IT業界やめとけは本当?5つの不安とその誤解を徹底解説!

IT業界に興味はあるけど、未経験からはやっぱり大変そう…。やめとけってよく聞くし、本当に大丈夫かなぁ?

ITキャリアに興味はあるけど、業界の厳しさや「やめとけ」という声に不安を感じる方も多いですよね。

この記事では、「IT業界やめとけ」と言われる 5 つの理由を解説しつつ、実際のところはどうなのか、その誤解を解き明かします。未経験の人にこそ知ってほしい、実は魅力的なIT業界のメリットをわかりやすくお伝えします!

この記事を読むことで、 IT業界のポジティブな面とその活用法を理解して、安全に IT キャリアに挑戦できるようになりますよ!

この記事を書いた人
  1. IT 歴 20 年のエンジニア
  2. 大学、研究所、自社開発企業でプログラミング、サーバ、ネットワーク、クラウド、社内情シスなどの多種の業務を経験
  3. 安定志向な性格で安心や安全が大好き
  4. 未経験者向けに 安定志向の IT キャリア入門 という情報発信中
  5. エンジニアに興味がある人に安心して IT キャリアを歩んでほしい!
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「やめとけ」と言われるIT業界は、実は未経験者のチャンスの宝庫

IT業界は製造業や金融業のような伝統的な業界に比べると若く、従来の業界にはなかったいくつかのネガティブな特徴から「やめとけ」と言われることがあります。長時間労働や収入の不安、常に学び続ける必要性、そしてAIで仕事が無くなることを懸念する声も少なくありません。しかし、これらは一面的な見方であり、実際には未経験者にとってチャンスが豊富な業界でもあります。

この記事では、IT業界に対してネガティブな印象がなぜ生まれているのか、そしてそれが実は未経験者にとってチャンスである理由を詳しく解説します。

記事の構成は 5 つの不安の解説 → 5 つの解決編という順番になっています。順番に読んでいただいても OK ですが、お急ぎの方は次のリンクを使って、興味のあるところから読んでみてくださいね!

IT業界にまつわる不安要素と、それを上回る業界の魅力を、未経験の方にも分かりやすくお届けします!ぜひ読んでみてくださいね!

IT業界やめとけと言われるのはなぜ

ここでは、「IT 業界やめとけ」と言われている理由を 5 つに分類し、それぞれ解説をしていきます。

これを読んでしまうとちょっと不安になってしまうかもしれません。しかし、記事の後半では、問題を回避したり解決する方法も紹介します。安心して読み進めてくださいね!

労働環境が過酷?

IT業界の労働環境は過酷だと言われることがあります。その主な理由として、納期に追われて長時間労働になりやすい点や、休日・夜間の対応が必要になるケースがあることが挙げられます。


ITシステム開発には、見通しが立ちにくいという特性があります。それは、技術の進化によって開発手法が頻繁に変わり、さらに自由度の高さから顧客の要望を事前にしっかりと定義することが難しいというITならではの理由によります。本来であれば、ITシステムの開発はスケジュールを柔軟に調整しながら進めるのが望ましいスタイルです。しかし、発注を行う顧客に対して開発を行う受注側の立場が弱かったり、下請けの多重構造によって、交渉が難しい場合もあります。そのような場合には、現場が無茶なスケジュールを強いられることがあります。

また、ウェブサービスは24時間365日稼働することが当たり前になりました。使う側はとっても便利でありがたい一方、そうしたサービスを支えるエンジニアには夜間や休日の対応を求められることもあります。

IT業界のこういった大変な場面に長く晒されると、体力的にも精神的にも辛くなるのは当然です。少なくない職場でこのようなシーンはありうることから、経験者から「エンジニアの仕事は続けにくい」、「IT業界はやめとけ」という言葉が出てしまうのも一理あると言えるでしょう。

収入が期待ほど高くない?

