
清水さーん。浄化槽の点検が終わりました。
正常に稼働してました。

浄化槽の点検ありがとうございます。
新米さん、教えて欲しいことがあるのですが・・・

はい。
なんでしょうか?(ドキドキ)

これはなんですか??

こ、これはですねぇ・・・


ああ、これですか?
実はこれ、浄化槽のWi-Fiアンテナなんですよ!
電波悪いと浄化が遅れるので設置してます。

え、Wi-Fiアンテナなんですか!?

そうなんです。あと、浄化槽の『ガス漏れセンサー』にもなってます。

そ、そーなんですね!?

おやおや
こんにちは、浄化槽管理士歴10年の浄島 ジョータローです。
お客さんから浄化槽の周りの設備に関連する事で質問されることってありますよね。
今回、新米くんがお客さんに地面から立ち上がっている塩ビ管について質問されました。
- 「そんなの簡単じゃん!余裕で答えられます。」
- 「えー・・・なんのためにあるかまでは答えられないなぁ」
- 「・・・全然わからない。」
など
新人の浄化槽管理士さんだと知らない場合もあるかもしれません。
それでは新米くんのヘルプに行きつつ、『立ち上がった塩ビ管』について解説します。

こんにちは~。
浄化槽ワークスの浄島です。
清水さん、いつもお世話になってます。

げ!?ジョータローさん、どこから現れた!?

あ、浄島さん、こんにちは。お世話になってます。

お疲れ様でーす。

新米くん、清水さんに通気管でボケてってお題いただいたの?

いやー、最初にちょっとボケてから説明させてもらうつもりだったんですよー。

清水さん、これはね『通気管』です。
放流ポンプ槽における通気管について
浄化槽の放流ポンプ槽に通気管を設ける主な理由は、ガスの排出です。

ガスは当たってたー!
放流ポンプ槽がない場合は、放流先が側溝などに繋がっているので空気の通り道があります。
しかし、放流ポンプ槽を設置すると放流管が水封された状態となります。
ブロワによって吹き込まれた空気の行き場がなくなるため、臭気の発生原因となります。
また、消毒剤から発生する塩素ガスの濃度が上がると、放流ポンプが腐食して故障する原因になります。
浄化槽内の機器類や建物内の金属類が腐食する原因にもなります。
そのため、放流ポンプ槽を設置する場合には臭突管を立ち上げるか、通気管を設ける必要がありま
す。
通気管は消毒剤の塩素ガスを外部に排出して、ガスの蓄積を防ぐための重要な設備です。
通気管はどこに繋がってる?

通気管は大抵は放流ポンプ槽につながってます。


ポンプ槽内のこの穴に繋がってます。


へー。ここに繋がってるんだー。

へー。ここに繋がってるんだー。

このパイプなんだろー?って気になってたので勉強になりました。
浄島さん、新米さん、ありがとうございます。
まとめ
今回は、通気管について解説しました。
塩素ガスで放流ポンプが故障しないようにするため、とても重要な設備です。
この記事があなたのお役に立てれば嬉しいです。今回の記事が『参考になった!』『良かった!』と思っていただけたら、ぜひ他の人にも教えてあげてください。どうぞよろしくお願いいたします。
以上、ジョータローでした!
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