経営に関するタスク管理ができるタスク管理ツール ~ 株式会社FUBI 代表取締役社長 西山 直也さん~
![](https://suitup.jp/wp-content/uploads/2025/01/FUBI西山-01-scaled.jpg)
株式会社スーツでは、2024年4月10日に経営支援クラウド「Suit UP」(以下「スーツアップ」といいます。)のβ版をリリースしました。スーツアップはチームでかんたん、毎日続けられるプロジェクト・タスク管理ツールです。表計算ソフトのような操作で、チームの業務を「見える化」して、タスクの抜け漏れや期限遅れを防ぎます。
今回は、Podcastなどの音声コンテンツ制作会社である株式会社FUBI(以下「FUBI」といいます。)の代表取締役社長の西山 直也さんにユーザーインタビューをさせていただきました。インタビュアーは株式会社スーツ代表取締役社長CEOの小松裕介、インタビュー日は2025年1月22日です。
【まとめ】
・学生起業でちゃんとした組織で働いた経験がなかったということもあって、組織の構築には様々な課題感を持っていた。
・ずっとチームのタスク管理に課題感があって、誰が、何のタスクを、いつまでにやればいいのかの把握に困っていた。
・会社にあるタスクの中での優先ランク付けに課題感がある。
・スーツアップは、タスクごとに重要度の設定ができるということもありますが、GoogleカレンダーやSlackと連携することができてタスクの期限管理ができる。
・スーツアップには、経営に関する重要なタスクをしっかり管理できるというメリットがある。
・スーツアップを通じて、チームでタスクの見える化をすることで、大きな目標を達成するための意思統一も図れる。
経営に関するタスク管理ができるタスク管理ツール
1.FUBIの創業のきっかけと事業内容について教えてください。
私の地元は福岡なのですが父親が中小企業の経営者だったこともありまして、その背中を見ていて、いつか経営者になりたいなと思っていたんです。元々は、事業化できるようなアイデアが思いついたら、その時に起業すればいいやと軽い気持ちで考えていたのですが、結局、九州大学に通っている在学中に起業することになりました。その当時、アメリカで音楽×Webメディアの「Genius」という歌詞を解説するコミュニティみたいなCGM(Consumer Generated Mediaの略、ユーザーによって生成されるメディア)サービスが流行っていたのですが、私はこのサービスが大好きで、日本にもこんなサービスあったらいいのになって思って自分で作ったのです。しかし、このサービスはなかなか上手くいかず、その後もいろいろな事業を開始しては辞めてを繰り返して、やっと今の事業に行きつきました。
現在、FUBIでは、音声コンテンツのプロダクションをしています。具体的には、主に Podcast で配信されるような音声コンテンツの制作をして、自社のコンテンツをSpotifyのような音声メディア・プラットフォームから配信して対価をもらうのと、音声コンテンツでマーケティングをしたい企業をお客様にして音声コンテンツのブランデッドコンテンツを制作する事業をしています。
2.組織やオペレーションに対する課題はお持ちでしたか?
