スマホ保険ラボの編集長D部長です。
スマートフォンはもはや私たちの生活には欠かせない存在であり、仕事や趣味、連絡手段としてフル活用していますよね。そんな便利なスマホですが、日常的に持ち歩くからこそ、落下や水没、盗難といったリスクがつきまとうのも事実です。
もしものトラブルが起こると、精神的なショックはもちろん、修理費用や買い替え費用など金銭的負担も大きくなりがちです。
そこで、多くの方が「スマホ保険」に加入しているのですが、実際どんな補償が受けられて、どんな種類があるのか気になりますよね。
スマホ保険には、携帯キャリアが提供するサービスや、独立系保険会社が提供するものなど、さまざまな選択肢があります。
特にauの「故障紛失サポート」は、キャリア加入時に案内される機会が多いので耳にしたことがあるのではないでしょうか。
一方で、近年注目を集めているのが、さくら少額短期保険が提供する「モバイル保険」です。月額定額制で幅広い端末をまとめて補償してくれるため、スマホだけでなく、タブレットやノートPC、さらにはゲーム機なども一緒にカバーできるのが魅力です。
とはいえ、実際に選ぶとなると「どちらが自分に合っているのか?」「実際、費用はどれくらい変わるの?」と悩むことも多いでしょう。
そこで今回は、auの「故障紛失サポート」とモバイル保険の補償内容や料金体系を詳しく解説し、どちらを選ぶとよりお得なのかを徹底検証してみたいと思います。
auの「故障紛失サポート」とは?

まずは、auが提供する「故障紛失サポート」について詳しく見ていきましょう。
スマホを購入するとき、店頭やオンラインショップで加入を促されることが多いので、知名度は高いと言えます。
主なサービス内容
- 交換用携帯電話機お届けサービス
故障・破損・紛失などのトラブル時に、同一機種・同一色の交換用携帯電話機(リフレッシュ品)を、最短で当日中、原則お申し込み完了の翌日に届けてもらえます。急ぎの対応が必要なときにも頼りになります。 - 3時間特急便&当日配送
東京23区・大阪市全域では、申し込み後3時間以内に交換用端末を届けてもらうことが可能です。また、関東・関西・中部地域では午前12時まで、九州地域では午前11時までのお申し込みで最短当日中に端末が届きます。スマホが突然使えなくなって困ったとき、このスピード配送が大きな強みになるでしょう。
月額利用料の目安
月額利用料は端末や契約内容によって異なります。例えば2022年5月16日以前発売のAndroid™スマートフォン(5G)の場合、月額726円程度とされています。最新の機種やiPhoneなど、端末の種類で料金が変動する点は注意が必要です。
加入や利用時の注意点
- 加入タイミング
基本的に、au携帯電話の購入時にのみ申し込み可能で、退会した場合は次回の購入時まで再加入ができません。途中加入ができないので、後から「やっぱり入っておけばよかった…」と思っても加入しにくい点がデメリットです。 - 補償回数に制限あり
修理や交換を受けられるのは12ヶ月間で2回までと決まっています。万が一、1年に3回以上トラブルが起こったときは、補償が受けられなくなる可能性があります。複数端末をよく使い分ける人や、過去にスマホを何度も破損させた経験がある人は、この回数制限に注意が必要でしょう。 - 自己負担額
故障や紛失時に交換端末を受け取る際、3,300円の自己負担額がかかることが多いです。「月々のサポート料を払っているのに、さらに負担が発生するの?」と感じるかもしれませんが、これはキャリアの保証サービスに多くある仕組みなので、やむを得ないともいえます。
モバイル保険とは?

