25期石神井バスケの広場

25期石神井バスケの広場

都立石神井高校バスケットボール部25期OBが開設したブログです。近況、思い出などを、お気軽にご投稿ください。

~有為転変~ 石神井高校バスケットボール部納会   25期  細田 浩

2025-03-18 09:28:28 | 日記
    

朝から冷たい雨が降りしきり、ダウンを着なければ耐えられないような寒い日曜日3月16日に石神井高校バスケ部納会が開催された。

卒業生vs現役との卒業生引退試合、OBvsOB、OGvsOGの試合、卒部式、OB、OG会総会、OB、OG会懇親会と一日を通して石神井バスケ部と父母も含め全ての関係者が集う一日となる。
会場の体育館の応援席は公式戦の応援風景と見まがう程の父母の皆さんの来場で盛況を呈していた。

今年は女子の卒業生がいなく、男子も4名ということで女子は現役の紅白戦、男子は卒業生に昨年、一昨年卒業の若手OBが加わり試合を行った。
男女現役は4月に関東大会予選を控え、チーム力の強化を進める時期で、お祝い的意味合では無く強化試合の一環として取り組んで欲しいが。
卒業生に大学の現役が加わった卒業生チームはかなり手強く、キャプテン欠場とうハンデがあったが現役チームは僅差で敗北。
伸び伸びとしたプレーをする卒業生チームに対して現役は動きが硬かった。
適度の緊張と開放。永遠のテーマであるが真の実力を発揮する術を現役にも身に着けて欲しい。

今年の卒業生はパンデミックの終焉がまだ見えず社会が混乱している2022年度の入学。様々な苦労があったであろう高校生活3年間。しかし、寡黙であり黙々と日々を精進し4名が結束して卒業を迎えた。

成績は思わぬ苦杯を期し本大会出場を逃した新人戦支部大会での悔しさをバネに、関東大会予選東京都Best32、インターハイ予選同Best32と誇れる成績を残した。特に関東大会予選では東京代表になった日大豊山高校に肉薄し第4Q終盤であわやの場面まで追いつめた。

現役との試合を眺めていると不思議と卒業生各自、バスケが上手くなっていた。受験競争から解放されそれぞれの道が明確になった開放感からかプレーを楽しんでいる。解き放たれた精神から生まれるプレーは瞬時の判断で身体が躍動する。自信に満ちプレーする顔は引き締り大人びて見える。

卒部式は校内で昼食を取りながら現役主導で開催。

OB会懇親会は例年、夕方か練馬区勤労福祉会館の一室を借りての会食。
宴が佳境に入った頃、集ったOB・関係者が自己紹介で近況を披露した。
社会人になって自分の進路を進むもの、教員となってバスケットに携わっているものさまざま。年配OBも還暦、古希を過ぎても高校の嘱託教師、シニアリーグのプレーヤー、ミニバスの指導と社会との関わりを持って生き生きしている。特に今年は関東大会男女の組み合わせの発表直後とあり自然と現役チームへの期待の話題が多くなった。
別会会場で茶話会を催していた卒業4名の挨拶もあった。現役で優秀な大学へ進むものが3名、1名は捲土重来を期す。

今年度は、名誉顧問の柴田先生の逝去という悲しい知らせもあったが、女子部の大活躍、男子部のBest16入りと喜ばしい話題もあった。


       
         
             


石神井高校は2020年に80周年(1940年11月11日創立記念日)を迎え2023年に祝賀イベントを開催した。
バスケットボー部は石神井新制高校がになった年、1948年(昭和23年)に創部され77年の歴史がある。OB会名簿(昭和46年度篭球部OB会名簿)に第1回生の3名の名前がある。今年の卒業生は77回生。
細々ながらOB会がこのような長い歴史を重ね活動が続いているのはやはり石神井高校バスケットボール部の存在。
昨今、中・高校の部活動の存続についての記事が新聞や週刊誌上を賑わせている。学校単位の部活動から地域スポーツクラブへの移行、部活動指導教員のオーバーワーク、人員不足等々。
バスケに限らず野球等でも一つの学校ではチームが組めず合同チームでの公式戦参加が珍しくなく制度化されている。

