脱・手作業!1人経理のためのDX活用術 | RPA・クラウド会計

小規模事業者・経理担当者のためのIT活用&DX推進ブログ|業務をもっとラクに、もっとスマートに!

GASなしでできる!Googleスプレッドシートのバックアップ&通知機能など便利ワザ4選

Googleスプレッドシートは、複数人で共有・編集ができる便利なツールですが、意外と知られていない便利機能も多くあります。

今回は、GAS(Google Apps Script)を使わずにできる、Googleスプレッドシートの便利機能を紹介します。

1. コード不要でGoogleスプレッドシートの内容をバックアップする

Googleスプレッドシートは自動で保存されるため、基本的にデータが消えることはありません。しかし、誤って削除してしまったり、上書きされてしまったりすると困ることもあります。そんなときに役立つのが「変更履歴」機能です。

バックアップの方法

  1. Googleスプレッドシートの「ファイル」→「変更履歴」→「変更履歴を表示」を開く

    • 誰が、いつ、どのような変更を行ったのかを確認できます。

    • 元のデータを復元したい場合は、三点リーダーをクリックし「コピーを作成」または「復元」(復元の場合は最新のものが上書きされますのでご注意ください)を選択。

  2. 特定のバージョンに名前をつける

    • 「変更履歴」画面で「最新の版に名前をつける」を選択すると、大切な変更を識別しやすくなります。

    • 大きな変更を加えたタイミングで名前をつけておくと、必要なときにすぐに復元できます。

変更履歴の保存ルール

  • Googleスプレッドシートは、手動で削除しない限り古いバージョンも保存されます。

  • Google側の最適化によって、短期間に大量の変更があった場合、履歴が統合されることがあります。

  • 極端に履歴が多いとスプレッドシートの動作が遅くなるため、定期的に整理するのもおすすめです。

  • 不安な場合は、GASを利用してシートのバックアップを残したり、1年に一度ぐらいコピー&ペーストで旧版を残し、新しい版に切り替えるのも手です。スプレッドシートの自動バックアップ(簡易)のGASは下記で紹介しています。

    keiridx.net

2. 変更通知機能でリアルタイムに更新をキャッチ

Googleスプレッドシートには、変更があったときに通知を受け取る機能があります。

設定方法

  1. 「ツール」→「通知設定」から設定

  2. 通知の種類を選択

  3. 通知タイミングを選択

    • 「すぐに通知」

    • 「1日1回の要約を受け取る」

特に、複数人で管理しているスプレッドシートでは、リアルタイム通知を設定すると、変更を見落とさずに対応できるので便利です。

チャットツールに連絡を入れたり、複雑な条件分岐が必要であれば別の方法になりますが、更新のたびに、単純にメール連絡ができれば良いという場合はこの機能が便利かもしれません。

また、編集通知のほかにコメント通知もあり、コメントでメンションされたときにだけ通知が来るような設定にもできます。

3. チャット機能でリアルタイムのやり取りが可能

Googleスプレッドシートでは、同時編集しているユーザー同士でリアルタイムに会話ができる「チャット機能」があります。

チャットの使い方

  • 右上の「参加者のアイコン」をクリックすると「チャット」が表示されます。

  • 同じスプレッドシートを開いているメンバーと、即座にやり取りが可能です。

  • 履歴は保存されないため、残したいやり取りはコメント機能を活用するとよいでしょう。

  • ちょっとした引継ぎや情報共有などに便利です。

4. チェックボックス・評価・地図入力などの便利な挿入機能

Googleスプレッドシートには、データを整理・視覚化するための便利な機能も多数あります。

便利な挿入機能

  • チェックボックス

  • 評価(星マークや数値評価)

    • 挿入→スマートチップ→評価などを利用して、5段階評価などを作成可能。

  • 地図入力

    • 住所を入力し、オンマウスで地図を表示させる機能。

    • 位置情報を管理する際に役立ちます。

まとめ

Googleスプレッドシートには、GASを使わなくても便利な機能がたくさんあります。データのバックアップ、変更通知、リアルタイムチャット、チェックボックスや地図入力機能などを活用すれば、業務の効率が大幅に向上します。

ぜひ、これらの機能を活用して、より便利にGoogleスプレッドシートを使いこなしましょう!

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GoogleドライブのファイルをChatworkへ自動通知!GASで業務効率化する方法

以前、Googleドライブのフォルダにファイルが追加された際にSlackへ通知する方法をご紹介しましたが、業務でChatworkを利用している方も多いのではないでしょうか。

フォルダにファイルをアップロードするだけで、自動的にChatworkへ通知が送られるようにすれば、承認作業や確認作業をスムーズに進めることができます。

今回は、Google Apps Script(GAS)を活用し、Googleドライブにファイルが追加された際にChatworkへ通知を送る手順をご紹介します。


想定シナリオ

日報をExcelで作成し、毎日Googleドライブの特定フォルダにアップロードする運用を想定します。

上司はChatwork上の通知を確認し、アップロードされたファイルのURLを開くことで日報をチェックできるようにします。

同時にタスク追加されるので、チェックしたら完了ボタンを押す仕様にします。


手順

① 必要情報を取得する

以下の情報を取得し、スクリプトに設定する必要があります。

  • CHATWORK_API_TOKEN: ChatworkのAPIトーク

  • CHATWORK_ROOM_ID: 通知を送るChatworkのルームID

  • DRIVE_FOLDER_ID: 監視するGoogleドライブのフォルダID

  • CHATWORK_ASSIGNEE_ID:内容を閲覧する人(上司の設定)のID

内容を閲覧する人のIDですが、メンションする際に[To:******]に表示される番号になります。

▼ここの番号がCHATWORK_ASSIGNEE_ID

 

