「投資系ブログを運営する際、証券会社のチャートをスクリーンショットで掲載したい」と考える方は多いでしょう。
実際の値動きを視覚的に伝えられるため、記事の説得力が増します。
しかし、証券会社の提供するチャート画像を無断で使用すると、著作権の侵害や利用規約違反に該当する可能性があります。
知らずに掲載し、後から削除を求められたり、最悪の場合、法的トラブルに発展するケースも考えられます。
本記事では、証券会社のチャート画像をブログに掲載する際の注意点や、代替案として安全に使えるチャートツールを解説します。
投資系ブログを運営している方、これから始める方は、ぜひ参考にしてください。

ちなみに私は株取引履歴ブログを運営しています!
証券会社のチャートには著作権がある?


株式投資ブログを運営する上で、証券会社のチャートをスクリーンショットして掲載することに問題はないのでしょうか? 実は、証券会社が提供するチャートには著作権が関係する可能性があります。
チャートデータそのものに著作権はあるのか?
株価や出来高といったマーケットデータ自体は、公的な情報であり、基本的に著作権の対象にはなりません。
つまり、「日経平均が今日○○円だった」「A社の株価が○○円に上昇した」といった事実の記述に問題はありません。
しかし、証券会社が提供するチャートは、デザインやレイアウト、独自のインジケーター、配色、UI(ユーザーインターフェース)などが著作権の対象になる可能性があります。
各証券会社の利用規約に注意
多くの証券会社は、利用規約の中でチャート画像の使用について制限を設けています。
例えば、「商用利用禁止」や「転載禁止」「改変不可」などのルールが明記されていることがあり、違反すると掲載した画像の削除を求められるケースもあります。
実際にブログやSNSで証券会社のチャートを掲載する際は、各証券会社の利用規約を確認することが重要です。
次の章では、主要な証券会社ごとのチャート画像の使用に関するルールを紹介します。
主要な証券会社のチャート画像使用に関する規約
証券会社のチャート画像をブログやSNSで使用する際は、各社の利用規約や著作権ポリシーを確認することが重要です。以下に、主要な証券会社のチャート画像使用に関する情報をまとめました。
- SBI証券
SBI証券の利用規約では、提供される情報やツールの無断転載や商用利用を禁止しています。
以下、SBI証券の利用規約からの引用です。利用者が、本サイト又は本サイトの情報等について、その全部又は一部を問わず、営利目的・商業目的で利用(使用、再生、複製、複写、アップロード、ダウンロード、送信、販売、再販売など形態の如何を問わない。以下同じ)することは禁止します。
本サイト(本サイトに含まれるリンクを通じて移動可能なサイト及び本サイトに記載されたドメイン名により表示されるサイトを除く、SBIホールディングス株式会社によって運営されるサイトをいいます。本項において、以下同じ。)又は本サイトの情報等及び著作権(第三者に帰属するものを除く。)はSBIホールディングス株式会社に帰属します。
https://www.sbigroup.co.jp/policy/use.html- 楽天証券
楽天証券のスマホアプリ「iSPEEDアプリ」の利用規約からの引用です。
本サイト(本サイトに含まれるリンクを通じて移動可能なサイト及び本サイトに記載されたドメイン名により表示されるサイトを除く、SBIホールディングス株式会社によって運営されるサイトをいいます。本項において、以下同じ。)又は本サイトの情報等及び著作権(第三者に帰属するものを除く。)はSBIホールディングス株式会社に帰属します。
https://www.rakuten-sec.co.jp/smartphone/pdf/tos_app.pdf
他社も似たような形で、チャートと明記はないものの、著作権は各社に帰属しており営利目的・商業目的では利用できないとする旨の記載が多いようです。
つまり、noteの有料記事や、広告を掲載しているブログなどは、営利目的・商業目的に該当する恐れがあり権利違反となる可能性が高くなります。
証券会社のチャートをブログに掲載する安全な方法


証券会社のチャートをブログに掲載する際、著作権や利用規約違反を避けるためには、ルールを守った適切な方法で使用することが重要です。
以下に、安全にチャートを活用するための具体的な方法を紹介します。
証券会社の利用規約を確認する
証券会社によって、チャート画像の使用可否や条件が異なります。
各証券会社の公式サイトで利用規約を確認するのが一番確実です。
- 転載が許可されているか?(商用利用や個人ブログでの使用可否)
- 出典の記載が必要か?(「出典:○○証券」など)
- 加工や編集が禁止されているか?(スクショのトリミングや加筆)
特に、規約に明記されていない場合は、事前に証券会社へ問い合わせるのがベストです。
出典を明記する
記事の内容やボリュームによっては、引用の範疇に収まる可能性があります。
また、利用が許可されている場合でも、必ず出典を明記しましょう。
例えば、以下のような形で表記すると、誤解を避けることができます。
出典:SBI証券「○○チャート」より(2025年3月時点)
出典を明示することで、証券会社からのクレームを避けやすくなります。
証券会社以外のフリーのチャートツールを活用する
証券会社のチャートを使わなくても、自由に利用できるチャートツールを活用する方法もあります。
🔹 TradingView(https://jp.tradingview.com/)
- 無料で高品質なチャートを作成できる
- 埋め込み機能があり、ブログに直接表示可能
- スクショは出典表示が必要(詳細は利用規約を確認)
TradingViewなら出典さえ記載すれば自由にチャートをブログに掲載できます。
無料ながら、日付範囲を変更出来たり、通常チャートだけでなくローソク足チャートも表示可能など、非常に高機能で使いやすいツールです。
例えばTradingViewを使えば、以下のようなチャートを表示可能です!
TradingView 提供チャートより。


🔹 Google スプレッドシートのチャート機能
- 株価データを取得し、オリジナルのチャートを作成可能
- 100%自作のため、著作権の心配なし
プログラミング知識がある程度ある方であれば、APIを活用してオリジナルのチャートを作成すると、安全かつカスタマイズが容易なチャートをブログに掲載可能です。
証券会社のチャートを使用せず、自由に利用できるツールを活用することで、リスクなくブログ運営が可能です。
まとめ
証券会社のチャートをブログに掲載する際は、利用規約を確認し、ルールを守ることが大切です。
✔証券会社の利用規約を確認する
✔ 必ず出典を明記する
✔ フリーのチャートツール(TradingViewなど)を活用する
✔ APIを使ってオリジナルチャートを作成する
これらの方法を活用しながら、安全に投資ブログを運営しましょう!
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