次に、さくら少額短期保険が提供する「モバイル保険
」について見ていきましょう。
スマホ保険としては比較的知られてきた存在で、ここ数年で利用者が急増しています。
主なサービス内容
- 補償範囲が幅広い
外装破損、画面割れ、水没、故障、盗難など、スマホに起こりうるほとんどのトラブルに対応しています。使用状況によっては落下や水没のリスクが高い方もいるでしょうから、幅広い対応は安心感があります。 - 年間最大10万円まで何度でも補償
修理費用を、年間で合計10万円まで補償してもらえます。しかも回数無制限なので、万が一、同じ年に2回・3回とトラブルが起きても、10万円の範囲内ならカバーできるのが大きな特徴です。 - 端末3台まで補償可能
1契約で主端末1台と副端末2台の合計3台まで補償されます。スマホだけでなく、タブレットやノートPC、ゲーム機なども対象にできるので、ガジェット好きの方にはとても便利です。

月額保険料
月額700円(非課税)で、補償の手厚さや補償回数無制限の特徴を考えると、比較的リーズナブルな保険といえます。端末ごとに料金が変わるわけではなく、定額で最大3台までカバーできるのも大きな魅力です。
修理不能時の扱い
もし修理不能と判断された場合、主端末は最大25,000円まで、副端末は最大7,500円までが保険金として支払われます。修理ができないほど深刻な破損や水没をしてしまった場合にも、買い替え費用の一部に充てられるのは助かります。
実際に加入して感じるメリット
私自身も、複数のガジェットをまとめて補償してくれる点に惹かれてモバイル保険を利用しています。
たとえばスマホとタブレットの2台持ち、あるいはスマホとノートPCなど、複数のデバイスを持っている人には非常にコスパが高いです。
しかも年に何度も修理を依頼できるので、万一のトラブルが重なったとしても、一定の範囲でカバーされる安心感があります。
私の身近にも、ゲーム機を含めて3台分をモバイル保険で補償している人がいます。その方は自宅では家庭用ゲーム機を携帯モードで使うことも多く、持ち運ぶ機会がそこそこあるとのことです。
「ゲーム機はちょっとぶつけたり落としたりすることが意外と多い」とのことで、補償していると安心感が違うそうです。
au「故障紛失サポート」とモバイル保険の比較表
それでは、両方のサービスの内容をざっと表にまとめてみましょう。自分が求める条件に合っているかどうか、比較検討の材料にしてみてください。
項目 | au「故障紛失サポート」 | モバイル保険 |
---|---|---|
月額料金 | 端末により異なる(例:726円) | 700円(非課税) |
補償範囲 | 故障、破損、紛失、盗難 | 外装破損、破壊、水没、故障、盗難 |
補償金額 | 交換用携帯電話機を提供 | 修理費用を年間最大10万円まで何度でも補償 |
補償端末数 | 1台 | 最大3台(主端末1台+副端末2台) |
自己負担額 | 3,300円/回 | なし |
補償回数 | 12ヶ月間で2回まで | 無制限(年間最大10万円まで) |
修理不能時の保障 | 交換品(リフレッシュ品)を提供 | 主端末は最大25,000円、副端末は最大7,500円を支給 |
加入可能タイミング | 新端末購入時のみ | いつでも加入可能 |
その他の特徴 | 当日・3時間特急便での配送対応 | 不要なタイミングで解約可能 |
比較してみると、au「故障紛失サポート」はキャリア公式サービスだけあって、紛失や盗難時に交換品を迅速に届けてもらえるなど、スピード感と確実性が強みです。
一方で月額料金や自己負担額が端末やプランによって変動し、補償回数にも制限があります。一方で、モバイル保険は月額が固定でわかりやすく、複数端末をまとめて補償できる点や、無制限で修理代をカバーしてくれる点に魅力を感じる人も多いでしょう。
どちらがお得?選ぶポイント

