日本にいた頃は、「空気を読む」ことが日本では重要で、かつ日本固有のものという言説をよく見聞きした気がする。友人や家族との会話はもちろん、職場などの環境において空気を読むことを求められ、うまく空気を読めない人間はKY呼ばわりされる(と一般的に言われる)。

 

同時にたまに聞くのは、「海外は違う」。つまり空気を読むという文化は日本独自のもので、アメリカなど個人主義を大事にする国では空気を読むことはない、という言説もたまに聞く。日本では意図を言わずとも汲み取ることが重要で、他の国では自己主張することが重要視されているというもの。

 

アメリカに住んで3年程度なので、まだまだ知らざるところもあるだろうけれども、そうでもあり、そうでもない (YES & NO)だと個人的には思う。

 

YESなのは、自己主張することが大切という点はその通り。ニューヨークにはいろんな国から来た人やいろんな人種が入り交ざっていて、バックグラウンドや性格、何が好きで何が嫌いかなどバラバラなので予想がしにくいとは思う。僕からも予想しにくいし、相手も僕が求めていることはよくわからない。

 

そういうのもあって、レストランで何を食べたいかとか、どこに行きたいかとか、何をしたいかみたいなことはバシッと言わないといけないし、逆にちゃんと自分の意見を言わないまま、相手に合わせて不満そうにしている人は「Passive-Aggressive (受動的で嫌な人)」と呼ばれ、嫌な奴と認定されてしまう。このPassive-Aggressiveな言動は、日本だと割と普通だけど、アメリカでは独立心のない幼稚なクソ人間という扱いになるので注意が必要。

 

NOなのは、とはいえアメリカの人たちも相手の気を遣う点は日本人と同じということ。これは人間であれば万国共通だと思う。たとえば友人が料理してくれたときには多少マズくても決してマズいとは言わないし、ホームパーティで酒をもっと飲みたそうな人には「もっといる?」とか聞くし、寒く感じていそうな人には毛布を渡したりする。こういうのは人間であればだいたい同じだから、お互いわかるんだねきっと。なのでKYな言動はアメリカでも引かれる。

 

塩梅が難しいと感じるかもしれないけど、単純に自分がハッピーで皆もハッピーであればいいんじゃない、っていうメンタリティが主軸にあることが日本との違いなんじゃないかなと思う。日本では自分がハッピーじゃなくても周りのハッピーを優先することが良いとされているところがあるかなと思うけど、ここだと全員ハッピーであることが良いとされるんだと思う。だから自分のハッピーのために意見を言って欲しいし、人々もあなたがハッピーであるように気を遣ってくれる。そういうところが、アメリカの人たち(NYのひとたち)と接していて楽だなーと感じるところなんだよね。相手が本当は不満だけど隠しているんじゃないか、とかあまり深く考えなくていいから。

\ ブログランキングにポチっとお願いします(^^) /
 

人気ブログランキング
人気ブログランキング

 

\ ブログランキングにポチっとお願いします(^^) /
にほんブログ村 セクマイ・嗜好ブログ 同性愛・既婚ゲイ(ノンアダルト)へ
にほんブログ村