「エンジニア=高収入」というイメージがある一方で、実際には「思ったほど稼げない」という声も聞きます。特に、未経験からのスタート時点では、期待ほどの収入を得られないケースは少なくありません。

また、労働時間が長いと、同じ給料でも時間単価は低下します。長時間労働になりがちな職場では、もらっている年収はそこそこ高いのに、報酬に対する満足度は低い、という状況もありえます。

エンジニアは大変かもしれないけど高収入なんだから頑張ろう!そう考えて業界に飛び込んだ人にとっては、裏切られた!という思いを至ることもあるでしょう。そういった方が「IT業界はやめとけ」という声を上げてしまうのも無理はありません。

AI が仕事を奪う?

AIの進化は目覚ましく、文章や画像、動画の生成まで可能になっています。プログラムも例外ではなく、一部の単純なコーディング作業はAIが自動化できるようになってきています。そのため、「プログラマーの仕事もいずれAIに奪われるのでは?」という不安を抱く人も多いでしょう。

ITエンジニアの実務を経験したことがない方にとっては、AIに何ができて何ができないのか、判断することは難しいですよね。IT技術者として得た技能も、すぐにAIによって無意味になってしまう?そんな懸念が払拭されない限り、今からエンジニアになるのはやめておいた方が良いかも?と疑問を抱くのもごもっともです。

ずっと勉強し続けなければならない

IT業界では新しい技術が次々と登場するため、「ずっと勉強し続けなければならない」という声はよく聞かれます。確かに、豊富なインプットがエンジニアの市場価値を高めるのは疑いようがありません。

しかし、ITキャリアを歩む=学習を怠ると無価値になる不安を常に抱える、ということを意味するのだとしたら、果たしてITエンジニアを魅力的な仕事だと思えるのでしょうか。プライベートを犠牲にしつつ、終わりの見えない学びを続けるのは辛いですよね。

学習は義務であり、不安の払拭のためには辛くても続けねばならないのであれば、「わざわざIT業界に入るのはやめとけ」という声の説得力も増してしまいますね。

業務によっては成長できない?

IT業界は成長のチャンスが多いと言われる一方で、「業務によっては成長できない」という声もあります。ITエンジニアの市場価値はスキルにより左右される要素が大きく、運悪くスキルの成長が望めない環境に置かれる事で、そのままキャリアアップも止まってしまうという恐れから、「やめとけ」と言われる事も少なくありません。

未経験からのITキャリア挑戦では、会社や職種までは選べたとしても、初めから仕事の内容まで選べることは稀です。実務に関して経験が無いので、あなた自身も、また会社側も、何から取り組むのがベストか、お互いに探りながら仕事の内容を決めていくことになります。

当初は手順書に沿って行うルーチンワークや、比較的簡単な、つまりはチャレンジ要素の少ない仕事を担当する事が多いでしょう。そこから、あなたのレベルアップに合わせて適度に難易度が高い仕事を担当できれば、あなたも無理なくスキルを高めることができますよね。

しかし、あなたの成長に最適な仕事を会社が提供できるとは限りません。ビジネス環境や組織の構造、そして人員の都合によって、あなたが担当する業務の内容や、求められる品質は左右されます。簡単に感じる退屈な業務や、逆にその時のあなたには難しすぎる仕事を担当する事になり、成長しにくい状況に陥る事あり得ます。

この状況が長引いてしまうと、スキルアップに歯止めがかかり、キャリアアップの停滞に陥りかねません。成長のないまま時間だけが過ぎると、自信も失われていきます。次第にその場に居続けることが目的となり、停滞の負のスパイラルにハマる事もありえます。このようなことの懸念から、「IT業界やめとけ」という声が上がる事もあります。

IT業界やめとけは誤解!実は未経験者にとって魅力的な理由とは!

ここまで、IT業界が「やめとけ」と言われる理由について解説しました。労働環境の厳しさ、収入の実態と期待の乖離、AIの影響、学習の必要性、成長停滞のリスクなど、ネガティブな印象を与える面があるのは確かです。しかしそれらは一面的な見方であり、むしろ未経験者にとって魅力的でチャンスが多い業界でもあります。

ここからはIT業界の 5 つの魅力を、 IT 歴 20 年のエンジニアの経験談も交えて解説します。未経験者が業界を上手く活用する術が身につくので、ぜひ続きも読んでくださいね!

