサウナはどうしても映像や音声に意識が向いてしまいます。周囲の人との会話が増えたり、または番組の内容が気になって、せっかくのサウナ独特の「自分に向き合う時間」が減ってしまう場合も。これは視聴スタイルによりますが、「テレビの音量が大きくて落ち着けない」「番組の刺激によって心拍数が上がる」といった声も聞かれます。

実際、サウナに入っている最中は、温度や湿度の影響で体が熱さを強く意識している状態です。そこにさらにテレビの映像や音声などの情報が入ってくると、自分のコンディションをゆっくり感じ取る余裕がなくなる人もいるでしょう。結局、心と体がバラバラになってしまい、サウナ本来の魅力を十分に味わう前に出てしまうこともあるようです。

鳴海慎吾
鳴海慎吾

人によってはサウナに耳栓を持っていき集中力を高める方もおりますね。

テレビなしサウナで味わう静寂

では逆に、テレビがないサウナとはどのようなものなのでしょうか。珍しいと感じる方もいるかもしれませんが、テレビなしサウナを推奨する施設は全国的に増えています。「音楽すら流れていない完全な静寂」のタイプから、「照明だけは落ち着いた暖色系でリラックス」に振っているタイプまで、さまざま。ここでは主な魅力を押さえてみましょう。

自分だけの思考に没頭できる環境

何もない空間に身を置くと、初めは「手持ち無沙汰」「退屈かも…」と思うかもしれません。ところが、徐々に熱に慣れて余計な情報が入らない状態になると、不思議なほど思考がクリアになる瞬間がやってきます。普段の生活ではスマートフォンやPC、テレビなど、常に何かしらのメディアに触れていることが多いですよね。そうした忙しない情報から一旦離れ、頭を“オフ”にする時間を作ることで、湧き出てくるアイデアや自分の内面に向き合う余地を得られます。

特に「仕事のことを考えすぎて疲れている」「SNS漬けの毎日が続いている」という方には、まさに理想的なリセット方法と言えるかもしれません。静寂の中でじっくり汗をかきながら、体の声に耳を傾けると、「こんなことを考えていたんだ」「意外とまだ体力残ってるな」という新たな発見があるはずです。

“デジタルデトックス”という心身のリフレッシュ

忙しい日常を過ごしていると、スマホやPCの画面を見続けることに慣れすぎて、切っても切り離せない感覚に陥りがちです。しかし、テレビのないサウナでは、その手がかりとなる映像や情報を強制的にシャットアウトできるため、心身をリフレッシュさせる助けになるかもしれません。

いわゆる“デジタルデトックス”は、スマホやインターネットを使わない時間を意図的に作ることで、現代的な情報過多から一時的に解放される手法として注目を集めています。サウナは、そもそも高温多湿の空間でスマホを持ち込むこと自体リスクがあるため、自然とスマホを置いて入る方が多数。その上テレビまでなければ、まさに「デジタルと無縁」の静かな時間を過ごせるでしょう。

おすすめ県内のテレビなしの施設

テレビなしサウナの最大の魅力は、余計な情報をシャットアウトして、自分の内面や体の感覚にじっくり向き合えるところにあります。宮崎県内にもテレビを置かずにサウナ本来のリラックス効果を追求する施設がいくつか存在しているのをご存知でしょうか。ここでは、宮崎県内のテレビなしサウナをご紹介します。静謐な時間を過ごしたい方は、ぜひチェックしてみてください。

風サウナ(延岡市)

「サウナしきじ」の笹野美紀恵さんがプロデュースする、完全予約制のプライベートサウナ。曲線的なフォルムを活かしたサウナ室は、不燃性の幕を用いたぼんぼりのような独創的なデザインが印象的で、湿度や香り、空気の循環に至るまで徹底的にこだわり抜かれています。五ヶ瀬川の伏流水を汲み上げた天然地下水掛け流しの水風呂は、肌あたりが柔らかく、サウナ後のクールダウンにぴったり。

外気浴スペースはウッドデッキが広々としており、澄んだ青空や夜の満天の星空、さらには打ち上げ花火まで特等席で楽しめる贅沢さです。宮崎県産ヒノキを使用して設計された“ととのいイス”は座り心地にも配慮されており、大自然を感じながら心身ともにリフレッシュができます。

The earth sauna(都城市)

The earth sauna

大自然のなかで堪能するフィンランド式薪サウナが魅力のアウトドア型サウナ施設。こちらも完全予約制なので、周囲に気兼ねせず思う存分セルフロウリュウを楽しめるのが最大の特徴です。薪が燃える香りと、森の澄んだ空気に包まれながら汗をかけば、まさに“自然との一体感”を味わえることでしょう。

