オフショア保険商品や投資商品の契約条件で”日本居住の日本人はお断り”という文言を見聞きする事があると思う。
海外オフショア籍の保険会社が提供する商品は国籍だけでなく住所が契約に関わってくる事が多いのだ。
日本居住の日本人が契約不可となるケースが多いオフショア投資商品・保険商品!
海外オフショア籍のプロバイダー(保険会社)が”日本居住の日本人”を契約NGにする事が多い。
この時に、”日本居住の日本人”という言葉を見聞きする事になる。
日本人と言う国籍と日本の住所がセットになっているのである。
年々日本居住の日本人が契約できるオフショア籍の保険商品や投資商品は減っているが、日本人であっても海外の住所を持っていれば話は別となる。
日本居住の日本人を受け入れNGにする理由は、日本政府・金融庁の圧力だったり、金融リテラシーの低い日本市場を相手にしていられないなど理由は色々と推測されている。
日本政府は日本円が海外に流出するのを危惧している。
それだけ日本円の価値が下がっていて、日本円を守らなければならないと感じているのだろう。
事実、コロナ禍後半からは円安が進んでいるが、それこそが日本円の価値が下がっていると言う証である。
また、日本政府は日本の保険会社を守らなければならないという責務もある。
国が特定のカテゴリーの民間企業を守る必要があるの?と疑問に感じるかもしれないが、日本政府は大量に日本国債を発行している。
だが、その日本国債の金利・利回りはとても悪い。
そんな低品質な日本国債を誰が購入しているのかと言えば、日本国内の銀行や生命保険会社等の金融機関である。
購入していると言うよりも、半ば強制的に購入させられていると言った方が正しいだろう。
だからこそ、日本の保険会社は利回りの良い商品を上市できないのだが、日本政府は日本国債を発行する為に日本の保険会社を守らなければならない。
海外の保険会社は日本国債に縛られる事なく商品の組成ができるので、日本の保険会社とは比較にならないほどの利回りの商品が提供されている。
海外の生命保険であれば利回り約5%で運用される貯蓄型生命保険があったりする。
だが、そうした海外の保険会社の商品は日本国内ではあまり知られていない。
それは何故なら、日本国民が海外の保険会社が優れた商品を提供している事を気付いてしまうと、海外の保険商品を購入しようと思い、日本円が海外に流れてしまい日本円の価値が下がったり、日本の保険会社の売上げが下がってしまうので、営業や勧誘をさせないようにしている。
そして、海外の保険当局や金融庁を通してや、直接的に海外の保険会社に対して、日本人を客にするなと圧力を掛けていたりするようだ。
事実、日本でお馴染みのアクサも、かつては香港AXAでも日本人が契約できたようだが、今ではできなくなっている。
アクサ(AXA)以外に、香港のマニュライフ(Manulife)やアビバ(Aviva)等を契約していた人もいた。
(同じ名前の保険会社でも海外版と日本版では大きく商品概要が異なり、日本居住の日本人は利回りの低い日本版しか契約できないのだ。)
しかし、日本人であっても海外に住んでいる人であれば、こうした状況から回避できる。
海外に住んでいれば日本政府・金融庁の圧力は関係なくなるからだ。
日本人であっても海外に住んでいれば金融リテラシーが高いと評価されるといった理由もあるのかもしれない。
理由はともかく、日本人であっても海外に住所があれば選択できるオフショア籍の保険商品・投資商品のラインアップが変わってくる。
ただし、日本以外のどこの国の住所でもOKかと言えばそんな事はない。
例えば、アメリカの住所はNGとなる事が多い。
と言うのも、アメリカがオフショア金融センターに対して否定的な側面があるからだ。
アメリカの場合はマネーロンダリングを厳しく警戒している影響が大きい。
オフショア籍の保険会社や金融会社は日本居住の日本人を排除する傾向にある。
その為、オフショア投資に興味がある日本居住の日本人は早めに行動を起こした方が良い。
国籍はパスポートでの確認となり、住所は銀行のステートメントや運転免許証、公共料金の領収所などでの確認となる。
日本以外に居住している日本人の方でオフショア籍の保険商品や投資商品に興味がある人は、自分の住所で契約可能かを確認しなくてはならない。
その為には、香港やシンガポールなどのオフショア地域や日本はもちろんの事、多くの国の法律を把握している正規代理店=IFA(Independent Financial Advisor)に確認してみる必要がある。
☆ご質問やご相談等はこちらから。
日本居住の日本人が契約できない(できる)保険商品や投資商品とは?
日本居住の日本人を受け入れている海外オフショア籍の保険会社は限られている。
例えば、海外積立・オフショア積立と呼ばれるプランであれば、フレンズプロビデントが提供する商品は2012年に日本居住の日本人は契約できなくなった。
2012年以前は日本居住の日本人が最も多く契約していたのがフレンズプロビデントだったはずだ。
今でも海外住所であれば契約可能となっている。
現状、日本居住の日本人が契約できる海外積立・オフショア積立はRL360(アールエルスリーシックスティ)やインベスターズトラストに限られている。
保険商品の場合はどうだろうか?
アクサ(AXA)やマニュライフ(Manulife)、アビバ(Aviva)は日本居住の日本人の新規契約を打ち切ったと説明したが、サンライフ香港やCTF Lifeなどは今でも日本居住の日本人を受け入れている。
貯蓄型生命保険は保障(死亡保険金)と貯蓄(解約返戻金)のバランスが取れた優れた商品と言える。
日本では保障と貯蓄は別のものと言われていたりするが、それはあくまで日本の生命保険がショボいからの話である。
海外の保険会社が提供する貯蓄型生命保険は契約後も死亡保険金や解約返戻金が大きくなっていく。
その為、インフレリスクに対応できる。
長く契約すればするほどリターンが大きくなっていくので、長生きリスクにも対応できるのだ。


ただし、日本居住の日本人が海外の生命保険を契約するには内閣総理大臣の許可が必要となっている。
(許可を取ったという人の話は聞いた事がないのだが…)
もちろん、海外住所であれば内閣総理大臣の許可は必要ない。
生命保険としての機能が不要であれば、純粋な貯蓄型保険商品を選んでも良いと思う。
貯蓄に特化しているので利回りは更に良くなり、長期的に見れば利回り6~7%で複利運用されている商品もあったりする。

自分自身が契約できるのはどのような商品があるのだろうか?
自身の予算や考え、家族構成などからどのような商品を契約すべきなのだろうか?
こうした点は、IFA=正規代理店に直接連絡して聞いてみれば良い。
海外の保険商品・投資商品の正規代理店(IFA)となるので、日本国内ではなく海外のIFAに連絡をする事になる。
だが、海外のIFAと言えど、日本人スタッフがいるIFAも存在するのでそうしたIFAを選んでおけば日本語でやり取りできる。
日本人スタッフがいるIFAで、日本人の契約やサポート実績が豊富なところを選ぶ事もポイントとなってくる。
そして、海外居住者にも対応してくれるIFAであれば、海外居住者も安心できるだろう。
また、IFAは総合代理店になっているので、多くの国でビジネスをしていて、多くの保険会社と提携しているIFAを選べば選択できる商品も増える。
オフショア投資商品・保険商品の契約はIFAの選定で成否が決まると言われるが、クライアントとしっかりと向き合って対応してくれるIFAであれば、資産価値は上昇していくはずだ。
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