IT業界は多様性があり、あなたに合う環境を見つけやすい

IT業界と一言でいっても、その働き方は千差万別です。企業ごとにビジネスモデルも異なり、自社サービスを運営する企業、受託開発を行う企業、コンサルティングを提供する企業など、様々な業態が存在します。そして、企業ごとに文化、つまり働く人のマインドも異なるため、自然と働き方も違ってきます。多様な働き方が存在するという点で、IT 業界はあなたが望む働き方にマッチする企業を探しやすい場所と言えるでしょう。

一例として、ここで自社サービス企業と受託開発企業の労働環境の違いについて比較してみましょう。

自社サービス企業受託開発企業
労働時間の安定性個別の案件や社外の影響を受けにくい一方、自社サービスの運用状況次第で不安定になる事も納期前は残業が発生しやすい一方、案件がクローズすれば落ち着きやすい
仕事のストレスサービスの継続的な改善が求められ、責任が長期的に続く納期に間に合わせるプレッシャーが強く、短中期的な集中が求められる
休日・夜間対応サービスのトラブル発生時には必要になることも納品前やリリース直後の発生がメイン
仕事の変化長期間同じサービスに関わるため特定の技能を深掘りしやすい案件ごとに異なる業務が求められるため幅広く技術を経験できる
環境の変化業務も人間関係も長く続くため安定する一方、硬直化やマンネリ化のリスク案件ごとに顧客やチーム、技術が変わる。適用力が求められる豊富な経験や人脈が得られやすい
開発方針お客さんの声を参考にしつつも、最終的な意思決定は自社が主導お客さんの納得度を最優先にして意思決定
自社サービス企業と受託開発企業の労働環境の違い

あくまで傾向を述べたものではありますが、開発を行う会社同士ですら、これだけの違いがあります。実際には企業ごとに文化も働き方もかなり違うのが実態です。自社サービスの運営と受託開発の両方を手がける会社も少なくありませんしね。

補足として、りもじいの実体験も付け加えておきましょう。りもじいは自社サービスの運用に携わる中で夜間や休日対応が必要なことがあり、その点では大変でした。その一方で残業は少なめで、またリモートワークの導入にも積極的な企業だった事もあり、働きやすい環境でもありました。

おかげさまで、夫婦共働きの環境でありながら、お互いのトラブルの時には支え合いつつ、家事や育児に取り組むことができていました。

また、IT人材は不足していることもあって、新しい環境に移動がしやすい業界でもあります。転職市場が活況なため、エンジニア転職に積極的な転職エージェントも数多くあります。上手く活用できれば、あなたが望む環境を探すための情報収集もしやすくなります。

未経験からIT業界に飛び込むと、目の前の職場文化や習慣が業界全体の姿に思えてしまうかもしれません。しかし、それはあくまで業界の一つの側面に過ぎません。IT業界には多種多様な働き方や環境があることを意識し、転職エージェントやITコミュニティを活用しながら、広い視野で情報を集めてみてくださいね。

ただし、「すぐにまた転職できるから、テキトーに選ぼう」といったスタンスでの職場選びは、転職の成功率を著しく下げてしまうためオススメしません。

あなた自身がなぜ転職したいのか整理できていない時は、ぜひこちらの記事も読んでみてくださいね。個性的な志望動機の作り方や面接成功のアドバイスがまとめてあり、転職の成功率を高めることができますよ!

