証券会社の使い分けで資産形成を加速させる
あなたはいくつの証券口座をお持ちですか?
ひとつの証券会社にこだわる時代は終わりました。証券会社ごとの強みを活かし、投資の選択肢を広げることで、より合理的な資産形成が可能になります。
「証券会社を分けると管理が大変そう……」
そんな心配はいりません。移管手続きは意外とシンプルで、資産管理アプリを活用すれば、複数の口座を一元管理できます。
本記事では、筆者が実際に楽天証券・松井証券・野村證券を組み合わせて活用している方法をご紹介します。
それぞれの証券会社のメリットを最大限に活かすことで、あなたの資産形成を加速させるヒントが見つかるはずです。
証券会社間の移管は簡単!管理の手間は資産管理アプリで解決
「証券会社を移管するのは面倒そう……」と思うかもしれませんが、実際の手続きはとてもシンプルです。
各証券会社にある移管書類を記入し、郵送するだけ。手数料はかかる場合もありますが、証券会社によっては移管手数料を負担してくれるところもあります。
「手続きの手間」よりも「得られるメリット」のほうが圧倒的に大きいのです。例えば……
✅ 楽天証券で積立投資を継続しつつ、松井証券でポイント還元を受ける
✅ 野村證券のWebローンを活用し、資産を担保にして投資を加速
また、複数の証券会社を利用すると「資産管理が大変そう」と思われがちですが、マネーフォワードMEなどの資産管理アプリを使えば、一括で管理できます。
証券会社ごとの強みを活かしながら、無理なく資産形成を進めることが可能です。
3つの証券会社を使いこなす
楽天証券:メイン口座で長期運用と取り崩し
筆者が最初に開設した証券口座は楽天証券です。その理由は、視認性と操作性に優れたインターフェースと、投資信託の定額・定率取り崩し機能の使いやすさにあります。
楽天証券は、特に長期運用を考える人にとって非常に有用なプラットフォームです。
楽天証券で現在保有・運用している資産
✅ 特定口座:NASDAQやS&P500などの投資信託を保有し、生活費として取り崩し
✅ NISA口座:10年以上運用を続ける予定
✅ iDeCo口座:60代以降の取り崩しを想定
楽天証券のメリット
- 使いやすいインターフェース(PC、アプリ)
- 豊富な投資信託ラインナップ
- 投資信託の定額・定率取り崩しに対応
楽天証券は、長期投資を基本としつつ、取り崩しにも柔軟に対応できるため、資産運用の中心に据えるのに適した証券会社です。
松井証券:高配当投資信託とポイント還元を活用
楽天証券での取り崩しを行う一方で、高配当投資信託の運用は松井証券に任せています。その理由は、松井証券の投信残高ポイントサービスの存在。
信託報酬の高いアクティブファンドを保有する際の手数料負担を、実質的に軽減できる点が魅力です。
松井証券のメリット
✅ 最大1%の投信残高ポイント還元(実質コスト削減)
✅ 移管手数料負担サービス(他社からの移管でコストを抑えられる)
✅ アクティブファンドの運用に最適
例えば、アライアンス・バーンスタインのファンドでは年間0.7%相当のポイント還元を受けられ、そのポイントはPayPayポイントやAmazonギフト券に交換可能です。信託報酬が高くても、それを補填できるサービスは大きな魅力です。
商品ごとの還元率については、松井証券のウェブサイトで詳細をご確認ください。

野村證券:野村Webローンで資金調達
楽天証券、松井証券に加え、オンライン証券ではない野村證券を選んだ理由。
それは「野村Webローン」という商品を活用するためです。
このサービスは、保有している有価証券を担保にお金を借り入れることができるというもの。
野村Webローンの活用例
筆者はeMAXIS Slim S&P500とオールカントリーを担保に設定。
担保額の20~30%にあたる資金を借り入れ、松井証券で高配当投資信託を買い増す計画を立てています。
これにより、毎月30万円程度の分配金を得る仕組みを構築する予定です。
野村Webローンのメリット
✅ 比較的低金利で借り入れが可能
✅ 返済期限がないため、柔軟な運用が可能
野村Webローンのリスク
⚠️ 担保となる投資信託の価格下落リスク
⚠️ 借り入れ利率が上昇する可能性
これらのリスクを管理するため、手元に十分な現金を保持し、余裕を持った運用を心がけています。

まとめ:証券会社の特性を理解し、使い分ける
証券会社の強みを活かすことで、あなたの資産形成はもっと加速できます。
今回紹介した3つの証券会社は、それぞれ異なる特徴を持ち、うまく使い分けることで投資の最適化が可能です。
✅ 楽天証券 → 長期運用+スムーズな取り崩し
✅ 松井証券 → 高配当投資信託+ポイント還元
✅ 野村證券 → Webローンを活用した資金調達
あなたも、今使っている証券会社の「強み」を意識してみませんか?もしかすると、移管するだけで資産の増え方が変わるかもしれません。
ぜひ、自分に最適な証券会社の組み合わせを考えてみてください。