正直なところ、「どちらがお得か」は利用者の状況や求める補償内容によって変わります。そこで、以下のようなポイントで考えてみると判断しやすいですよ。
- 複数の端末を所有しているか?
スマホのほかに、タブレットやノートPC、ゲーム機などを持っていて、修理時の出費が気になる人は、モバイル保険が有利かもしれません。1契約で3台まで補償できるので、トータルコストが抑えられます。 - 紛失・盗難への対応の速さを重視するか?
auの「故障紛失サポート」は、申し込み後最短3時間や当日中に代替機を受け取れるのが強みです。スマホを仕事で頻繁に使う人など、一刻も早い代替機の受け取りが必要な場合には大きなメリットでしょう。 - 故障・破損の発生頻度が高いか?
スマホをうっかり落として画面割れが多い人や、子どもがタブレットを使う機会が多くて破損リスクが高い家庭などは、モバイル保険の“回数無制限”が魅力的。年間10万円までという上限はあるものの、1年に何度も修理を依頼できるので安心感があります。 - 月額費用と自己負担額のバランスをどう見るか?
auの「故障紛失サポート」は、月額料金に加えて、実際に交換品を受け取るときに自己負担額が発生することが多いです。一方、モバイル保険は月額700円固定で、基本的に自己負担額がゼロ円。どちらが結果的に安く済むかは、トラブル発生回数や機種にも左右されます。

auの保険とモバイル保険:それぞれに向いている人
au「故障紛失サポート」が向いている人
- auでスマホを購入したばかりの方で、紛失や盗難時にすぐに交換機が欲しいというニーズが強い方
- スマホは1台しか持っておらず、補償回数が1年に2回で十分足りるという方
- auユーザーで、キャリア公式の安心感を重視したい方
モバイル保険が向いている人
- 複数の端末(スマホ・タブレット・PCなど)を所有している方
- スマホを落とすリスクが高く、年間に何度か破損や故障が起きる可能性がある方
- 月額をできるだけ固定費に抑えつつ、自己負担額ゼロ円で利用したい方
- 新機種の購入タイミングに限らず、いつでも加入できる保険を探している方
スマホ保険:よくある質問
- auの「故障紛失サポート」とモバイル保険の大きな違いは何ですか?
-
もっとも大きな違いは、補償の回数や対象範囲、そして補償できる端末の台数です。auの「故障紛失サポート」は12ヶ月間で2回までと回数制限があり、1台ごとの契約が必要となります。一方、モバイル保険は年間合計10万円の範囲であれば何度でも修理費をカバーでき、1契約で3台まで補償できる点が特徴です。
- 紛失・盗難時の素早い対応を重視するなら、どちらの保険を選ぶべき?
-
紛失や盗難でとにかく“すぐにスマホを使えるようにしたい”場合は、auの「故障紛失サポート」が向いています。交換用端末がお申し込みから最短3時間・当日中に届くといったスピード対応は、他社にはない大きなメリットです。
- モバイル保険では、修理不可能なほど壊れてしまった場合はどうなるの?
-
修理不能と診断された場合、主端末なら最大25,000円、副端末なら最大7,500円まで保険金が支払われます。故障の程度によって修理できないケースでも、買い替え費用の一部に充てられるため、金銭的な負担を軽減できます。
- auの「故障紛失サポート」とモバイル保険、どちらがお得なのかはどう判断すればいい?
-
どちらがお得かは「端末の所有状況」と「必要な補償内容」によります。スマホ1台しか持っておらず、早めに交換機を手に入れたい人は「故障紛失サポート」が便利です。一方で、複数デバイスをまとめて補償したい、年間で何度も修理が必要になる可能性があるという方は、月額定額かつ補償回数無制限のモバイル保険が向いています。
まとめ
auの「故障紛失サポート」とモバイル保険にはそれぞれメリットとデメリットがあります。
もしあなたが、スマホ1台だけを頻繁に使っていて、紛失や盗難時にいち早く交換機を確保したいというのであれば、auの「故障紛失サポート」が便利でしょう。
逆に、複数の端末を所有していて、1年に何度も故障や破損のリスクがある人であれば、モバイル保険のほうが総合的なコストを抑えやすい可能性が高いです。
最近ではスマホの価格自体が10万円を超えるものも少なくありません。
さらにはタブレットやPC、ゲーム機なども合わせると、もし何かあったときの負担はかなり大きなものになります。「自分に必要な補償はどれくらいか?」を冷静に考え、補償内容や月額料金をしっかり比較することで、後悔のないスマホ保険選びができるはずです。
キャリア提供のサポートサービスだけでなく、独立系のモバイル保険も含めて検討することで、あなたのライフスタイルに合った最適解が見つかるでしょう。