アフリカ渡航を検討中の方で、黄熱ワクチンを接種する方は多いと思います。今回は実際に予約をして接種をし、イエローカードを取得しましたので、参考にしてください。
黄熱ワクチンとは?接種できる病院、予約方法
黄熱ワクチンとは?接種できる病院、予約方法に関しては、こちらの記事をご覧ください。
実際に黄熱ワクチンを接種してみた
私が予約をしたのは、下記病院です。
東京医科大学病院 (東京都新宿区) | 03-5339-3137 | 月~金曜日 9:00~12:00、 13:00~16:00 | 受付開始日:随時 受付終了日:随時 受付時間:13:00~16:30 |
電話のみ (黄熱専用ダイヤル:03-5339-3137)
予約時間:月曜日~金曜日:13:00~16:30
行き方は電車が便利です。駅出て目の前に病院はあります。

診察室までの道のり
病院の目印です。

ワクチン接種をする場所は、通常の病院入り口ではありませんのでご注意を
接種する場所は、「駐車場棟の渡航者医療センター」です。サインが出ていますので、それに従って歩いていきます。



こちらが入口です。自動ドアになっていますが、前に立ってもドアは開きません。

こちらのインターホンで予約時間、名前を伝えると自動ドアが開きます。

こちらが診察室のある部屋です。駐車場棟の奥にあり、インターホンでしか入れない隠し部屋のような感じで、特別な所に来ているのだなという印象です。

看護師による問診はどんな風に行われる?
ここからは待合室や診察室になるので、画像は控えていますが、どんなことがあったかを書かせていただきます。
まず、待合室に入ると、看護師と受付の方がいらっしゃいます。
すでに問診票はメールで送付済みなので、診察券などは出来上がっています。
看護師からは、黄熱ワクチンの接種で間違いないか?を聞かれるのと、体温を測るように体温計を渡されます。
私は36.6度でしたが、ちなみに37.5度以上あると接種はできないようです。体調管理は万全にしていきましょう!
また、下記のようなアンケートを渡されます。簡単に言うと、知見データを使用して良いかどうかの承諾書です。
チェックをしてもしなくても接種に関係はありません。

そこから、看護師による問診が数分あります。聞かれたことは、
- いつからいつの渡航か?
- 渡航先はどこか?
- 今まで予防接種で副反応が出たことはあるか?
- アレルギーは無いか?
- 薬を服用していないか?
- コロナワクチンを1年以内に打っていなか?
です。特に渡航先がどこかは詳しく聞かれました。今回はエチオピアと南アフリカ・ケニアに行く予定ですが、エチオピアではイエローカードの提示が必要なようで、取得した方が良いですね。。とのことでした。
ちなみに、この問診は待合室で行われます。完全予約制なので、待合室・診察室含め、患者は私一人ですので、個人情報は看護師以外聞かれません。
医師による診察はどんな感じ?
看護師による問診が終わると間もなく、診察室に呼ばれ医師による診察が始まります。
医師による診察も看護師と同様のことを聞かれます。
- いつからいつの渡航か?
- 渡航先はどこか?
- 今まで予防接種で副反応が出たことはあるか?
- アレルギーは無いか?
- 薬を服用していないか?
- コロナワクチンを1年以内に打っていなか?
こちらに加えて聞かれたのは、他にもワクチンを打たなくても良いか?です。具体的なワクチンは、
- A型肝炎
- 狂犬病
- マラリア
です。
A型肝炎
A型肝炎は、生水やカットフルーツ、調理済み料理で少し時間が経ってしまったものを食べた際に、かかるそうです。基本的には、水はペットボトルの水を飲む、生ものを食べない、屋台のご飯を食べない、等すれば防げるようです。
接種は無しにしました。
狂犬病
こちらは、野良犬にかまれた際に、かかる病気です。野良犬がいるような所に行かないなどすれば防げますので、こちらも接種無しにしました。
マラリア
こちらは、主に「蚊」から媒介されます。夜に出歩かないとか、虫よけスプレーをする、極力肌を出さないことで防げるようです。
ちなみに、私が行く予定のエチオピアのアディスアベバ・南アフリカのケープタウン・ナイロビにはその危険性はないようですが、サファリで行くマサイマラにはその危険があるようです。
アフリカに長期滞在する場合は、接種をした方がベターかと思いますが、私は観光で行きます。マラリアは発症するのに1週間程度かかりますので、発症する頃には日本にいます。発症したら病院へ行って薬を処方してもらえれば問題ないようです。
こちらも今回は接種無しにしました。
いよいよ黄熱ワクチンの接種へ
一通り診察が終わると、いよいよ接種になります。腕をまくり、「プスッ」っと注射をします。ほんの一瞬で終わりです。とくに接種した後も気分が悪くなることはなく、診察室を後にします。
接種後、いよいよイエローカードの発行へ
接種が終わると、待合室に行き、イエローカードの説明があります。
まずは、名前、生年月日、国籍、に間違いないか確認します。
そこから、接種日・病院名、担当医師、ワクチン名が記載されていることの説明を受け、会計後に病院の捺印が押されて晴れてイエローカードの発行となります。
ちなみに、有効となるのは10日後からとなるので、3月19日に接種した場合、3月29日から有効となります。

お会計へ
最後にお会計です。お会計は診察室があった駐車場棟ではなく、通常の病院内になります。
3番の支払い相談窓口でお会計になります。看護師から渡されたクリアファイルをそのまま提出し、数分後に名前が呼ばれて支払いをするシステムです。

ちなみに、お会計の列はこのように長蛇の列ですが、こちらは2番の外来計算です。間違えてこちらに並ばないようにしてください。3番の支払い相談窓口は、窓口の前に並びます。すぐに順番が来ました。

気になる費用は?
では、気になる費用です。
費用は「21,901円」でした。
内訳:
- 初診料:2,910円
- ワクチン接種及びイエローカード発行:17,000円
- 消費税:1,991円
計21,901円 です。

接種にかかった時間は?
- 駅に到着した時間:14:46
- 待合室に入った時間:14:50
- 診察・接種が終わって待合室を出た時間:15:15
- お会計が終わった時間15:20
所要時間計:約40分
紛失した場合は?再発行できる?
イエローカードを紛失した場合、発行されてから10年間は有料で、接種を受けた病院で再発行できるようです。
接種後10年以降に紛失した場合は、新たに接種をしてイエローカードを発行してもらうとのことです。
実際のイエローカード
実際に発行されたイエローカードがこちらです。

まとめ
いかがでしたでしょうか?
アフリカ渡航を決めてから色々調べていくと、黄熱ワクチンを打った方が良いと知り、そこから黄熱ワクチンを接種できる病院が少ないということを知り、予約も完全予約制で、接種できる時間が限られており、早くても予約電話をしてから3週間後~1ヶ月後で接種が出来るという不便さ、値段もそこそこ高い、、とアフリカに行く前から多くの洗礼を受けましたが、それほどまでも普通の国と違う所にいくのだなと実感が湧いてきます。
アフリカへ行く際の基本の「き」となるワクチン接種及びイエローカードをまずは取得出来てひと安心です。これから黄熱ワクチン接種を受ける方は、ぜひこちらの記事を参考にしていただければと思います。