IT業界はスキル次第で収入アップが可能な世界

「エンジニアになればすぐに高収入が得られる」という期待値と現実とのギャップは、IT業界にネガティブなイメージをもたらしています。確かに IT 転職後すぐに高収入になることは稀ですが、その一方でスキルアップとともに年収がアップする傾向にあることや、IT業界は年功序列の要素が少ないと感じる人も多いことは、データからも示されています。

経済産業省が調査した次の調査結果では、新人や初心者といった、指導を受けるレベルのうちはそれほど年収は高くないことが示される一方、自立して仕事ができるようになってからはグッと年収が高まる傾向がデータから示されています。

IT 関連産業の給与等に関する実態調査結果 | 経済産業省 (国立国会図書館インターネット資料収集保存事業 のアーカイブデータより) の 『IT関連産業における給与水準の実態②』より抜粋させていただきました。

このデータが示す平均値はりもじい自身の実体験とも近いものです。りもじい自身は、若いうちから高年収だったわけではなく、ITキャリアスタート時はこの図のレベル1の平均値より低いぐらいでした。しかし時間をかけてスキルアップを重ねながら徐々に出世し、社内の幹部レベルになる頃には、レベル5程度まで年収もアップしました。

ただし、スキルのレベルによって年収が増える様子から、「結局は年功序列なのかな?」と疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれませんね。その点については、経済産業省の「IT関連産業の給与等に関する実態調査」において、個人視点でも企業視点でも半数程度は年功序列の影響は小さいとする、次のようなデータが集まっています。

IT 関連産業の給与等に関する実態調査結果 | 経済産業省 (国立国会図書館インターネット資料収集保存事業 のアーカイブデータより) の 『IT関連企業の給与水準における年功の影響度』より抜粋させていただきました。

図の右側の「個人向け調査結果」ではどの業種でも、20% 以上の人が完全に能力・成果で給与が決められている、約半数は能力や成果による違いが大きいと回答が得られています。図の左側の「企業向け調査結果」でも 70% 近くが年功序列の影響が小さいまたは全くない、と回答している事がわかりますね。

大切なのは、初めから高年収を期待することではなくスキルアップを重ねて市場価値を高めることです。一方で、「でも結局のところ、給料って勤めている企業の業績や評価制度次第じゃない?」と懸念を持つ方もおられるかもしれませんが、その点は心配ありません。IT人材は不足する状況が続いており、あなたが市場価値を高めてさえいれば、転職によって年収を高めるチャンスは豊富にあります。IT業界は実力を年収に反映させやすい世界なので、ぜひそのチャンスを活かしてみてくださいね。

ITエンジニアの年収について、「そもそもなんで IT エンジニアの年収は高いの?」、「転職せずに年収は増やせないの?」、「長時間勤務についてはどう考えたら良い?」といった疑問に応える内容はこちらの別の記事にまとめています。IT業界で報酬を増やす方法について深く理解できるようになるので、こちらもぜひ参考にしてくださいね!

ITを理解するエンジニアこそAIの真価を最大限に引き出せる

「AIがエンジニアの仕事を奪う」といった話を耳にすることが増えましたが、実際にはその逆で、エンジニアのようなAIを活用しやすい職種は今後ますます重宝される存在になります。

近年のAIの進歩は目覚ましいものがありますよね。「え?これ人間が作ったものじゃないの?!」と驚くような、文章・画像・動画コンテンツをサクサクと作り上げてくれます。指示すればプログラムすら作り上げてくれます。その様子を見て「あれ?もう IT エンジニアって要らないのかな?」と思う方がいても不思議ではありません。IT の経験がない方からすればなおさらかもしれませんね。

しかし、AIはコードを自動生成することはできますが、そもそも何を作るべきかを考えること、その問題解決に最適な方法が何であるか、責任を持って判断することはできません。その部分こそ人間が果たすべき役割です。そのため、AIと現実の橋渡しを得意とするエンジニアという職の価値はむしろ高まると言えるでしょう。

最近は「AIが自律的に判断する」という表現も見られますが、AIは人格を持って自主的に意思決定はしません。学習データや与えられたルールを元にした提案を行っているだけであり、その基準や制約を決めているのは人間です。

今の AI は話し方や振る舞いが自然になるよう作り込まれているので、つい AI に人格があり知的な存在に思えるのも無理はありません。しかし、実際には人間が入力した情報と判断基準に基づいて動作するツールなので、恐れず便利に活用していきましょう。

