プリンセスは彼の外出用の衣装をすでに整えていた。

実際に売られている物などはないのかと探してみたが、需要が少ないためにほとんど皆無で、男性用のセクシー下着やハーネスはゲイ用のものがほとんどであった。

プリンセスにとって、セクシーなM男を見たいとは思っていないし、見かけだけのハーネスは邪魔なだけなのだと考えていた。

彼女にとってのM男の理想的な姿は、できるだけ惨めで恥辱的なものだった。

全裸に首環のみが最も良いのであるが、公序良俗の観点から通報されて逮捕されるのは分かっているので、そんな馬鹿なことはしない。

それよりは、いっそ女装させた方が楽しくて面白いと感じていた。

もちろん、ただの女装では面白くない。

そのような彼女の考えやアイデアをまとめると次のようになる。

 

①ア〇ルプラグ付きパンツを穿かせる。

②コ〇クの根元を皮ベルトで締め上げ、鎖を繋いでやはり地味な色のロングスカートの上の部分からはみ出させておく。

時々引っ張って上げれば、喜ぶはずである。

③地味なレインコートを羽織らせるが、前は開いたままにしておく。

コートの左右のポケットの奥には手錠が仕掛けられていて、内側の腰の高さに鎖で繋がっている。

④左右の乳首にクリップを噛ませてから、女装用のはじめから胸が突き出ているセーターを着せる。

⑤セーターとコートの脇下に見えないチャックを付けておく。

人目につかないところで、チャックを下ろして、脇から手を入れ、彼の乳首を直接愛撫して遊ぶすることができるようにする。

⑥口の中に貴女の穿き古したパンティを詰め込んでから、感染予防のマスクを着けさせる。

⑦濃い色のレンズが入ったサングラスを掛けさせ、肩まであるストレートヘアーのウィッグ(かつら)を着ける。

⑧黒いガーターベルトに黒い網目のストッキング、踵の高い赤いピンヒールを穿かせる。


…以上のような衣装をM7号に着させてから、プリンセスは彼と公園に連れて行って散歩させた。

本来なら、犬のように全裸四つん這いで首輪を引いて散歩させるのであるが、それができるのは自宅の広い庭だけである。

それは飽きが来るし、それよりはたとえ服を着せても、やはり外の方が刺激があり、楽しかった。

彼の見た目は、コートのポケットに手を入れて歩いている普通の女性である。

プリンセスは彼を仲の良い女性の友人のように彼の腰を抱いて歩いた。

彼が慣れないピンヒールで転ばないためであると彼には言って置いたが、実際には、スカートの上にはみ出させた鎖を引っ張り上げたり、脇の下のチャックを開いて、そこから手を入れて彼の乳首を弄んだりするためである。
プリンセスはしばらく公園の中や周囲を歩いて楽しんだが、公園の散歩に飽きると彼のマスクを外し、口の中のパンティを取り出して、ポケットの中の手錠を外して、両手を口を自由にした。

目の前には衣料専門のショッピングセンターがあった。

ここでプリンセスはM7号に買い物の課題を与えた。
「お前が履く女性物のパンティを自分で買ってくるのよ。ちゃんとそこで買ったかどうか、領収書を忘れずに貰って来てね」

彼女にクレジットカードを渡され、そう命令されて、彼は買い物に行った。

買い物を済ませた彼にプリンセスは「いい子ね、では買ってきた物をお見せ」と言った。

彼は恥ずかしそうに女性の白いショーツを出して見せた。

「なあに、これは? 普通のものじゃない。お前にこんな普通の物は似合わないはずだけどね? もう一度、行ってきなさい。お前の好きなフリル付きの真っ赤なTバッグとか、変態が好みそうな最も下品でいやらしそうな物を探してきなさい。もしまたお前に似合わない地味な物だったら、またやり直しだよ」と厳しく叱りつけてから、微笑みながら彼を見送った。

彼は三度目に何とか課題を済ませ、プリンセスを満足させることができた。

二人は部屋に戻り、バスロープに着替えると、シャワー室に入り、裸になった。

プリンセスは若く張りのある肌の美しいスレンダーの全裸姿をM7号に見せながら、彼に身体の隅々までを丁寧に洗わせた。

「分かってると思うけど、お前の手が私の裸の身体の全ての場所に直接触れられるのは、身体を洗わせる時だけなんだからね。私の大事な部分も触れることのできるのは舌だけなんだから。感謝して綺麗にしなさい」と言って淫らに腰を突き出した。

身体を拭き終え、バスロープを着て居間に戻ったプリンセスは、「せっかく買ってきたんだから、これも穿きなさい」と言った。

全裸のままの彼の目の前にプリンセスは買い物袋から彼の買ってきた下着を出した。

それは派手なフリルが付いてはいたが、生地は透き通るように薄い真っ赤なTバックの下着で、股から後ろは紐のように細くなっていた。

彼女はそのTバッグの前部に小さな穴をあけてから、彼のそれを穿くように命令した。

彼は恥ずかしそうにその小さな穴から自らの硬くそそり立つ物を突き出すようにそれを穿いた。

そして、その上に自分が穿いていた普通のショーツを穿かせた。

彼はまだ温かみのある彼女のパンティを胸をドキドキさせながら穿いた。

それに触れただけで彼の物は爆発しそうになっていた。

その最高にたくましくなっている物を収めるようにそれを穿いた。

プリンセスの穿いていたショーツは彼が履くにはサイズが小さかったので、当然それはきつく収められることになった。

下に穿いているTバッグの小さな穴はより彼の物を締め付けていた。

しかし、その苦痛よりも快感の方が勝っていた。

彼女はそれを見てほほ笑みながら、バスタオルに身を包んだ裸をマッサージ台の上に横たえた。

「さあ、マッサージしなさい。分かってるでしょうけど、変な気を起こしたら駄目よ」

「はい、プリンセス」と彼は言って、バスロームの下に手を這わせてマッサージを行った。

彼は彼女に言われた「変な気」については、元々、彼女とSEXしたいなどとは思っていない、と心の中で呟いていた。

セッ〇スは対等の関係で行うことであり、主従関係には必要ないからである。

もし彼が彼女を抱く時があっても、それは命令された奉仕であると考えて行うことである。

彼女は気持ち良さそうに深く息を吐きながら、「ああ、それから、私がこのまま寝入ったら、黙って帰ってもいいけど、その下着のまま帰りなさい。それとさっきのお前の衣装とかは持ち帰って、次回からはその衣装と装具を身に着けてくること。分かった?分かったら、心を込めてマッサージを続けなさい」


 

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