有為転変

様々な事象が起きる時代、累々と引き継がれた歴史の長さが部や会の存続を約束する理由になるはずも無く会員の継続させる意思と努力が必要になる。
石神井高校バスケットボール部とOB会の活動が長く続くことを願う次第だ。


~不揃いの隊列~ 2024年度 支部対抗選抜大会観戦記    25期   細田 浩

2025-03-09 22:04:58 | 日記
2024年度の東京都高校男子バスケの最後の大会として支部選抜対抗戦を観戦した。第4支部チーム石神井男子バスケ部2名(No5.SF、No10.C)のスキルが東京都全体でどの位置にあるか見極めたいこと。 本大会で目にできなかった他チームのエース級の選手が揃う今大会は、東京都高校バスケチーム力現在の状況が垣間見ることができるかと思い会場に向かった。

各支部の特徴の把握為、各チームの平均身長と参考として、新人戦本大会のチーム成績と選抜選手の人数を基にチームpointを算出した。全くの机上の推論で参考。下表(支部成績Point)参照

支部別成績Point

第一支部 2000 point
第二支部 1660 point
第三支部 2285 point
第四支部 2245 point

算出表


支部別選手身長下表(平均身長)参照

第1支部 179.9 
第2支部 178.1 
第3支部 180.3
第4支部 181.0

算出表


数値から推測するに、サイズ的には第4支部だがBest8以内の2チームが入る第3支部が僅かに有利か。


2024年度 支部対抗選抜大会
日時:2025年2月11日(火)  
会場:日本工学院専門学校蒲田校 日本工学院アリーナ

石神井が所属する第4支部の試合を追った。

第一試合 第4支部 vs 第1支部

第4支部チーム
注目は石神井SF、Cの2名。新人戦やU-18リーグで戦ったチーム以外のメンバーと攻守に自分のプレーが発揮できるか。
初見になる豊島学院、都立文京、東大附属のセンタープレーヤーのスキル。
メンバー構成
Best6実践高校ガードセット2名
Best16帝京高校ガードセット2名
Best40新宿・都豊島、立教池袋、成城ガード各1名
Best40明学東村山ガード・フォワードセット2名
Best16石神井高校のフォワード・センターセット2名
Best32豊島学院C190cm
Best40都文京C195㎝
東大付属C191㎝

第2支部チーム
注目は支部大会で旋風を起こし支部Best4に勝ち上がった都立調布南高校、都立昭和高校両チームのメンバーのプレー。
フォワード、センター陣は多くのチームから多彩な選手が選出されている。
個人スキル重視の構成か。
メンバー構成
Best40日大三高PG、SG
早実PG、SG
Best40都昭和PG、SG
青梅総合PG
Best40東大和SG
Best40調布南SG
都日野SG
Best16東大和南SF
調布北SF
都南平SF 
Best40桐朋C
工学院附属C

第4支部 : 第2支部
 1Q 41:10
 2Q 11:29
 3Q 13:27
 4Q 16:8
  TT   81:74

スタートは実践高校PG、SG、石神井SF、C、明学東村山SF
石神井SF、C立ち上がり、ミスが目立つ、実践ガード陣淡々とゲームメイクし外角のシュートを決めてゆく。
交代の帝京ガード陣も安定して得点を重ねてゆく。第4支部長身のセンター陣投入されるも孤立しがち。石神井センターCインサイドで確実にスコアーしてゆく。石神井SFも順応して好機でスコアーする。
第4支部チーム、同チームのガード、フォワードセットをメインに配置しセットで交代させ、試合経過によりベンチメンバーを送る。試合の流れで高身長の選手の2枚使いなど、監督の意図が明確なメンバー構成を組むがチーム連携が難しい。最終的にスコアーは開かなかったが余裕を持った勝利。


