一文字のタイトルは誰の眼も引かない。そんな謂れがありますが、構うものですか。相変わらず気ままに色々と変わったことをやっています。
ああしかし、2024年も遂に押し迫りましたが、毎年の如く、何等の一年だったかなと思うばかりで、もはやこのブログもとっくに世間ともあまり関係もない記事ばかりとなっております。
これも前回同様の歯ブラシアート。グイグイやってでたとこ勝負…と言えば景気が良いのですが、勝負になるようなことは何もやっておりません。どころか、眼の衰えに気を取られるばかりで、それなりの対策を自分なりにとっていたのですが、どうやら思っていたこととはちょっとばかり事情が違っていたようで、定期的に眼科を訪れて相談しております。
そんなこともあって絵がどんどん暗示傾向にずれ込むような格好になって、今ではすっかり抽象的なドローイングアートが多くなりました。
しかしながらこれはこれでまた楽しくて、やっている内に出て来るものをなんとか消化してそれなりに昇華できればと思っています。複雑な陰影のなかに、さっきまで誰が居たのか、影だけがそこに残っている感じとでもいいましょうか、元々がややミステリアスが好みです。
影の感じというのはまことに奇妙というか、量子論と絡めてもなかなか面白そうな部分があって興味が尽きません。ど素人にそのようなことはとても説明できませんが、誰かに聞いた話では、すべての事象は影のようにそこに焼き付いているのだそうです。勘の強い人ならをれを察せられるでしょうか。
と言ってもそれを意識して描いた訳ではありません。このブログで公開するかなりの絵は、偶然の結果として現れるようなものばかりです。亀甲占いみたいなものでしょうかね。
モノクロなのであまり晴れやかなものは出ませんが、しかし私はこの雰囲気を充分に楽しめております。もっとどんどんわからなくなった方が良いかも知れないとすら思っています。
今後も成り行きに任せます。
今年最後の更新です。仕事と絵を描く以外では大方居酒屋通いの一年でした。無事になんとかなっていることを思うべきでしょうね。
皆様もどうぞ良いお年を。