AI が様々なものを生成できるようになったとはいえ、エンジニアの仕事をすべて代替できるものではありません。ITの知識が全くない人が、AIに頼るだけでゼロから画期的なウェブサービスを生み出すことは難しいのが現実です。むしろ、いま積極的に開発されているは、プログラム開発支援に最適化された「コード生成AI」などのエンジニアの仕事を効率的に支援する AI です。

コード生成AIは、エンジニアが煩雑に感じていた定型的なコード生成の自動化や、エラー修正の支援、コードの最適化提案によって、作業負担を軽減してくれます。これにより、エンジニアはより創造的な業務に集中できるようになり、技術の探求や設計の工夫など、「人間にしかできない仕事」に時間を割きやすくなります。つまり、AI の発展はエンジニアの価値を下げるのではなく、むしろ高める方向に働いているというわけです。

また、AIの登場によって、「AIエンジニア」や「プロンプトエンジニア」といった新しい職種が注目を集めています。これは、技術の進化とともに新しい仕事が生まれ、その変化に対応できる人が求められていることを示しています。 IT業界では、新しい技術を受け入れ、それを活用する姿勢こそが大きな武器になります。 あなたがポジティブな意識で新しい技術に接していれば、新たな職種で活躍するチャンスを掴むことも可能になるでしょう。

あなたがこれからIT業界にチャレンジする時は、「AI に仕事を奪われる?」と恐れて AI を遠ざけるのではなく、「これからは AI でどんどん仕事が楽しくなる!」と AI をどんどんあなたの身の回りに取り入れて、より楽しく働く未来を目指してみてください!

りもじいはブログ記事やイラスト制作に AI を活用していますが、もし全くの IT 未経験だったなら、気後れしてそもそも AI を使い始められなかったかもしれません。IT に親しんでいたおかげで、AI も「似たような便利な道具」と自然に使い始められたように思います。IT キャリアを歩むと自然と IT リテラシーも高まるので、様々な分野で応用が効く強みになりますよ!

IT業界は新しい解決策が次々と生み出されるフロンティア

IT業界では「学び続けなければならない」とよく言われるため、「だったらやめておこうか…。」と思う人も少なくないでしょう。しかし、学びへの捉え方を変えれば、IT業界は学べば学んだだけ得ができる稀有な世界であり、仕事はどんどん楽になり、あなた自身の価値もどんどん高めることができるようになります。

学ぶのがしんどいと感じる人が多いのも無理はありません。義務教育の中で興味がないことも努力して覚えてきた人も少なくありませんよね。社会人になって「やっと勉強する義務から解放された!」と思った矢先に「IT業界はずーっと勉強するの義務だから」と宣告されたら絶望的です。特にIT業界では日進月歩で新しい技術が生み出されており、「学んでおいた方が良い」事柄は無限にあります。永遠に義務の勉強が続くのは避けたいとは誰しもが思うところでしょう。

しかし、技術は本来なにかの解決策として生み出されるものであり、誰かに義務を負わせるためのものではありません。例えば、フレームワークの登場でアプリ開発が効率化され、クラウドの普及によってハードウェア管理の手間が激減しました。昨今の AI の発展では、プログラミングやドキュメント作成の多くが自動化されることで、多くの人がより創造的な活動に時間を割けるようになりました。「学ぶ」ことは本来、そのようなお得で楽ができる方法を低コストで入手する方法なのです。

IT業界ほどのスピード感で新しい解決策が生み出され続ける業界はなかなかありません。その点ではまさにフロンティアとも言えるでしょう。今後も数多くの技術革新が起こっていくことになるでしょうが、それを勉強せねばならない義務が増える、と捉えるか、面倒なことが今より楽になる手段がどんどん出てくる、と捉えるかでIT業界の見え方は180°変わってきます。あなたはぜひ、新しい解決策を積極的に取り入れ、自分のチャンスを広げていってくださいね。

なお、学習への取り組み方についてはこちらの 2 つの記事もぜひ参考にしてみてください。学び方を「追う」から「待つ」にシフトして継続できるようになる方法や、プログラミング独学を成功させる方法についてまとめてあります!