第二試合 第4支部 vs 第1支部

第1支部チーム
注目は新人戦本大会に於いて東京都Best8位に入った大崎高校のツートップPG、SG。両名共、秀でた脚力を生かした強烈なマンマーク、広い守備範囲、スリーポイントシュート。常にファイティングスピリットを全面に出しチームを鼓舞、牽引していた。
都立大崎高校、2019年以降たびたびBest16入りしている実力校。前チームからの上昇機運を昇華させBest8入り。大崎高校HPに創部初の快挙とある。
関係者の喜びぶりは想像に難くない。
メンバー構成
Best8 都大崎PG、SG
Best16東海高輪PG、SG
駒澤PG
駒場東邦PG
Best32世田谷学園SG
Best32日体荏原SG
都小山台SG
国士舘PF、C  
成城学園C
國學院C
八雲各園C

第4支部:第1支部
 1Q 17:19
 2Q 15:14
 3Q 25:13
 4Q 19:21
 TT   76:67

両チーム、2試合目でありセットを分解して混成セットのメンバーのタイム時間が増える。これまで第4、第2、第1支部チームに言えるがガード陣は安定しているがインサイド陣がどのチームも人材が少ない。サイズはあるがインサイドでの動きが少なく、ボールロスも多い。その為インサイドのスキルに長けている、石神井Cが目を引き、キープレーヤーになっている。


第三試合 第4支部 vs 第3支部

これまで2勝同士のチーム、事実上の決勝戦。
チーム力分析表のpointで分かるように机上の計算では第3支部2245P、第3支部2285P、とわずかに第3支部が勝っている。

第3支部
注目は東京都Best8以内の2チーム
成立学園のシューター、都立城東高校のインサイダー
成立学園の一方のスパーシューターは選出外で活躍を観ることができず残念。
都城東の183、186cmのフィジカルを前面に出すインサイドプレーヤー。

都立城東高校は、2017年度新人戦の8位以来7シーズン振りにBest8入りし東京都7位を勝ち取った。これまでの期間、Best16迄の成績はたびたび残していたが、昨年の厳しい組合せのを経て都立の雄の復活。改めてBest8の壁の高さを感じざるを得ない。

メンバー構成
Best4成立学園PG、SG 
足立学園PG、C
都足立PG
Best32東京成徳高校PG、PF
Best40都荒川SG 
Best40都 橘 SG
Best40東京朝鮮SG
都 東SG
安田学園PF
Best7都城東高校PF、C
都江北C

第4支部:第3支部
 1Q   17:12
 2Q   27:33
 3Q   16:21
 4Q 12:26
  TT   72:92

1Q : 第4支部 17:12 第3支部
第4支部は実践SG、立教PG,明学PF、石神井PF、Cがスタート。
第3支部は城東C、PF、東京成徳SG、SF、足立学園PGがスタート。

第4支部、実践ガード陣、安定してゲームメイクしている。実践SGシュート好調得点を重ねる。インサイド石神井センターも効果的に得点する。
第3支部、城東、成徳、高身長の編成。強力だが攻守に連携を欠く。

2Q:第4支部 44 (27):(33) 45 第3支部 
第4支部のスタートは帝京PG、SG、実践SG、新宿SG、豊島学院C

第3支部のスタートは成立PG、SG、安田学園SF、荒川工科SF、都江北C
お互いに様々なメンバーを繰り出し緊張もほぐれ、得点の奪い合いの様相。都江北Cフットワークのスムーズさが目を引いた。両チーム伯仲1点差の攻防。

3Q:第4支部 60 (16):(21) 66 第3支部
第4支部スタートはゲームメイク、シュート好調の実践SG、帝京のPG、SG、石神井SF,石神井C
第3支部のスタートは成立のポイントゲッターSG、東京成徳PG、SG、城東PF、足立学園C

