マドリードにあるウェスティン・マドリード・クスコに子連れで3泊したので、宿泊記をお届けします。ホテルは2024年に全面改装されたばかりで全てが新しくキレイで、運良くスイートルームにアップグレードして頂いたこともあり、快適で大満足の滞在でした。朝食ブッフェも種類・クオリティ共にハイレベルです。
マリオット上級会員向けのクラブラウンジが無いのと主要観光地から離れているのが難点ですが、バスで移動すれば1本でプラド美術館やティッセン・ポルミネッサ美術館、アトーチャ駅等にアクセスできます。
マドリードに2つのウェスティン?

今回私たち家族3人が泊まったウェスティン・マドリード・クスコは、2024年中頃まで同じマリオットグループの「ACホテル・マドリード」として営業していましたが、前述のとおり大幅なリノベーションを経て、より上級の「ウェスティン」ブランドとして再オープンしました。
一方で、マドリードには古くからウェスティン・パレス・マドリードという格式あるホテルもあり、紛らわしい状態が続いていましたが、こちらのホテルは2025年3月に同じマリオットグループ内で格上の「ラグジュアリーコレクションホテル・ザ・パレス・マドリード」にリブランドされました。
これにより、現在はマドリードで「ウェスティン」ブランドとして営業しているのはウェスティン・マドリード・クスコのみとなります。分かりにくいですが、予約の際はお間違えのないようお気を付けください。
ウェスティン・マドリード・クスコの概要

基本情報
ウェスティン・マドリード・クスコは、マドリード北部のクスコ地区にあるホテルで、マリオット・インターナショナルグループに加盟しています。
- ホテル名:ウェスティン・マドリード・クスコ(The Westin Madrid Cuzco)
- 住所:Paseo de la Castellana 133, Madrid, 28046
- 公式HP:https://www.marriott.com/en-us/hotels/madcz-the-westin-madrid-cuzco/
- チェックイン:15:00
- チェックアウト:12:00
- 駐車場: 35€/24時間
アクセス
ウェスティン・マドリード・クスコは、地下鉄10号線のCuzco駅のすぐ目の前にあります。Cuzco駅からは、セゴビアなど北部行きの電車が発着するチャマルティン駅へ直通で10分ほどで行くことができます。
一方で、プラド美術館やアトーチャ駅などマドリード南部へのアクセスは地下鉄だと乗り換えが必要で少し不便ですが、ホテルから徒歩30秒のバス停から27番のバスに乗れば、これらの目的地に乗り換えなしで30分強で行くことができます。
海外でバスというと若干敷居が高い感じがしますが、乗り方は簡単で、乗車券のカード(10回乗車券やツーリストパスなど)を乗車時に運転席近くの読み取り機にタッチするだけです。

バス内では電光掲示板でルート上のバス停名と所要時間が表示されており、目的地に近づいたらブザーを鳴らして降りるだけです(降車時はカードのタッチ不要)。
チェックイン&ウェルカムギフト
ウェスティン・マドリード・クスコのフロントは地上階にあります。元々がACホテルだった建物なので空間的な広がりはないですが、センスの良い内装でまとめられていて居心地が良いです。

私たちは早朝のフライトでドイツのデュッセルドルフを出発し、朝10時ごろにホテルに到着しました。荷物を預けて観光に出かける予定だったのですが、部屋が空いていてチェックインできるということで、お言葉に甘えることに。
元々予約していたのは一番リーズナブルなデラックス・ツインですが、私たちはマリオット・ボンヴォイのプラチナ会員ということもあり、コーナースイートルームにアップグレードして頂きました。今回は3泊するので、広い部屋にアップグレードして頂いてありがたいです。
また、マリオットのプラチナ会員以上は、チェックイン時に以下のウェルカムギフトを選ぶことができます(2025年3月時点)。
- 1,000ポイント
または
- レストランでの朝食ブッフェ
ウェスティン・マドリード・クスコにはクラブラウンジが無いので、朝食は必然的にレストランで頂く必要があります。上記の選択肢だったら、まぁ普通は朝食を選びますよねw(私たちもそうしました)。
コーナースイートの部屋レビュー
チェックインを済ませ、早速部屋に向かいます。廊下はスタイリッシュで高級感のある内装ですが、元がACホテルだったので天井の低さや廊下の狭さは隠せませんね。

今回アップグレードして頂いたコーナースイートは約50㎡の面積があります。入口ドアを開けるとバスルームとリビングルームがあり、隣の部屋にベッドとクローゼット、そしてもう一つのバスルームがあるという構造です。

普通のデラックスルームの面積が約25㎡なので、ACホテルからウェスティンにリブランドする際に二つの部屋を一つにしてスイートルームとして運用していると思われます。

内装は近年のウェスティンでよくあるナチュラルモダンという感じで、とても落ち着ける印象です。

ソファの座り心地も良いです。

ミニバー関係はリビングルームにまとめられています。こちらにはネスプレッソマシーンとお茶、330mlのミネラルウォーターがありました。

その下には冷蔵庫があり、有料の飲み物が入っています。

隣にはワインとスナック類(有料)がありました。ちゃんとしたワイングラスがあるのがいいですね。

ソファテーブルの上には、ホテルの総支配人からのウェルカムメッセージが。

メッセージカードにはウェスティンロゴ入りのホワイトチョコが添えられています。

入口横にある一つ目のバスルームを見てみましょう。扱いとしてはこちらがサブのバスルームなんでしょうが、充分な広さがあります。

タオル類は3セットずつ用意されてました。洗面台の大きさはまぁまぁでしょうか。

アメニティはこちら。同じセットがメインのバスルームにもあります。

シャワーブースはこんな感じ。子供と一緒に入っても充分な広さがあり、大型のレインシャワーが備わっています。

それではベッドルームに進んでみましょう。

ベッドルームにはデスクとチェア2脚があり、PC作業をするとしたらここを使うことになります。

ベッドはこんな感じで、この部屋はツイン仕様なので日本でいうセミダブル相当のサイズが2台ありました。手前にあるのは幼児用のベッドで、親切なことにチェックインの際にうちの息子のために無料で手配してくれました(6歳だとギリギリのサイズです)。

