今週のお題「10年前の自分」
今から10年前、私は大学受験の真っ只中でした。
当時の私は受験が嫌で、全くやる気がありませんでした。
それというのも、当時は診断こそなかったものの、精神科に通院している現在と同程度の対人恐怖症や抑うつの症状があり、良い大学を出たところで、社会に出てうまくやっていけるとは到底思えなかったからです。
実際、現在の私にとって、それらの症状は仕事と日常生活の大きな障害となっており、社会に適応できているとはとても言えません。
大学で詳しく学びたいことも、なかった訳ではありませんが、母親から「○○大学(県内で一番偏差値の高い国立大学)にしか行かせない」と言われており、当該の大学には学びたい分野の学部がありませんでした。
今になって思えば、どうせ学費は奨学金で、親が出してくれる訳ではないのだから、勝手に他の大学を受験すれば良かったのですが、当時の私は、「母親が言うなら県外は無理なのだろう」と信じ切っていました。
そうして、メンタル面に抱えた大きな問題を先延ばしにしたまま、母親に言われた興味のない大学を目指すしかなくなった私は、それでもどこか納得がいかず、かと言って何か良い対処法が思い付く訳でもなく、「母親の前でだけ勉強をしているふりをして、実際は何もしない」という形で反抗を試みました。
当然ながら成績は徐々に下がり、高校2年まではAだった模試の判定が、最後にはCまで下がりました。
私が志望校に落ちると、母は他の大学への出願を始めました。
しまいには、金銭面を理由に大学を制限していたはずなのに、私立にも願書を提出し始めました。
「『○○大学にしか行かせない』とは何だったのか」
「私立を受けさせるくらいなら、最初から好きなことを学べる県外の大学を選ばせてくれても良かったのではないか」
私の頭の中は、そんな思いと、言行不一致の母への不信感でいっぱいになりました。
人生の岐路に立たされるストレスと家族間のいざこざのさなか、支えてくれたのは、ペットのセキセイインコでした。
彼女が共に過ごし、癒してくれなければ、私はこの辛い時期を乗り越えられなかったでしょう。
色々と恨み言も書きましたが、彼女への感謝でこの記事を締め括りたいと思います。
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