両チームメンバーを入れ替え一点差の攻防が続く。第3支部ディフェンスの強度を上げはじめ、第4の外角のシュートのミスが出始める。
最終盤、成立のシューターにブザービータースリーポイントシュートを入れられる。第3支部ベンチ大いに盛り上がる。

4Q:第4支部 72 (12):(26) 92 第3支部
第4支部のスタートは帝京PG、SG2、明治学院SF、成城SG、豊島学院C
第3支部のスタートは東京成徳PG、SG、成立SG、城東PF、

第3支部高身長とフィジカルに強いメンバーを組む。サイズと強度を増したディフェンスに第4支部外角のシュートは入らず、逆に開始早々スリーポイントシュートを決められる。第3支部インサイドディフェンスが勢いを増しペイントエリア内のパス、ドリブルミスを誘いターンオーバーから連続2ゴール速攻決め一気に13点差。第4支部外角もインサイドも攻め手を欠く。60:73
第4支部タイムアウト、メンバー交代で勢いをかわし10点差内で推移するも、縮まらない。
残り3分20秒第3支部城東PF投入。直後スリーポイントシュート決める。続けて城東Cフィジカルを生かし強引と思えるゴール下へのステップインシュート決める。石神井C吹き飛ばされる。70:82 
このプレーを機に流れが大きく第3支部へ移った。第4支部起死回生のスリーポイントシュート攻撃、焦りからかことごとく外れ、速攻を招く。勢いが急速に無くなる。第3支部多彩なメンバーがシュート、速攻で得点を重ねる。結果、点差20点まで開いた。72:92

優 勝  第3支部 3戦全勝
準優勝  第4支部 2勝1敗
第3位  第2支部 1勝2敗
第4位  第1支部 3敗

支部選抜大会には優秀なシューター、ポイントゲッターが多く選抜されていた。
各校のチーム構成は現代バスケのトレンドであるスリーポイントシュートやアイソレーションに長けたガード陣が2~3人は揃っている。その中でもモンスター級のシューター2人の出場は叶わなかった。
また、今大会では都立高校、私立高校の主なインサイドプレーヤーを見ることができた。
近来の高校選手の大型化は目を見張る。一部の私立校だけではなく公・都立高校にも及んできている。今回選出されていないが、第2支部都福生には200㎝のセンターがプレーしている。
インサイドプーヤーに限って見れば、サイズはあるがガード陣ほどのスキル備えた選手は少なかったが、規格外の身長を誇る八王子学園、国学院久我山の2チーム除き、今回選出対象外の専大附属、東海菅生、第3支部都立城東2人と第4支部都立石神井は課題はあるものの良い働きをしていた。

インサイドプレーヤーがいなくてもスーパーポイントゲッターを複数揃えて勝ち上がったチームもあるが最終的には平均的なポイントゲッターを複数揃え、サイズは無いが献身的なインサイドプレーヤーを擁するチームが勝ち上がっている。インサイドの重要性。

関東大会予選まであと2か月。

Best4、8に勝ち上がったチームでも勝ち上がりの過程で下位チームの戦術に嵌まり苦戦しながら辛勝した試合にたびたび遭遇した。
各校ストロングポイント、ウィークポイントを抱えて完成されたチームは春浅い現時点では生まれていない。

だから、石神井にも他のBest8を目指し頑張っている全てのチームにチャンスはある。

不揃いの隊列を如何に整然と揃えるか、現有勢力で隙の無い強固な隊列を如何に組むか。

各チームの事情が垣間見えた。


~第4支部選抜チーム 石神井バスケ男子2名選出~ 2024年度東京都高校バスケ男子支部対抗選抜大会 25期 細田 浩

2025-03-05 10:14:10 | 日記

202No5年2月に予定される支部対抗選抜大会に出場するメンバーが2025年1月29日新人戦本大会終了後発表された。
第4支部所属の石神井バスケ部男子からNo5鈴木龍悟(SG、SF)、No10小西悠太(PF.C)両名が選出された。

