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CC・サバシア、野球殿堂入りおめでとう!!~通算251勝を挙げた投手の思い出~

MLB観戦記
CC・サバシアのフィギュア

1月21日(現地時間)、ビリー・ワグナーとイチロー、CC・サバシアのアメリカ野球殿堂入りが発表された。
ワタシがそのニュースを知ったのは22日(日本時間)の朝。
猛禽類のような鋭い眼光を放ち、小柄な体から速球を投げ込んでくるワグナー。そんなワグナーが好きだったワタシは、殿堂入りを知らせる電話をワグナーが受けて泣いている姿をXで見て、もらい泣きしそうになってしまった。

サバシアのフィギュアを球場で入手!!

ワタシがサバシアの投球を見たのは、2005年に友人のEKとクリーブランドを訪れたとき。2001年にメジャーデビューしたサバシアが、エースとして着々と実績を築きつつあった頃だ。まだ制球難で防御率は高かったが、プロレスラーのような体格の速球派にインディアンスファンのEKは大いに期待していた。

ただ、サバシアはワタシたちが観戦した7月15日のシカゴ・ホワイトソックス戦で先発したものの、この日は初回から乱調で四球を連発。当時の課題であった制球難が思いっきり露呈して、あっけなく自滅してしまっている。翌16日には入場者限定のフィギュアが配られるイベントがあるというのに…。

CC・サバシア
■1980年7月21日生まれ ■アメリカ出身 ■201.2cm/136.1kg ■左投左打 ■投手 ■クリーブランド・インディアンス(2001~2008)-ミルウォーキー・ブルワーズ(2008)-ニューヨーク・ヤンキース(2009~2019) ■最多勝2回 ■2025年殿堂入り

翌16日。ワタシたちは早めに球場へ行き、サバシアのフィギュアをゲット。
箱を開けてみると細身のサバシアが…。この頃はまだ細かったとはいえ、ちょっと細すぎやしませんか!? まるで別人じゃないか…。

フィギュアのパッケージ。
お腹が出てないぞ…。
背番号は確かにサバシアだが。

それでもワタシとEKはサバシアのフィギュアを入手できて大喜びだ。
ただ、あんまり似てないからというわけではないだろうが、試合後にワタシたちが球場から出ようとしたとき、捨てられたフィギュアを何個か見かけた。

翌17日。試合後に選手の出待ちをしていたワタシたちは、カナダから来たという少年と仲よくなる。
今日これからカナダに帰るという少年のバッグがやけに大きい。なぜなのか聞いてみると、バッグの中にあったのはサバシアのフィギュア! それも7~8個はあったと思う。これこそ文字どおり「捨てる神あれば拾う神あり」だ。
ニコニコしている少年を見て、アメリカのファンはタフでしたたかだと感心してしまった。

ワグナーとサバシアにももっと光を!

それから20年後の2025年。
あのとき見たサバシアが野球殿堂入りを果たした。資格取得初年度で、だ。
もう1人のワグナーは資格最終年での殿堂入り。喜びもひとしおだったはずだ。

しかし、ワタシが読んだ某大手新聞社の夕刊にはサバシアとワグナーの名はまったくなかった。おまけに翌日の朝刊にも、だ。何それ?
イチローに注目が集まるのはわかる。だとしても、「なお、ビリー・ワグナーとCC・サバシアも…」と「なおビ」「なおC」でもいいから載せるべきだったんじゃないか? ワグナーとサバシアにも伝えるべきドラマがあるじゃないか!! その報道姿勢には本当にガッカリした。
一方で、「まあ、そんなもんよね」という諦めがあったのも事実。最近は専門誌ですら日本人選手の情報ばかりで辟易しているし…。

まあ、そんなことはいい。ワグナー、イチロー、サバシア、野球殿堂入りおめでとう!! 夏にある式典でのスピーチを楽しみにしてます!

(お出かけ日:2005年7月14日~7月19日)
※敬称略させていただきます。

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