フォーカシングの学びの「フェーズ2 その3」は
自分の感じから離れないために気をつけることについてです。
自分の感じ(フェルトセンス)から離れてしまうと
フォーカシングはできなくなります。
「感じ」は変化しますが
変化も含めて感じ続けていることが必要です。
コツと注意事項は表と裏の関係です。
自分の感じ(フェルトセンス)から離れないために気をつけること
1「感じ(フェルトセンス)」が意味することを「自分」は知らない、という態度でいる
日常生活で家族でも友達でもいいのですが
例えばあなたの友人が何かを言いたがっていたとしましょう
友人がひとこと、ふたこと言ったところで
ああ、あのことだなと思って「〇〇のことでしょう?」と先回りしたら
友人は「もう!そうじゃないってば。私の言いたかったのはね、✖✖って事だよ」と言うかも知れません。
憤慨して「もういい!」と、その話を続けないかも知れません。
こういうことは、親しい間柄だとよく起きます。
私もよく夫に怒られます。
「あなたの感じ」はあなたの中に起こっているけど
あなたが「感じ(フェルトセンス)」の全てをわかっているわけではありません。
私はその「感じ」のことを全て知っている、という態度でいると
その「感じ(フェルトセンス)」は、何かを伝えることを諦めてしまうかも知れないのです。
その「感じ(フェルトセンス)」が何を伝えたいのか私は知らない
そういう態度でいることが必要なのです。実際、知らないのですから。
2「感じ(フェルトセンス)」に向かって、早く答えをだして!とせかさない
その「感じ」を3歳くらいの子どもだとしてみましょうか
その子は何か大事なことを知っているけどスラスラとは言えない。
「えっとね-ー、それはねー、こんなような、あんなようなことでね・・・」と
なんとか言葉にしようとしている。
早く答えが知りたくて
「何を言いたいの?」と聞いたり
「それはこういうこと? それともああいうこと?」と問いただしたりします。
子どもは答えを考えるのをやめてしまいます。
そんなことが起きるのです。
今、一生懸命考えて言葉にしている途中だから、待ってあげることが必要なのです。
3「感じ(フェルトセンス)」が意味することを「自分」で考え出さない