選出迄には、2023年11月23日新人戦支部大会終了後29名の候補者の発表から、トライアウト、新人戦本大会を経て最終選抜チームメンバー15名を選出した経過があり、プレーの優秀さが評価されもの。
他校のエース級との交流は、技術の習得だけではなく、他校のバスケ部の良き文化も吸収し自チームへフィードバックする機会ととらえて欲しい。

選考は、各支部の高校顧問からなる監督、コーチ陣が現有チーム(各支部74~82校)、選手から支部の特徴を生し、優勝できるチームコンセプトのもと、チーム構成、個々の選手の競技力と今後の伸長を加味して行われたと思われる。各チーム最大2名迄選出。支部大会シード校(ウィンターカップ東京都代表決定戦出場)からは不選出。第4支部のメンバー平均身長180.7㎝ センター陣の平均身長は189.6㎝ 高身長のセンター陣を揃える陣容。
因みに第1支部 179.8-185.5 第2支部177.5-185.2 第3支部180.3-187.0

支部対抗選抜大会は、各支部を代表する15名の選手からなるチームが総当たりリーグ戦で優勝を目指す大会で東京都高校バスケ男子2024年度最後の公式試合になる。
日程は2025年2月11日(火)  会場:日本工学院専門学校蒲田校 日本工学院アリーナ

第4支部のメンバー構成は以下の通り(ポジションは私見)
               

~チャレンジ~  2024年度東京都高等学校バスケ男子新人戦本大会3回戦 兼 関東高等学校新人大会予選        25期  細田  浩

2025-02-20 12:58:14 | 日記

         

東京都高校バスケ男子新人戦本大会3回戦 BEST8決め
会場は武蔵野の森総合スポーツプラザ。対戦相手は国学院久我山高校。
年末のウインターカップ東京代表高校、3年生が抜けて日の浅い新チーム。
留学生は居ないが201,197,195,191cmのセンターメンバーを揃えたチーム。
同じ新チーム同士、自分のプレーを出して欲しい。
 勝利すればBEST8

 第1Q 
石神井5:24国学院久我山

石神井、オフェンスに積極性が見られずなかなか得点できない。久我山の高い壁に気後れしている。石神井No.5ドライブ跳ね返される。No.10動きが悪くインサイドからも得点出来ず。
 久我山エースNo.5スリーポイントラインとペイントエリアの間(ペリメータエリア)を自在に動きプルアップスリーポイントシュート、ドライブからジャンパーを決めてくる。現段階で東京都高校トップスリーに入るスコアラーだろう。

 第2Q 
石神井23(18):53(29)国学院久我山

石神井No.10の強気のインサイドで得点。
全体的にオフェンスに積極性が出て得点が増えるも前日好調だったスリーポイントシュートが決まらない。ディフェンスのサイズへの戸惑いか。
 久我山ベンチメンバーを出してチームの熟成を図っているように見える。センターを頻繁に交代させる。

第3Q
 石神井41(18):70(17)国学院久我山

久我山スタメンを外しベンチメンバーを繰り出す。
久我山のセカンドチーム。
 石神井通常の力を発揮し3Qのスコアーは上回る。


第4Q
 石神井52(11):87(17)国学院久我山

勝利チームはダブルヘッダー。久我山、スタメンの体力温存の為セカンドユニットがメイン。久我山セカンドチーム、サイズはないが小気味良く動く。
石神井もBEST16のチームの力を随所で見せるも次の大会へのチーム力向上ストロングpoint構築へ変化を求め新しい戦力をつぎ込みながらの戦い。
 試合終了。

