人間関係リセット症候群とは?
「人間関係リセット症候群」という言葉を聞いたことはありますか?
人間関係を何度もやり直してしまう心のクセのことです。
たとえば、友達とケンカをしたり、意見が合わなかったりすると、
「もうこの関係を終わらせたい」と思い、連絡を絶ったり距離を置いたりすることがあります。
その結果、また新しい人間関係を作るのですが、しばらくすると同じことを繰り返してしまう。。。
転職が多い人にも、このような傾向が考えられるようです。
この症候群は特別な病気というわけではありません。
誰にでも起こりうる心のクセなのです。
では、そのクセは一体どこからくるのでしょう。
なぜリセット癖が生まれるのか?
- 過剰な完璧主義: 友人や家族、同僚に完璧を求めすぎる
- 低い自己肯定感: 自分を責めてしまい、他人ともうまく付き合えない
- ストレス: 社会生活でのストレスが人間関係を耐え難いものにしてしまう
- 不安や恐怖: 人から拒絶されることへの強い不安が、先に自分から関係を切る行動に繋がる
根本的な原因は、ストレス、不安、低い自己肯定感、そして完璧主義が絡み合っていることが多いそうです。
要するに、人間関係を維持するための「辛抱する力」が弱まることで、リセットを望んでしまうことが要因となります。
今、このテーマが注目される理由は、現代社会特有の人間関係の複雑さが関係していると言えます。
SNSやメールで簡単に繋がれる反面、ちょっとした誤解や感情のすれ違いで一気に関係が悪化することもあるからです。
自分を見直そう
下記に思い当たる人は、人間関係リセット症候群の傾向があるかもしれません。
- 小さな誤解や口論で友人関係を断ち切ってしまうことがある
- 一度嫌いだと感じると、相手と再び話す気がなくなる
- 転職や引越しを頻繁に繰り返し、人間関係が長続きしない
- SNSアカウントを頻繁に削除・作成する
- 親しい人との付き合いも突然切ることが多い
- 新しい環境で一からやり直したいという衝動に駆られる
- 付き合う人が変わるたびに、前の人たちを全て断ち切る
放置するとどうなる?
放置することで、人間関係がどんどん途絶え、新しい出会いやチャンスも逃してしまう可能性があります。
孤独感が増し、心理的な負担も重くなります。
その結果、職場や学校で孤立したり、家族関係が希薄になったりして、さらに悪循環に陥る危険性があります。
対処法を見つけよう!リセット癖を克服する方法
すぐにできる改善策
- 小さなことでも「話し合う」習慣を持つ
- 人間関係において、100%の完璧さを求めない
- 一人で悩まず、信頼できる友人や家族に相談する
本格的な治療・カウンセリングのすすめ
- メンタルヘルスの専門家に相談してみる
- カウンセリングを受けて、リセット癖の原因を深く掘り下げる
- 長期的な心理療法で、自分の感情や思考を整えていく
コミュニケーションスキルを磨くには?
- 自己表現の練習を行い、感情を素直に伝える力を養う
- フィードバックを受け入れる練習をする
小さな一歩
- まずは一人の友人に「今までありがとう」と伝える
- 新しい関係を築く前に、一つの関係を続ける努力をしてみる
- 人間関係の問題点をノートに書き出し、具体的な対策を考える
まとめ
今回自分に向き合い、私自身にも少しリセット癖があるように感じました。
リセット欲が現れたら、まずは冷静に「今、私にストレスがかかっているぞ!」っ客観的に状況をとらえる。
そして、即座に深呼吸を入れるだけでも極端な行動は抑えられると思います。
そんな瞬間を一回一回丁寧に繰り返し、習慣化していくことができれば、
きっと違った未来へつながるような気がします。
