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昆虫列車 第17集 1 哭く「スサノヲの命」童謡組曲 日名子丹
①イザナギは、亡くなったイザナミに逢いに黄泉の国へ行きます。しかし、共に帰ることは出来ず、変わり果てたイザナミの姿を見て逃げ帰ります。そこで、体を清めるのです。いわゆるみそぎです。川でみそぎをすると多くの神が生まれました。顔を洗った際に、... -
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昆虫列車 第8集 アメアガリ
アメアガリ 水上不二 センセイ、アメ ガ ヤンダ カラ、キノボリ シテモ イイデス カ、オハタ ヲ アゲテ イイデス カ。 センセイ、ニジ ガ トホイ カラ、カケッコ シテモ イイデス カ、ナハトビ シテモ イイデス カ。 センセイ、ウシ ... -
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昆虫列車 第3集 朝なぎ
朝なぎ 水上不二 てんぐさ、 お籠にかかへて、 月夜に浜から来たのは、 あの子だ、 白いよ、帽子が。 百合だな、 この花おくれと、 よあけにはだしで来たのも、 あの子だ、 ボートを漕いでる。 ちら... -
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昆虫列車 第2集 晩景
晩景(ばんげ) 水上不二 うつくしい晩景、青う湧(わ)きな、お星や。 芹(せり)の花ゆする、下(しも)ん田の鰌(どじよ)つ子。 髪毛(かんげ)まで、泥(どろ)が、はねかつたな、母さや。 よう乾(ほ)した木叢(ぼくさ)で、鰮(いわし)でも焼(や... -
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詩が掲載された昆虫列車一覧
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昆虫列車 第2集 植物園のベル
植物園のベル 水上不二 ベルが鳴る、ベルが鳴る、ベルが鳴る、リンゴンガン、チンゴンガン、ギンゴンガン。 花やぐるま、アマリリス、わすれなぐさのてんと虫、しづがにめぐる向日葵(ひまはり)の茎にからんだ時計草(とけいそう)。 ベルが鳴る、... -
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昆虫列車 第1集 蜂のお酒
蜂のお酒 水上不二 蜂のお酒を飛行機に積んで、 雪にこごえたエスキモーに売りましよ。 林檎のお酒は林檎のにほひ、 牡丹のお酒は牡丹のにほひ。 とても買はなんだら、おへそをちつくり刺しましよ。 【感想】 第一集の不二の最後の詩は「蜂のお... -
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昆虫列車 第1集 瘤
瘤 水上不二 おぢいさま、おぢいさま、青い空です、とても。 おうさ、ことしも、林檎のあたり年ぢやろ。 おぢいさま、おぢいさま、お散歩しましよ、庭を。 おうさ、そこらに、林檎の虫が飛んでるな。 おぢいさま、おぢいさま、飛行機ですよ、あれは。 ... -
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昆虫列車 第1集 薔薇の木
薔薇の木 水上不二 薔薇の木、とても咲いたな。ベルだよ、りんろん揺れてる。 薔薇の木、あれはお月夜。蜂の巣、帽子(しやつぽ)にとったな。 薔薇の木、神父さまだよ。とげなど、やさしく撫でてる。 薔薇の木、いまに散るだろ。はなびら、香炉に焚かう... -
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昆虫列車 第1集 麝香あげは
麝香あげは 水上不二 鉄の扉に榠子が咲いた、麝香あげはがひらひらしていた。 青くけぶった香炉のかげに、波斯猫だかひっそりしてた。 いつかみんなで柱にかけた、銀の十字架がきらきらしてた。 昼の日なかにおあかり献げて、神父さまだか、おいの...