支部大会決勝対実践学園、新人戦本大会対國學院久我山と両強豪との対戦であった。両校共との力の差は歴然としていた。
が両校とも新チームにはまだまだ完成されているチームとは言えない。
強豪チームの監督がチームを作る為に新戦力を試し、上手くいかず苦悩をする姿が両チームに如実に見えた。

本大会の1回戦から順位決定戦までの主なチームを観戦したが、私立、都立高校関わらずどのチームもチーム作りに苦戦しているように見えた。

全くの私見であるが、本大会でBest16に残ったチーム(優勝した八王子学園高校は別格)、は大雑把に言えば実力的にはBest2にもBest32で終わってしまう位置にいる。
また、支部大会で敗退した有力チームも捲土重来を期し虎視眈々と上位を狙っている。
4月の新入生の影響もあるだろう。
組み合わせの妙もあるが、対戦相手の対策次第で勝敗が決まることが多いと思われた。それだけ絶対的完成されたチームが現段階ではまだ生まれていない。


石神井もこれまでの戦力を強化してしても相手に対策を立てられ限界は見えている。
今年のチームには、まだまだ大きな可能性を残した財産となるメンバーがベンチに多くおり完成には程遠い。
この試合で石神井監督が示したチームの変化への~チャレンジ~が今後の努力と研鑽で形になったときには更に強いチームが生まれるだろう。


石神井今シーズン最初の大会でBEST8決めの試合進出は久しぶりだがエイトへの壁は結果の通り厚い。強豪との大会場での試合の経験は次大会へつながる。
 勝負は4月からの関東大会予選。目標はBEST8以内。関東大会出場。




~Step by Step  東京都 Best16進出 ~ 2024年度東京都高等学校バスケ男子新人戦本大会2回戦 兼 関東高等学校新人大会予選        25期  細田  浩

2025-02-20 11:22:58 | 日記
2025 (令和7)年1月11、12、13、16,17,18日にバスケ男子新人戦本大会が開催された。
特に、ノーシ―ドチームはブロック決勝まで連休3日間で最大4試合の消化と強行日程となる。16,17,18日はBest8順位決定戦。

新人戦本大会は、支部予選を勝ち上がった32校と、WinterCup代表戦を戦い支部大会を免除された8校、計40校が東京高校バスケの新チームの覇権を争う大会である。上位2校は関東高校新人戦大会へ出場する。


石神井は2シーズン振りに第4支部予選を突破。それも準優勝という好成績であった。
その為、本大会はシードされ2回戦から。
石神井の組み合わせは第1支部3位自由学園と同支部Best8の世田谷学園の勝者と1月12日に対戦した。勝利すれば東京都BEST16。2019年度以来石神井5シーズン振りの成績となる。
勝ち進めば1月13日に前年度チームがWinterCup東京第2代表であった国学院久我山高校とBEST8決めの戦いが予想される。

石神井チームの観戦は支部決勝戦の11月末以来のとなる。
12月は練習試合を重ね、正月は2日が初練習と聞いた。
11月の支部大会の好調さの維持とさらなるステップアップがなされているか、調子を落としていないか、と期待と不安が入り交ざった心境で試合会場の都立大崎高校へ向かった。


東京都高校男子バスケ新人戦本大会2回戦
石神井高校vs世田谷学園
会場:都立大崎高校

世田谷学園は強豪高で常にBEST8を狙う伝統があり、2019年度新人戦では東京都5位の成績を残している。コロナ以降強化の方針の変更なのか少しチーム力は下降気味であるが決して侮れないチーム。
前日1月11日の1回戦の対自由学園戦を観戦したが、往時より部員数が驚くほど少なくなっていた。チームのサイズはないが能力ある長身のエースNo.22を中心に、攻守に洗練されてスキルを発揮する好チーム。
世田谷学園は昨日に続き2試合目、石神井高校年明け初の公式戦。

