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歴史Blogを志向しています。このBlogのSite Masterの名前は、高木紀久です。

歴史SLGレポート 水滸伝 ~天命の誓い~ PART6

2025-03-26 21:59:27 | 水滸伝
水滸伝 ~天命の誓い~


PART6


揚州・斉北らへんを制した楊志。ここらへんには、官軍の帝国領やライバルとなるような独立の勢力が存在しない。楊志以外の独立の勢力といえば弱小勢力の崔道成くらいのものである。崔道成を伐ったあとは、他の勢力が存在しない、完全に楊志の独壇場である。この界隈で“無鳥島の蝙蝠”となることに成功する。揚州・斉北を制した楊志。次に向かうのは、「北」であった。司州・豫州は、官軍(帝国)の中心部である。赤い国々が広大な帝国版図を築いている。10国には、梁山泊が存在する。楊志としては、ここをぐるりと迂回して北を目指す戦略とする。かくして河北を目指す楊志。北方には、田虎と田彪がいた。さっそく仲間に加える楊志。それにしても田虎、黃信、董平など、原作では、英雄豪傑なのだが、ゲーム上では、あまりふるわない印象を受ける。田虎は、河北の英雄。黄信は、地煞星。董平も、三十六の天罡星の一人であるにもかかわらず、だ。かなりの厳しい(辛い)能力設定が行われているようだ。流石に、楊志、花栄、李逵あたりともなると、普通に強く活躍できるのだが...。

歴史SLGレポート 水滸伝 ~天命の誓い~ PART5

2025-03-25 20:35:38 | 水滸伝
水滸伝 ~天命の誓い~


PART5


わたしと水滸伝
筆者が、このゲーム(歴史シミュレーションゲームシリーズ)、『水滸伝・天命の誓い』と出会ったのは、いまからおよそ27年前である(※現在は、2025年です)。このゲーム、筆者は、ヴァージョンごとに何度か(二度ほど)やっているのだが、機種(このゲームソフトが走るパソコンの)ごとにちがいがある(機種ごとにちがいがあるのは、あたりまえだと思うが)。筆者は、最初、このゲームを、PC8801でやっていた。のちには、PC9801でやっていた(X68000版だったかもしれない)。 Windows NTシリーズ以降も、その時々のOSに対応したタイトルが出荷されていたかもしれない。筆者が遊んだのは、二作品で、それぞれ機種が異なる。たしかPC8801とPC9801だった気がする(X68000だったかもしれない)。基本的に、システムは変わらない。顔グラフィックスが多少変わった(それとて基本的な部分は変わらない。)くらいである。より新しいヴァージョンでは、顔グラフィックスがさらに相当、変更されていた(基本的なシステムが変更されていたかどうかはわからない)。顔グラフィックスといえば、この『水滸伝・天命の誓い』の登場人物の顔グラフィックスだが、すべてオリジナル顔である。何故、そうしたのか理由はわからないが、制作陣の気合いの入りようがわかる、渾身の力作である。閑話休題。だから、筆者は、このゲーム、『水滸伝・天命の誓い』を二度やっているわけである。というわけで記憶に重複するところがあるかもしれないということである。それでは、再び、筆を進めていくことにする。

歴史SLGレポート 水滸伝 ~天命の誓い~ PART4

2025-03-22 20:05:16 | 水滸伝
水滸伝 ~天命の誓い~


PART4


義兄弟
前節(PART3)でも述べたが、信じる徳がちがうと他の好漢や無頼漢と義兄弟になってもらえない(楊志の信じる徳は忠義というものである)。義兄弟になるためには、当然のことながら義兄弟の契約を交わさなくてはならない。これには、独自のコマンドがある。義兄弟になってもらう相手とおたがい同士、盃を酌み交わして義兄弟の契りを結ぶのである。さて、その、「盃」だが。これは、水盃(みずさかづき)ではない。血盃(けっぱい)でもない。酒(さけ)だ。義兄弟の契りを結ぶためには、おたがい同士、酒盃(しゅはい)を酌み交わさなくてはならない。こうすることによって、両者はおたがい同士を義兄弟と認め、以後は、おたがいを実の兄弟あるいはそれ以上の存在として尊重し、助け合うようになる、ということである。そして、このゲーム、『水滸伝 ~天命の誓い~』的には、この、“義兄弟になる”コマンドによって、好漢(『三国志』でいうところの君主=プレイヤーキャラクター)以外にも、プレイヤーが直接、動かすことのできるキャラクターをつくることができるのである。このことがどういうことを意味するかというと、自分(好漢)以外にも、自分(プレイヤー=ユーザ)が、直接、操作することのできる人物が得られるということである。具体的には、領国の経営をプレイヤー自身が見ることができる、戦争をプレイヤー自身が直接、采配することができるようになる、ということである。そのためには、その義兄弟が、赴任地の領主として任命されているとか、戦争を行う際には、その軍団の総大将として任命されているなどの必要性が生じてくる。当然ながら。義兄弟キャラクター以外を領国の経営や戦争の代執行人(総大将)に任命する場合、コンピューターに委任するかたちになる。コンピューター(好漢や義兄弟以外の人物)に委任した場合、政治や軍事を、プレイヤーが見るわけにはいかない(というかできない)。これが、義兄弟という概念(ポスト)が重要視されてくる理由である。

