行政書士が相談会から受任に繋がらないときの理由について考察してみました。
受任に至らない理由
1.相談することによりその場で解決してしまった
このケースは多いです。
相談者は問題を解決したいから相談会にいらっしゃるわけですので当然と言えば当然です。
相談に乗ってあげて解決案を提示し「解決できました、ありがとうございます」とお礼を言われて終わりになります。
また、相談しても解決できないような内容の相談はそもそも受任することができないような内容であったりもします。例えば、30年前の遺産分割協議の内容に不満があるのでやり直したい、など。
2.相談内容が他士業の業務だった
不動産登記内容を変更したい(司法書士業務)、相続税がいくらかかるか教えて欲しい(税理士業務)、遺産分割のトラブル(弁護士業務)など行政書士が受任できない業務を相談されることもしばしばあります。一般の方にとっては行政書士と司法書士の違いすら分からないのが現状ですので仕方がないです。
ではどうすればよいのか
相談から受任に繋げるには、母集団の質を良くするための工夫をすること、需要を喚起するためのテクニックが必要です。
漫然と相談会を繰り返し開催していても時間と費用が無駄になるだけで成果は出ませんので、受任できる仕掛けを作り工夫を凝らしていく必要があります。
受任に繋げることよりも、将来への種まきの場と割り切って、そのための施策をするのもありだと思います。
残念ながら私にも「こうすれば絶対に受任できる」という答えは持ち合わせていません。
相談を受けることにより新たな気付きもありますので相談会は決して無駄ではないと思います。
士業にとって相談会は永遠の課題かもしれませんね。