2025年のお正月は来ましたが、
来月の節入、2月3日23時10分になるまで
2024年の甲辰年は続きます。
今月20日より土用に入り、季節の移り変わりの約二週間を過ぎるとようやく立春と乙巳年がやってきます。
さて、今回は占いの暦の上での2024年はまだ終わっていないということで、私的な2024年の締めくくりとして、2024年で印象深かった出来事の一つについて書いてみました。
2024年の甲辰年は元女子プロレスラーのブル中野さんが現役引退してから25年以上も経ってやっとと言いますかようやく、遂に世界中のプロレス団体のうちでも最高権威のWWE殿堂入りを果たしたことです。
これは野球界においてはアメリカのMLBの野球殿堂入りに並ぶくらいのもので、これまで日本人ではアントニオ猪木さんや藤波辰爾さんらの名立たるトップ選手が殿堂入りしており、日本人女性としては初の快挙となります。
素晴らしい!
受賞の喜びが伝わる報道がこちら
しかし、思うことは
「なぜ今頃に?!」
ということです。
彼女のとんでもない強さはもう30年くらい前には全米中に轟いており、1994年には当時のアメリカ女子プロレス界の最高峰のWWE世界女子王座を獲得しています。
もう現役を退いてから25年以上は経っています。
もっと早く彼女の実力が評価されても良かったんじゃない?と思いますがなかなかそう上手く運ばなかったようで、、、。
アメリカで女子王者に輝いた当時から殿堂入りの話しはあったようですが、その後にアメリカの女子プロレス界はブルさんのようなストロングスタイル路線ではなく、強さよりもエンターテインメント性やお色気路線を強める方針に変わって行ったらしく、なかなか殿堂入りとはならなかったというようなブルさんにとっては不利な事情があったようです。
それで、何か大きな大会で賞を取ったり、こういった何か権威ある賞を受賞したりという栄誉を賜ることには正印や偏印の印星が関わります。
ブルさんの命式はこちら(三柱しか分かりませんが・・・)
時 日 月 年
■ 丁 癸 丁
■ 丑 丑 未
これだと印星は木の五行になりますね。
木の五行の干、甲と乙とでは甲の方が正印でしかも甲は高尊で大きくて偉いので、受賞の年運は甲が巡って来た時となりそうです。
甲の年運は10年に1度は巡ってきます。
これまで年運で何度も甲は来ていたはずです。
なぜ?と思いこれまでのブルさんの甲の年運をリストアップしてみました。
(年齢は数え年)
1984年 18歳 甲子年 大運甲寅(1975~1984年)
1994年 28歳 甲戌年 大運乙卯(1985~1994年)
2004年 38歳 甲申年 大運丙辰(1995~2004年)
2014年 48歳 甲午年 大運丁巳(2005~2014年)
2024年 58歳 甲辰年 大運戊午(2015~2024年) ←ここで戴冠☆
1984年の甲年は大運と年運ともに甲も強いですが、この時期はまだ自分よりも上のスター選手が何人もいた頃の若手時代で世界の権威あるところからの評価を受けるのには早すぎる時期でした。
(全女で全日本ジュニア王座は獲っていたみたい。)
1994年・2004年・2014年この甲の年運は甲が透ってなくて弱い甲です。
特に2004年の甲申年、これは大運の辰と年運の申が水の半局で水の力を増して、命式中で弱めた方が良い七殺の癸を強めるのに大きく加担してしまっています。
しかもこの年の甲は絶の地にあります。
これだと甲運の良さは発揮できずに受賞からは遠のきます。
1994年は受賞には大運ともに悪い年ではなく、WWE世界女子王座を獲得してはいますが、年運の甲が透っていないのが惜しまれます。
で、やっと巡って来た受賞の年となる2024年の甲辰年。
この甲は透っており強いです。
更に良いことはこの時の大運の戊午です。
ブルさんの命式は冬の寒い時期の丁火の命式で、月干にある癸の七殺が嫌なものになります。
これを抑える行運で運勢が、社会的な地位や名声が跳ね上がります。
それがこの大運の戊に当たります。
戊が干合で癸の七殺を制圧します。
この大運が始まった2015年から何か大きな良いことが起きそうな10年間に入りました。
また、この大運の戊にスイッチを入れるものが2024年の一つ前の年に巡ってきています。
良い大運にスイッチが入れば、実際に運勢が上がることにつながる事象が起こります。
(スイッチを入れるものって何だろう? それは秘密です(^-^))
実際にブルさんがWWEの偉い人から直接内々に殿堂入りの連絡を受けたのはこの2024年の前年の2023年の一番最後の月、2024年1月のことだったそうです。
その年の最後の最後にやってきて、そして翌年の殿堂入りした甲辰年につなげるという、何という運命の憎い演出。
そして迎えた2024年の甲年は甲辰で甲は辰に通根で強い甲木です。
大運支の午が大きく影響する運気に入っており、午が年柱の未と支合して冷えた命式を暖めます。
大運にも大きく支えられ、ここでようやくめでたく戴冠となりました。
もう一つ特別な見方があり、大運支の午はブルさんご自身です。
午が年柱の位置と支合して自分の力で海外の大きな賞を獲りに行きました。
こうやって年運を大運と一緒に並べてみると、どうしてこのタイミングで巡って来たのか?の謎が解けますね。
どんなに力を尽くしても自分の努力や働きかけだではどうにもならないことは、根気よくやがて巡って来る運を待つのが何よりなんだなと分かる事例でした。