中国の金製品を取り扱う高級ブランド「老舗黄金」は、伝統的な金細工技術を金製品の加工に取り入れ、急速に人気を集めています。
従来の金製品の価値基準である「価格×重量」から、「文化的付加価値×アイデンティティ」にシフトし、消費者の心をつかんでいます。
2月20日、老舗ブランド「老舗黄金」は価格を引き上げ、再び消費者の関心を集めました。特に注目されているのは、手作業による「古法工芸」技術です。
金細工には、手打ちや彫刻、花絲の装飾が施され、機械的な製法とは一線を画しています。こうした伝統的なデザインには、文化的意味や運気を込めたものもあり、消費者に単なる金製品以上の価値を提供しています。
この「古法黄金」が話題となっており、SNSの「小紅書(RedNote)」では関連タグが数億回の閲覧数を記録しています。このトレンドは、消費者が物理的な価値だけでなく、文化的価値を求めるようになったことを示しています。
老舗黄金の売上の内訳は65%が1万元から5万元までの価格の商品で、25%が5万元以上の商品から構成されています。中国の高価格帯商品の価格は減少傾向する中では、老舗黄金の戦略は功を奏していると言えます。
老舗黄金は香港証券取引所で857億元(約1兆7140億円、1元=20円)の時価総額に達し、競合の「周大福(Chow Tai Fook)」を超えるなど、業界でも注目されています。
このように、「古法黄金」は単なる金細工にとどまらず、文化とアイデンティティを重視する新たな消費文化を牽引しており、今後の展開に大きな注目が集まります。
参考:老铺黄金不割穷人