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2024年10月1日に、娘が休職。
その月の下旬になっても、娘は一人で歩け
なかった。
歩くときは、私が娘の脇を支える。
1歩1歩、そろそろと進む。
家の中では、歩けるんだけど。
家から出ると、恐怖で動けない。
一体、どれだけ怖い思いをさせられたんだ
ろうね。
一体、どれだけ辛い思いをしたら、楽になれるん
だろう。
娘がこれまでに経験した痛み。
長年のDV夫の暴力。
祖父母のモラハラ。
そして、職場でのパワハラ。
こんなに辛い目に合わせて、ごめんね。
ずっと頑張らせて、ごめんね。
1日でも早く、娘が元気になりますように。
でも娘のプレッシャーにならないように、
そのままの娘を受け入れるように。
娘のことで頭がいっぱいの私。
あれ?
最近、息子と電話で通話をしていない。
息子に電話をかける。
出ない。
ラインを送る。
『電話ください。』
電話がかかってこない。
いつもなら、息子はバイト帰りの電車の
待ち時間にかけてくるのに。
いつから、電話をしていないのだろう?
息子とのラインを見返した。
9月から、電話がなかった。
私が何回か、息子にかけてはいた。
でも息子から、折り返しの電話がな
かったのだ。
もとから、私と娘の電話は、無視することが
多かったけれど。
それにしても、ここまで電話がないのって、
初めてだ。
急に不安になった私は、息子にこれでもかと
いうほどかけまくった。
出ない息子。
なんとかして、息子を電話に出させるには?
ラインを送った。
10月5日
私『電話ください。これ以上連絡ないと、
大家さんに頼まなあかんか?』
(ライン)
息子『そこそこ元気です。』
『後日、内定した企業の、身元保証書を送
るので、書いて送り返してください。』
(ライン)
10月6日
私『お母さんの住所変更の手続きしましたか?
授業料の案内が届かないと、引き落としが
できないかもしれないから、ちゃんと手続き
してね。』
これ以降、何度電話をかけても、ラインを
送っても、息子は電話に出ない。
一体何回、息子に電話をかけたことか。
電話の呼び出し音を聞きながら、私ははっとした。
何度かけても、呼び出し音が鳴っている。
息子を呼び出しているのだから、当たり前だけど。
その当たり前が当たり前でないことに気づき、
私はぞっとする。
一度も、通話中になってない!
息子はよく友達と電話をしていて、とても長い。
何回かけても通話中で、
「いつまで電話してるんやー!」
と叫ぶことが多々あった。
それなのに。
何度かけても、通話中になっていなかった!
絶対、おかしい。
10月25日
私は大家さんに電話をかけて、事情を話した。
大家さんから、息子に電話をかけてもらうよ
うに頼んだ。
大家さんが息子に電話をかけてくださったが、
息子は出なかったらしい。
親切にも、大家さんが息子の部屋まで行って
くださった。
昼に行っても息子が留守だったからと、夜にも
行ってくださった。
夜は、息子の部屋に電気がついていたが、息子
は出てこなかったそうだ。
10月28日
私は息子の大学に電話をして、息子が授業に出
席しているか、確認してもらった。
息子は9月の中旬から、授業に出ておらず、あと
1回休むと、単位がとれずに、卒10月業できない
らしい。
卒業できないって…。
もう全部単位は取り終わっていて、
あとは卒論だけなのに?
どういうこと?
8月に息子と電話で話した時は、卒論のテーマが
決まらないって言ってた。
それで娘から、卒論のテーマと進め方について、
アドバイスをもらってたよね。
「それでやってみる。」
って言ってたじゃん。
うまくいってなかったの?
なんで、言わないの?
あと1回休んだら、卒業できないって…。
私が気づかなかったら、どうするつもり
だったの?
息子もゼミの先生とは、かろうじてラインで
つながっているらしい。
大学の職員の方に、ゼミの先生への伝言をお
願いする。
私「10月31日、11月1日に、息子に会い
に行きます。その旨、息子にラインしてい
ただけますか?」
大学の職員の方
「息子さんには、黙って会いに行かれた方が
いいんじゃないですか?息子さんが逃げて、
会えないかもしれませんよ。」
私「私も、それは考えました。逃げていないなら、
捜索願を出します。」
大学の職員の方
「そこまでしたら、息子さんも観念して出てく
るかもしれませんね。」
とこんな感じで、私は急遽、息子に会いに行くこ
とになった。
娘は休職中で働けず、息子は卒業できないかも。
マジですか…。