今回は「medium 霊媒探偵城塚翡翠(著者:相沢沙呼)」という小説を評価レビューしていきます。
【あらすじ・内容】medium 霊媒探偵城塚翡翠、どんな話?
「medium 霊媒探偵城塚翡翠」とは、相沢沙呼のミステリー小説です。
霊媒としての能力を持つ女性・城塚翡翠と推理作家の香月史郎が共に難事件を解決する物語となっています。
彼女は霊能力により、死者の言葉を伝えることができますが、その証拠能力はないため、そこから現実的に推理していく内容が展開されています。
(※第20回本格ミステリ大賞など、さまざまな賞を獲得した人気作品)
【口コミレビュー・感想】medium 霊媒探偵城塚翡翠
“medium 霊媒探偵城塚翡翠”
ミステリー5冠作品。
どこだか忘れたが、ミステリーのおすすめ本として紹介されていた相沢沙呼の小説。
このミステリ小説は、1話ごと完結の短編を繋げて1冊を構成した作品となっている。
だが、帯にあるように“すべてが伏線”となっていて、最終話でどんな謎があったのか解き明かされるのがこの作品の魅力。
ただ、霊能力が使えるという設定で進んでいくので、最終話までは少しミステリーとしては疑問を抱く人も多いかもしれない(おそらく、ライト文芸といった立ち位置のミステリ小説になるのではないか)
それでも主人公の城塚翡翠のキャラは、まぁまぁ魅力的なので嫌いでなければ読み続けられるはず。
たぶん、アニメとかラノベに慣れ親しんでない世代は、こういったキャラはあまり好きではないだろうが。
また、作者がそういう描写が好きなのか、所々官能的な描写を多めに挟んできたのはあまり好きにはなれなかった。
そして、最終話の種明かしで、すべての事件の“本当の真相”を1つ1つ説明していく。
だが正直、ここが重要なポイントであるとわかっていても、少し冗長に感じた。
「そんなのあったっけ?」となり、真相途中で飽きてきた(笑)
ここまで伏線を張り巡らしていて凄いとは思ったが、なんか疲れた…というのが正直なところ。
やっぱり自分には、このような細かくトリックを説明していく小説は向いてないのかもしれない。
とはいえ、全体的な総評としては面白かったので、気になる方はぜひ読んでみてはいかがだろうか。
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