当社も現在は7期目になりましたが、元々が私の学生起業で、私がちゃんとした組織で働いた経験がなかったということもあって、組織の構築には様々な課題感を持っていました。今は主に業務委託のスタッフを中心に15名ほどのチームで、自社コンテンツやクライアント企業様のコンテンツの制作をしていますが、ずっとチームのタスク管理に課題感があって、誰が、何のタスクを、いつまでにやればいいのかの把握に困っていました。
音声コンテンツ制作事業を始めてから最初の1年ぐらいは、私一人でなんとかやっていたのです。次第に案件が増えて複数人のスタッフとともにチームで働くようになって、業務委託の協力パートナーの皆さんが数人のうちはどうにかプロジェクト管理ができていたのですが、メンバーが5人、10人と増えるに従って、誰が、何のタスクをしていて、それぞれのタスクの期限がどのようになっているのかも分からなくなってきてしまったのです。これがずっと課題でした。
また、今、会社経営をする上で非常に問題意識を持っているのは、会社にあるタスクの中での優先ランク付けです。どうしても日常的な業務に忙殺されていて、会社にとって重要だけど緊急性は低い、例えば経営戦略の立案であったりビジネスモデルのブラッシュアップであったりするようなタスクが後手になってしまっているということがあります。それこそ、私がクライアントワークに注力していて、ちょっと放置していたら、数ヶ月間、こういった経営上、重要なタスクに全く取り掛かれていなかったみたいなこともあり、大きな問題だと思っています。
3.今までのタスク管理ツールの状況とスーツアップの運用状況について教えてください。
現在は、音声コンテンツ制作の管理についてはスプレッドシート、そして、経営に関するタスクの管理についてはスーツアップを利用しています。
当社のタスク管理ですが、それこそ最初は、自分で紙でメモをして、といった備忘録のメモのようなことから始めました。チームで仕事をし始めたらTrelloを使うようになりました。当時は案件数も多くなかったので、全ての情報をTrelloに入れることができました。その後、社内のドキュメントとかと統合したいという話が上がって、Notionを使い始めました。最初、Notionでは、タスクごとにメッセージをたくさん付けられたり、いろいろコミュニケーションができたり、何でもできるみたいな感じだったんですけれども、案件が増えていくに従って、管理そのものが肥大化してカオスな感じになってしまったのです。つまり管理し切れなかったわけです。しかも、Notion自体も起動する動作が重くなったりして大変になっていきました。このような変遷を経て、結局、表計算ソフトのスプレッドシートでのタスク管理に落ち着いたのです。音声コンテンツ制作の管理については、ベースをスプレッドシートにして、後はSlackでメッセージしたり、リマインダーの設定をしたりしています。なお、私個人のタスクについては、Slackのチャンネルに専用のタスクボックスみたいなのがあるので、そこにメンバーのみんなが私に「これをやって欲しい」っていうタスクをどんどん投げてくれる仕組みになっています。
そして、先ほど述べたような中長期的に会社として重要となる経営に関するタスクについては、スーツアップを用いて管理させてもらっています。スーツアップは、タスクごとに重要度の設定ができるということもありますが、GoogleカレンダーやSlackと連携することができてタスクの期限管理ができるのです。そのため日常業務の忙しさを言い訳に、どうしても後回しになってしまう経営に関する重要なタスクをしっかり管理できるというメリットがあります。また、原則として、社内の他のメンバーにも私のタスクが見えるように設定していますので、私も他のメンバーの見本になるように、しっかりと期限管理をしなければならないと肝に銘じています。
4.今後のFUBIの目標と、さらにスーツアップをどのように活用していきたいかについて教えてください。
当社としては、とにかく音声コンテンツ・音声メディアのマーケットを広げることをやりたいと考えています。特にプロが制作した音声コンテンツを増やすということに注力したいですね。この数年で音声メディアの裾野は広がってきたと思っているんですけども、一方で、プロが制作した高品質の音声コンテンツの数がまだ少なかったりするのです。例えばドキュメンタリーだったりとか、高品質な音声コンテンツを、当社が制作していって、自社IPとして育てていきたいと考えています。
また、音声メディアに関するイベント開催をしていきたいと考えています。音声メディアは、YouTubeとかの動画メディアと比べて、リーチがめちゃくちゃ広がるものではないのです。ただ一方で、エンゲージメントが深いという特長があるので、このエンゲージメントの深さを活用してイベント開催して、リスナーを中心とした様々な人に来てもらいたいと考えています。英語圏を始めとして海外では、いろいろなフェスだったりカンファレンスだったりとか音声メディアに関するイベントがたくさんあるのですけれど、日本ではそのあたりが全くないので、当社で業界のスタンダードを創っていきたいと考えています。
このように、私たちは新しいマーケットを創ろうと思っているわけですので、それこそやらなければならないタスクが無限にあるわけです。このタスクもやった方がいい、あのタスクもやった方がいいとなると、タスクに抜け漏れが生じてしまったりタスクの期限が守れなかったりする可能性があります。そこでスーツアップをしっかりと運用して、絶対にミスをしてはいけないタスクであったり、先ほど申し上げたような日常業務に埋もれがちな重要な経営に関するタスクであったりを正しく管理していきたいと考えています。スーツアップを通じて、チームでタスクの見える化をすることで、大きな目標を達成するための意思統一も図れると考えていますので、運用に注力したいと考えています。
(聞き手:株式会社スーツ代表取締役社長CEO 小松)
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