歴史SLGレポート 水滸伝 ~天命の誓い~ PART3

2025-03-21 20:17:52 | 水滸伝
水滸伝 ~天命の誓い~


PART3


揚州を根城として活動する楊志。現在、領地の数は、四つほどである。と、自領のひとつに錦毛虎こと燕順が立ち寄っているのを発見する。早速、仲間になってもらうべく交渉する。しかし、燕順は、好漢として中堅どころかそれ以上の大物。ゲーム開始時からそれほど時間が経っておらず、保有する国の数も四つと少なく、楊志の人気は、まだまだ低い。結果、燕順は、仲間になってくれなかった。かといって、無理矢理、仲間にするわけにもいかない。かりに、無理に仲間にしたとしても、そのやり方では十分な働きは期待できないだろう(忠誠度が低い)。けっきょく、燕順は、楊志の領国を去り、どこへともなく去っていった。


知勇仁義・心のパラメータ
この『水滸伝 天命の誓い』というゲームには、知力、武力など通常のパラメータに加えて、仁愛など、「心のパラメータ」が存在する。知力、武力などを、物的な才能とするならば、仁愛などは、心的な要素ということができるだろう。仁・忠・勇の三つである。王進先生は、「あなたとは信じる徳がちがう。」と言って義兄弟になってくれなかった(王進先生の信じる徳は仁愛)。王進先生も仲間にはなってくれたのだが。

歴史SLGレポート 水滸伝 ~天命の誓い~ PART2

2025-03-19 20:59:41 | 水滸伝
水滸伝 ~天命の誓い~ 


レポート PART2


そこそこに力をたくわえ、国も2、3国に増えた。10国が梁山泊らしい。わりと楊志(プレイヤーである筆者の選択好漢)のいる地点と近いが、まだゲームが始まったばかりで自分の勢力は、弱小(2、3国しかない。)のため、攻め込む力は、当然のこと、ない。ちなみに首領は、王倫である。マップ上の中央の、赤い国一帯=宋の政府で動きがたびたびある。楊志がいる地点とは逆側の地方で戦(いくさ)が起っているのだ。三国志でいうところの上庸のあたりだと思う(上庸というより漢中といったほうがわかりやすいだろうか)。官軍が隣接する国に攻めていっているのだ。しかし、この国は強いらしく、官軍の攻撃を何度も押し返していた。この国の統治者は、朱武である。


朱武
地魁星。108名の好漢の中でも第二位の頭脳の持ち主。ゲーム中での知力は、たしか92。このゲーム、たしか知力90以上で妖術が使えるため、朱武の軍団が、たびたび官軍を撃退していたのは、妖術を使っていたためかもしれない。逆に、火計は、三国志の時とはうってかわってあまり使えなくなっている。マスクデータ※も存在するだろう。
{コメントアウトここから}
※マスクデータ…プレイヤー(ユーザ)に対して可視化されていないデータ。『三国志Ⅱ』には、あきらかにあったと思われるが、『水滸伝』にも導入されていたかどうかはわからない。その武将(『水滸伝』では、無頼漢)の寿命や“クセ”や他の武将(『水滸伝』では、無頼漢)との相性。
{コメントアウトここまで}
しかし、官軍は、何度も波状攻撃をしかけてきているのであり、流石の朱武も、刀折れ矢尽きて、国を明け渡していた。その後、間者を放って(実際には、そういうコマンドがあるわけではない。単に“見る”コマンドで敵情も調べることができる。)、赤い国(宋の政府の領土)を調べたところ、朱武が登用された形跡はなかったので、おちのびていったようだった。