1Q:石神井15 :17世田谷学園

石神井センターNo.10インサイドから得点を重ねる。
世田谷長身のポイントゲッターNo.22ミドルシュート、№10、12ペイントエリア内のバックドア等パスワークで石神井ディフェンス翻弄する。
石神井キャプテンNo.4スリーポイントシュートで対抗。
石神井速攻決まるも世田谷学園インサイドワークで加点し接戦石神井オフェンスが単調になり攻めあぐねる。

2Q:石神井35(20):(15)32 世田谷学園

お互いミスが多い展開も石神井インサイドで優位に立ち、リバウンドから速攻、インサイドプレー加点。7分33秒石神井逆転19:17
石神井ポイントゲッターNo.5ドリブルイン2本連続得点。No.4スリーポイントシト。
逆転するももどかしい展開。
世田谷学園、前日の自由学園戦より攻守ともに動きが良く別チームを見る思い。 

3Q:石神井57(22):(16)48 世田谷学園

石神井速攻、No.5スリーポイントシュート
で加点し10点差に点差を広げるも世田谷学園、No.10スリーポイントシュート、速攻で点差詰める。世田谷学園意地を感じさせる追い上げ。47:42
世田谷No.2インサイドタフショット決める。50:44。石神井点差開け始めて隙が生まれてかディフェンス足が止まる。
世田谷学園早いトランジションからペネトレイトで確実にスコアー。逆に石神井のペリメータディフェンスが機能していない。
いつの間にか父母で一杯の石神井観戦席後方に石神井女子チームの面々が大挙来場し大声援。チーム石神井の後押し。大声援のおかげか、石神井動きが良くなる。
石神井チームのディフェンスが世田谷学園のインサイドパスワークを封じ、世田谷学園攻めが単調になる。 
終盤、石神井No.4スリーで加点。   
ジャストタイミングの美しいコーナースリーポイントシュートの成功にひときわ大きな歓声があがる。
更に、石神井速攻で加点。

4Q:石神井86(29):(21)69 世田谷学園

石神井速攻、インサイドで加点。
石神井No.6ポイントガード本日2本目のスリー決まる。
世田谷学園ディフェンスの足止まり始め石神井フリーになる機会増える。
残り3分切る。80:66
石神井ベンチメンバー1年生No.16投入。速攻でディフェンスのファウルを受けながら巧みに躱しながらタフショット決める。アンドワンショット。小さくガッツポーズ。1分前に近い状況でのレイアップを落としている彼が失敗から学んだ貴重な、飛翔の契機にして欲しいショット。その後、双方フリースローで加点して終了。
石神井勝利。

石神井東京都Best16決定
6シーズンぶり

石神井、正月明けの初戦の為か、スタミナ切れか動きが少なく足が止まってしまい、オフェンスが単調になりがちなところ、スリーポイントシュートが効果的に決まり勝利することができた。
世田谷学園の粘りに前日スカウティングに来ていた石神井の選手たちも戸惑ったかもしれない。しかし少しのズレが致命傷にならず、チームがフィットしなくても何とか勝利をものにできるのが今年のチーム。

世田谷のエースに得点を重ねられたように、これから先、さらに強い対戦チームの優秀なエース級を如何に押さえるかチームセットディフェンスで大きな課題を残した
がこの2か月でチームに明らかに改善されていた点も見られた。
ターンオーバー数、リバウンドの奪取率、スリーポイントシュートの意識
2か月間という短い期間でこのようなチームスキルの獲得は部員の努力もあるが、
監督やコーチ、正月返上で練習に参加した若いOB達の指導の賜物。

実は、支部戦の戦績や前試合のスカウティングから石神井の優位性は固く、圧倒して欲しいという思いが強くあったが、結果は辛勝であった。

支部大会準優勝の勢いから年末から年明けでチーム力の急成長の夢を描いていたことは否めない。


~Step by Step~ ゆっくり確実に
チームは前進している。


そんなことを考えながら祝勝と反省会の店を求めて応援に来たOB達とまだ明るい五反田の街の雑踏を歩いていた。