愛ある世界 存続と繁栄

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「勧善懲悪」

聖徳太子の十七条憲法

「六曰、懲惡勸善、古之良典。」

 

これは、滅びを回避して栄えるためのものです。

善とは栄えにつながることです、悪とは滅びにつながることです。

善が広まれば栄え、悪が広まれば滅びます。

神道では、ただ善を勧めています。

十戒では、滅びを回避するため悪事を禁止しています。

善悪の概念とは存続繁栄のためのものです。古の時代よりこの「勧善懲悪」が重要とされてきたのはそのためです。古くからある宗教ではこれらを教えてきました。国の法律で悪事が禁止されているのも滅びを回避して国が存続繁栄するためです。

 

これらは存続繫栄を願う人の心から生まれたものです。

 

「恒常性維持機能」というものがあります。わかりやすく言うと、同じ状態を維持しようとする力のことです。これは、世界を存続させるのための力で、人体にも働いています。

人の体内温度はおよそ37度に保たれています。熱くなれば汗をかいて体温を下げ、寒くなれば体が縮こまったり、震えたりして体温を上げ、同じ体温を維持しようとします。転んでひざを擦りむいたときに何もしなくても自然と傷が治る、風邪をひいても寝ていれば治る(自然治癒力)のはこの力のおかげです。「恒常性維持機能」は栄えるためのものなのです。

人は生まれながらに生きようとしています。人体を見てみれば、だれに教わるでもなく常に生きるための活動しているのがわかると思います。すべての器官、細胞が協力、連携し生きるために活動しています。人体は数多くの細胞が連携、協力して「人」という一個の生命体として生きているわけですが、国もこれと同じく多くの人々(細胞)が、連携、協力して国という一個の生命体として生きています。

 

皆さんが持っている愛情というものは「存続繁栄」ために必要なものです。愛情がなければ子供が生まれませんし、仮に生まれたとしても子供は生きていくことが出来ないでしょう。そして愛情がなかったら、いがみ合い、争い、殺し合いが起き人類は滅んでしまいます。人が愛情、存続繁栄を願う心を持っていなかったとしたら、人類はとっくに滅んでいます。

今こうして人類が存続しているのは、愛情、存続繫栄を願う心を持つ善人の数が圧倒的に多いからです。偉大な先人たちの活躍、そして現在、人類の存続、繁栄、平和のために活躍してるあなた方のおかげです。この善きものを後世に伝えていかねばなりません。人類がこれからも存続繁栄していくように。

 

現在、この世界には多くの人々が暮らしていますが、みな同じ世界から生まれた仲間です。法的には「他人」とされる人でも、広い視点でみれば皆、遠い親戚であり、仲間なのです。それを思い出して下さい。

お店の店員さん、お客さん、道ですれ違う知らない人、みな仲間です。

日本には「お客様は神様」という言葉がありますが、「店員さんも神様」です。みな同じものから生まれたのですから。それに気が付けば、雰囲気がよくなり、良好な関係が築かれ、気持ちよく暮らせます。仲間同士みなで助け合い、栄えましょう。

 

宇宙ができ、星ができ、自然ができ、今の「世界」となりました。その世界から人が生まれました。人の持つ愛情、存続繫栄を願う心はこの「世界」から生まれたものです。世界は愛に満ちあふれ、栄えるようになっているのです。

 

栄えましょう。