それぞれのベッド脇にはサイドテーブルがあり、ミネラルウォーターが1本ずつ置いてあります。また、充電用のUSBポート(Type-C)も完備されています。

ベッドの正面には壁掛け式のテレビと多目的に使える台がありました。

ベッドルームの奥はクローゼットとバスルームのエリア。一応カーテンで仕切れるようになっています。

クローゼットの横には大きな姿見が。縁取りが豪華です。

クローゼットを開けるとこんな感じ。ハンガーは12本あるので充分ですね。

クローゼットの正面にはバスルームがあります。

基本的な造りやアメニティは入口脇のバスルームと同じですね。シャワーブースも同じく大型レインシャワー付きです。

シャンプー類はウェスティンでお馴染みのWhite Teaです。この香りに触れると「ウェスティンに来た」と感じます。

トイレはセパレートになっていて、ドアで仕切られています。中に入ると絵画があり、なぜか2着目のバスローブもここに掛けられていますw。

バスローブと一緒にスリッパも用意されています。ウェスティンのスリッパとしては過去最高レベルに上質でしっかりした作りでした。

朝食ブッフェ
ウェスティン・マドリード・クスコの朝食ブッフェは、地下1階のレストランで頂くことができます。朝食の営業時間は7:00~11:00です。

このレストランは朝食専用で、ランチやディナー時は営業していません。座席は4人掛けが中心でゆったりしたレイアウトです。

デザインはやはりナチュラルモダンという感じで、スタイリッシュでありながら落ち着く色使いです。また、地下であることを感じさせないように壁からは柔らかい光が注いでいます。

食べ物を見ていきましょう。ホットフードはソーセージ、ベーコン、スクランブルエッグ、野菜のグリル、マッシュルームソテーなど定番メニューが揃っています。


もちろんエッグステーションもあり、オムレツや目玉焼き等を好みで作ってもらえます。

名物のスペイン風オムレツもあります。微妙に焼き加減が違う2種類のスペイン風オムレツがあり、どちらもおいしいのでぜひ試してみてください。

生野菜コーナーが無いと思っていたら、サラダは小瓶に入った状態で提供されてました。ドレッシングやオリーブオイルをかけてシェイクするタイプですね。

コールドカット系はこちら。イベリコ豚の生ハムが充実しており、かなりおいしいです。隣にはスモークサーモンと白身魚の燻製もあり、こちらも美味でした。

チーズコーナーもさすがの充実ぶり。

パンも中々の品揃えです。


シリアル類もこのとおりたくさんの種類があります。

こちらは果物コーナー。充分なバリエーションがあり、どれも上質です。

スイーツも種類豊富です。スペイン名物のチュロスもあり、甘すぎず食べやすいのでおすすめです。

飲み物を見ていきましょう。フレッシュジュースは3種類がサーバーで提供されています。

また、それとは別に瓶入りのスムージーが果物コーナーの近くで提供されており、新鮮でおいしいのでぜひ試してください。

コーヒーは専用のカウンターがあり、ここでバリスタに淹れてもらう形式です。また、紅茶もここで注文します。

紅茶はドイツの高級茶葉メーカーJINGのものを使用しています。そういえばミュンヘンのウェスティンに泊まった時も同じメーカーでした。

ウェスティン・マドリード・クスコの朝食ブッフェは食べ物の種類が豊富でクオリティも高く、スペイン名物も多数用意されており、レストランの雰囲気も良いので大満足でした。

フィットネスセンター

ウェスティン・マドリード・クスコのフィットネスセンターは地下1階にあります。朝食レストランとは反対側の地下入口(ホテル入口から見て左側にある階段)からアクセスします。
フィットネスセンターは宿泊客であれば24時間利用可能です。
中はこんな感じで、入口からは想像できないほど広い空間が広がっています。


タオルとウォーターサーバーも用意されていました。ただ、更衣室は見当たらなかったので自分の部屋からトレーニングウェアに着替えていく必要がありそうです。

まとめ
この記事では、子連れで3泊したウェスティン・マドリード・クスコの宿泊レビューを紹介しました。
2024年にリノベされたばかりで全てが新しくキレイで、内装のセンスも良いので居心地がとても良いホテルです。朝食ブッフェも種類の豊富さ・クオリティ共にハイレベルで、クラブラウンジが無いという欠点を見事に補っています。
立地的にはマドリード南部の主要観光スポットから少し離れていますが、バスを使いこなせば全く問題なく便利で快適なホテルステイが楽しめます。もちろん地下鉄駅も目の前なので、乗り換えを許容すれば充分便利な立地です。
ウェスティン・マドリード・クスコの予約は、マリオット・インターナショナルの公式HPからがお得です。公式HPではベストレート(最安値)が保証されていますし、マリオット・ボンヴォイのポイントも貯まり、会員特典も受けられます。
普段使っているホテル予約サイトがある方は、こちらから口コミや部屋の料金をチェックできます。