風のアルバム

些細な記憶の断片

びっくりハウス

2024-04-17 09:41:00 | 日記

市内にできた遊園地に行きました

昭和の真ん中過ぎの時代です

私と祖母は次兄の先導で

家の形をしたアトラクションに入りました

中にはベンチが置いてあるだけです

勝手知ったる次兄はさっさとベンチに腰掛けました

祖母と私はわけもわからず次兄に従いました

 

やがて入り口が閉められた次の瞬間です 

私と祖母は悲鳴をあげてまず椅子にしがみつき

次にお互いにしがみつきました

家が逆さまにひっくり返ったのです

正しくいうと 家はそのままで壁と天井だけが

ぐるぐる回っているのですが

それがわかるまではびっくりもびっくりの

びっくりでした

老婆と幼児のあまりの慌てように

他の客たちは爆笑し 兄は横で失笑していました

 

 

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