超人日記・俳句

自作俳句を中心に、自作短歌や読書やクラシックの感想も書いています。

歳時記俳句・五月雨

2024-05-08 00:03:02 | 自作俳句
薄暑にて時折風の声を聞く
夏立ちて空駆ける鳥山に消え
五月雨に思いがけなき走り書き

衣更え夏服を出す胸逸り
心太性根も強く育てたし
郭公が朝早く啼く日も明けて

蛍火に胸の奥まで照らされて
蝸牛家を背負いてはや二年
庭先の薔薇ぽつぽつと咲き始め

苺見て人を思うは夢のゆえ
遥かなる君影草の季節かな
鈴蘭に誘われてふと町の果て

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