■ マイクロストラテジーの「ビットコイン銀行」戦略とは？
金融調査会社バーンスタイン・リサーチは最新レポートで、マイクロストラテジーの戦略が資本市場に大きな影響を与えると評価し、同社の株価を「アウトパフォーム（市場平均を上回る）」と判断。目標株価を290ドルと設定し、現在の209ドルから39%の上昇余地があると見ています。
この評価の鍵となるのが、同社の「ビットコインを活用した金融商品開発」という独自戦略です。
■ ビットコインの活用で「新たな資本市場」を創出
マイクロストラテジーは、ビットコインを活用した金融商品（株式、転換社債、債券、優先株など）を発行し、低コストで資金を調達。その資金でさらにビットコインを購入するという「資本のリサイクル」戦略を展開しています。
セイラー氏は、同社の戦略について次のように語っています。
「ビットコインは巨大なテクノロジー金融ネットワークであり、お金の世界のGoogleやFacebookのようなものだ。」
マイクロストラテジーは、単なる仮想通貨投資企業ではなく、**「ビットコインを基盤とした金融市場の創出」**という壮大なビジョンを掲げています。
■ 目標は時価総額1兆ドルの企業へ
現在、同社の時価総額は約425億ドル（約6.3兆円）。しかし、セイラー氏はビットコインの価格が数百万ドルに達すると予測しており、それに伴いマイクロストラテジーも1兆ドル規模の企業へと成長すると確信しています。
「私たちは誤解されている企業だ。不動産開発会社のようなものだが、買っているのは不動産ではなくビットコインだ。」
時価総額1兆ドルを超える企業は、Apple、Microsoft、Amazon、Nvidiaなどごく一部。果たして、マイクロストラテジーはその仲間入りを果たすことができるのでしょうか？
今後の動向から目が離せません。
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