IT業界のコミュニティ活用で成長の停滞は打破できる

未経験からIT業界に飛び込んでも、成長できない業務に忙殺されてキャリアが停滞してしまうのでは?と不安を感じるかもしれません。しかし、IT業界には多くのコミュニティがあり、エンジニア同士の横のつながりを活用すればそのような環境から脱却して、あなた自身を成長路線に引き戻す事も可能です。

りもじいの経験上、「成長できない業務」というものはありません。どんな業務であれ、未経験のことに取り組み、やり方を覚え、繰り返しながら理解を深め、その仕事の意義について自分なりの考えを持つに至れば、それは間違いなく成長と言えます。

問題となるのは、業務があなたのレベルに合わないなどの事情で、その仕事への興味が失われ、作業だけを漫然と繰り返す状況になることです。こうなってしまうと、貴重な実務経験がとても薄いものになり、成長の機会が失われてしまいます。業務が変わるキッカケが無ければそのまま成長は停滞してしまうでしょう。

その状況を回避するのに有効なのが、IT業界のコミュニティを活用することです。社外のエンジニアとお互いの仕事の話を共有することで、あなたの仕事の価値を客観的に見直す機会が得られます。技術的な強み、仕事の苦労、作業の環境、チームや顧客との関係など、あなたと社外のエンジニアとの共通点や相違点を知る事は、きっとあなたの成長意欲を刺激する事になります。

IT 業界は IT コミュニティを探すサービスも豊富にあります。connpassTECH PLAYDoorkeeper などで探せば、あなたと共通点を持つ人と、一緒に勉強したり会話をする機会は容易に得られるでしょう。そこからさらにオンラインで交流したり、SNSでつながって関係性を広げていくことも可能です。

今でこそビジネスがIT業界の発展を牽引していますが、もともとこの業界では、技術者同士でオープンに議論したり協力しながら、新しい技術を生み出してきた歴史があります。 インターネットの仕組みや数多くのソフトウェアは、研究者やエンジニアの自主的な取り組みによって発展してきました。

この流れを汲むこともあって、IT業界には企業の枠を超えたつながりが作りやすい文化があります。IT キャリアをスタートしようと思ったら、まずは気軽にITコミュニティに足を運んでみましょう。新たな出会いを得る機会を作っておけば、あなたが不運にも成長を感じないルーチンに囚われてしまったとしても、成長の停滞から抜け出す転機に巡り合うことができるようになるでしょう。

ちょっと余談になりますが、あなたが IT 業界の歴史に興味を持ったのなら、こちらの記事もぜひ参考にしてみてくださいね。IT 技術がどう社会に貢献してきたか、そして IT キャリアの特徴についてもまとめたもので、未経験者にも「ITとは?」が分かりやすい 内容になっています!

「やめとけ」から「やってみよう」へ─ IT業界へ安全にチャレンジしよう!

今回の記事では、IT業界が「やめとけ」と言われる理由を解説しつつ、でも実は上手くそのメリットを活かせば、未経験者にとって豊富なチャンスが得られる場所であることもお伝えしてきました。

りもじい自身、経験者の立場からIT業界にリスクがないとは言いません。しかし、それ以上にあなたのキャリアに様々なリターンをもたらすのがIT業界です。IT業界に飛び込んでからも、この記事で紹介したように、自分に合う環境を探し、新しい技術に触れ、学び続けられる工夫をし、仲間を作ることを心がけてみてください。そうすることで、IT業界への挑戦は安全なものとなり、あなたのキャリア形成はさらに安定したものになっていきます。

あなたがこの解説を聞いて、「やってみよう!」という気持ちになり、IT キャリアへの一歩を踏み出そうと思ってもらえたら嬉しいです!

それでも不安だなぁ、という気持ちがある方は、こちらの記事も是非読んでみてくださいね。IT キャリアへの不安を 7 つに分類し、それぞれの解決方法をまとめています!

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