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DoingからBeingへ|人生を豊かにするマインドフルネスの姿勢

マインドフルネス

私たちは普段から何かを思考し、問題を解決するということを繰り返して生きています。
それはとても自然な人間の反応ですが、マインドフルネスが目指す姿勢はその逆の「あるがまま」を受け入れる状態です。
人生を豊かにするマインドフルネスの姿勢にはどういった特徴があるのか、DoingモードとBeingモードという2つの概念から解説します。

Doingモード

Doingモードは私たちの普段の生活の中で生じる様々な思考で、問題を解決するための思考や行動、またそのパターンや、イメージを指し示します。
Doingモードは意識せず自動的に出現し、問題解決を行います。
それは、不快なものは取り除くという自動的な思考、行動を生み出します。
Doingモードが働いているとき、基本的には思考の時間軸は過去や未来に重きが置かれています。
何か問題が生じたときのことをイメージすると理解がしやすくなるかもしれません。
現実世界で問題が生じたとき、私たちは過去に起きたその事象を思い出し、その時に意識を戻し、過去のその事象への解決策を考えたり、未来に対して起こりえるであろう問題について対策を考えたりします。

私たちを苦しめる思考の悪循環

Doingモードはそれ自体が問題であるわけではありません。
現実的な問題解決を行うときは有効なものとなります。ですが、解決の難しいストレス対応には不向きで、思考の悪循環に陥る可能性があります。
すでに過ぎ去ったことに対して自分を責めたりすることなどは、思考の悪循環の中でもよく見られるものでしょう。
また、外的な問題(他者や社会)について、それをコントロールしようとしても難しいのですが、往々にして私たちはそれらをコントロールしようとし、苦しみが生じています。
このように、問題解決志向は永遠に繰り返されることが多くあります。
この繰り返しは背景に自分自身に何か問題があるという前提を生み出す可能性もあります。そしてその前提は潜在的なものになって、知らず知らずのうちに自分を苦しめるものになる可能性もあります。
問題を解決するために思考や行動を起こす。それは人間の持つ能力の一つですが、それが結果的に私たちを苦しめることもあるのです。

Beingモード

マインドフルネスが目指す状態はBeingモードといわれています。
BeingモードはDoingモードの逆の概念とされており、今この瞬間の自分自身の存在や、事実をあるがままに、ただ感じる状態です。
それは不快なものも含めて存在を肯定、受容する姿勢です。
全てを受け入れる姿勢は全体性という言葉を使ったりもします。
この全体性こそが癒しに繋がると、MBSR(マインドフルネスストレス低減法)の開発者であるジョン・カバットジン博士は述べています。
Beingモードの注意の向け方は、一点集中で意識的な注意集中です。これはDoingモードとは逆のものです。
そして、Beingモードで意識を向けるのは「今この瞬間」となります。これも過去や未来に重きを置くDoingモードとは異なります。
あるがままの自分自身をすべて受け入れる。それは、現実や自分を正しく認識することにも繋がり、本当に必要なものを取捨選択することにも役立ちます。

ありのままを受け入れることがつらいとき

時として、ありのままの自分を受け入れることは、とてもつらく、厳しいと感じることがあるかもしれません。
そのようなときにも、マインドフルネスの実践を行っていくことで得られる、安全、安心できる空間にいつでも戻れるという感覚があることによって、私たちは徐々にありのままの自分を受け入れるための土台を作ることができます。
マインドフルネスによる、あるがままの姿勢は日々の実践によって培われていくものなのです。

自動操縦状態への気づきが人生を豊かにする

Doingモードは自動操縦状態ともいわれます。
自動操縦の状態ではどのような思考、行動が出ているかに対する気づきは、マインドフルネスの実践によってもたらされます。
意図せずに思考をしている状態と、意図的に意識を集中させている状態、どちらが人生を有意義なものにするか、それは想像に難くないでしょう。
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参考文献
J・カバットジン(著)春木豊(訳)マインドフルネスストレス低減法 北大路書房


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