湧水をそのまま掛け流した水風呂は、火照った体を芯から冷ましてくれ、爽快感は抜群。自然音や薪のパチパチした音が心地よいBGMとなり、普段の忙しさを忘れてデジタルデトックスするのにもぴったりです。アウトドア好きやサウナ愛好家はもちろん、年齢や性別を問わず非日常の癒やし時間を体感できます。

The earth sauna
The earth sauna

2024/3/18  

宮崎県都城市にある「The earth sauna」のサウナ情報です。〒885-0225 宮崎県都城市夏尾町6186 1枠貸切12,000円(6名まで)

ANAホリデイ・インリゾート宮崎(宮崎市青島)

ANAホリデイ・インリゾート宮崎

青島の絶景を一望できる大浴場を備えたリゾートホテルのサウナは、開放感あふれるパノラマビューが自慢。特に女性用大浴場は、窓からの景色がひときわ美しく、海を眺めながら汗を流すという贅沢な体験ができます。サウナ室はあえてテレビや不要な情報を排除し、海の眺望と熱の感覚、そして波の音に意識を集中できるシンプルな空間。

旅先ならではの非日常感と相まって、いつも以上に深いリラックスと心身の解放を得られるはずです。朝日や夕日が海を染める光景と合わせて味わえば、まさに五感が癒される“ご褒美タイム”に。デジタルデトックスを気軽に体験するにもおすすめのサウナです。

ANAホリデイ・インリゾート宮崎
ANAホリデイ・インリゾート宮崎

2024/3/18  

宮崎市青島にある「ANAホリデイ・インリゾート宮崎」のサウナ情報です。〒889-2162 宮崎県宮崎市 青島1-16-1 電話番号:0985‐65‐2929 定休日:ー

サウナMIYAZAKI (宮崎市)

宮崎第一ホテル公式より

宮崎駅から徒歩15分ほどの立地ながら、2024年に新設されたエストニア式ロウリュウサウナは、テレビはもちろん、余計な文字さえない究極にミニマルな空間。湧き水のしずくが奏でる自然音に耳を澄ませば、瞑想のような静寂とともにじんわりと汗が滲み、心身が芯から解きほぐされていきます。

一方、従来からあるV字型ドライサウナにはテレビが2台設置されており、宮崎では珍しい“裏表(2局)”を同時に楽しめるというユニークさも。温度帯の差を楽しみながら、その日の気分や体調に合わせて使い分けられるのが魅力です。忙しい合間のリセットにもぴったりの、貴重なサウナ体験が待っています。

サウナMIYAZAKI (宮崎第一ホテル)
サウナMIYAZAKI (宮崎第一ホテル)

2025/3/29  

宮崎市内の江平にある宮崎第一ホテルの「サウナMIYAZAKI 」のサウナ情報です。〒880-0805 宮崎県宮崎市橘通東5丁目4-14 電話番号:0985-23-1111 営業時間:15:00~23:30(最終受付 23:00) 定休日:ー

まとめ

サウナにテレビがあるか、ないか。これまであまり意識してこなかった方も、実はその有無だけでサウナ体験は大きく変わる可能性があります。テレビつきのサウナでは番組を見ながらリラックスしやすいため、特に初心者や長めに蒸されるのが苦手な場合にはありがたい存在です。一方、テレビなしサウナは、数少ない情報しか入ってこない分、頭と体にぐっと集中できる、いわば“純度の高いサウナ時間”を提供してくれます。

日常生活を振り返れば、私たちは常にスマホやテレビ、PCなど、何らかのデジタル情報に囲まれているのが一般的です。だからこそ、たまにはテレビのないサウナに身を置き、静かな環境で自分の心身に耳を傾けるのも良いリフレッシュ方法ではないでしょうか。

ぜひ、それぞれの良さを知ったうえで、自分はどちらのサウナでリラックスしたいか考えてみてください。日替わりで違う施設を楽しんだり、遠出のついでにちょっと珍しい“テレビなしサウナ”を探してみたりするのも一案です。日常をしばし忘れて心身を整えるために、たまには“何もない”贅沢を味わってみませんか。テレビなしサウナの新鮮な魅力が、あなたのサウナライフに新たな風を吹き込んでくれるかもしれません。

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鳴海 慎吾

宮崎市在住の30代 会社員。普段はIT系の企業に勤めながら平日・土日祝問わずサウナめぐりをしています。サウナブームが再来している中、宮崎県は他県と比べまだまだと感じ、情報発信サイト始めました。 サウナ歴:10年くらい プロフィール

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