その他の取得方法については、以前の記事で詳しく解説しています。

APIトークンとROOMID

keiridx.net

▼フォルダIDの取得

keiridx.net

ルームIDはどこでも良いですが、ダイレクトチャットあてにも設定できるので上司個人でも良いです。


② GASのコードを書く

以下のGoogle Apps Script(GAS)をGoogleスプレッドシートスクリプトエディタに追加します。

const CHATWORK_API_TOKEN = "***********************";  // ChatworkのAPIトーク
const CHATWORK_ROOM_ID = "***********************";  // 通知を送るChatworkのルームID
const DRIVE_FOLDER_ID = "***********************";  // 監視するGoogle DriveフォルダのID
const CHATWORK_ASSIGNEE_ID = "***********************";  // タスクの担当者(ChatworkのユーザーID)

function checkNewFiles() {
  const folder = DriveApp.getFolderById(DRIVE_FOLDER_ID);
  const files = folder.getFiles();
  const scriptProperties = PropertiesService.getScriptProperties();
  const lastCheckTime = Number(scriptProperties.getProperty("lastCheckTime") || 0);
  let latestTimestamp = lastCheckTime;

  let messageList = [];
  let newFileFound = false;

  Logger.log(`📌 最終チェック時刻: ${lastCheckTime}`);

  while (files.hasNext()) {
    let file = files.next();
    let createdTime = new Date(file.getDateCreated()).getTime();

    Logger.log(`📂 チェック中: ${file.getName()} (作成日時: ${createdTime})`);

    if (createdTime > lastCheckTime) {
      let fileUrl = `https://drive.google.com/file/d/${file.getId()}`;
      Logger.log(`✅ 新規ファイル検出: ${file.getName()} - ${fileUrl}`);
      
      messageList.push(`📄 ${file.getName()} - ${fileUrl}`);
      newFileFound = true;

      if (createdTime > latestTimestamp) {
        latestTimestamp = createdTime;
      }
    }
  }

  if (newFileFound) {
    let message = `[info][title]本日分の日報確認お願いします。[/title]\n` + messageList.join("\n") + `\n[/info]`;
    Logger.log(`📢 送信メッセージ: ${message}`);
    sendChatworkNotification(message);
    
    let taskText = "本日の日報を確認してください。";
    let dueTime = Math.floor(new Date().setHours(23, 59, 59) / 1000);  // 今日の23:59をUnixタイムスタンプに変換
    addChatworkTask(taskText, dueTime, CHATWORK_ASSIGNEE_ID);
    
    scriptProperties.setProperty("lastCheckTime", latestTimestamp);
  } else {
    Logger.log("⚠️ 新しいファイルなし。通知をスキップ。");
  }
}

function sendChatworkNotification(message) {
  if (!message || message.trim().length === 0) {
    Logger.log("⚠️ 送信メッセージが空なので、通知をスキップしました。");
    return;
  }

  const url = `https://api.chatwork.com/v2/rooms/${CHATWORK_ROOM_ID}/messages`;
  const options = {
    method: "post",
    headers: {
      "X-ChatWorkToken": CHATWORK_API_TOKEN
    },
    payload: {
      body: message
    }
  };

  try {
    let response = UrlFetchApp.fetch(url, options);
    Logger.log(`✅ Chatwork送信成功: ${response.getContentText()}`);
  } catch (e) {
    Logger.log(`❌ Chatwork送信エラー: ${e.message}`);
  }
}

function addChatworkTask(taskText, dueTime, assignee) {
  const url = `https://api.chatwork.com/v2/rooms/${CHATWORK_ROOM_ID}/tasks`;

  // `taskText` が空でないことを確認
  if (!taskText || taskText.trim().length === 0) {
    Logger.log("⚠️ タスクの本文が空なので、送信をスキップしました。");
    return;
  }

  // `dueTime` を整数の Unix タイムスタンプに変換
  const unixDueTime = parseInt(dueTime, 10);  // 文字列や小数を確実に整数化

  if (isNaN(unixDueTime) || unixDueTime <= 0) {
    Logger.log(`❌ 無効な期限 (limit): ${dueTime}`);
    return;
  }

  const payload = {
    body: taskText,
    limit: unixDueTime.toString(),  // 確実に整数を文字列に変換して渡す
    to_ids: String(assignee)  // 文字列に変換
  };

  const options = {
    method: "post",
    headers: {
      "X-ChatWorkToken": CHATWORK_API_TOKEN,
      "Content-Type": "application/x-www-form-urlencoded"
    },
    payload: payload
  };

  try {
    let response = UrlFetchApp.fetch(url, options);
    Logger.log(`✅ Chatworkタスク追加成功: ${response.getContentText()}`);
  } catch (e) {
    Logger.log(`❌ Chatworkタスク追加エラー: ${e.message}`);
  }
}


③ フォルダにファイルを追加する

日報をフォルダにアップロードすると、Chatworkへ自動通知されます。

同時にタスク追加されますので、上司は内容を確認して完了します。


注意点

  • 日報を更新しても再通知はされない

    • 追加されたファイルのみが通知対象となるため、すでに存在するファイルを更新しても通知されません。

    • 必要に応じて手動でChatworkにメッセージを送るか、スクリプトを変更してください。

  • ファイル形式の工夫

    • ExcelファイルよりもPDFファイルの方が確認しやすい場合もあるため、用途に応じてフォーマットを選択しましょう。


③ トリガーを設定する

トリガーを設定しておけば、指定した時間にスクリプトを実行し自動通知してくれます。

まとめ

今回は、Google Apps Script(GAS)を使用し、Googleドライブの特定フォルダにファイルが追加された際にChatworkへ通知&タスク追加をする方法をご紹介しました。

この仕組みを導入することで、日報や承認用のファイルをスムーズに共有し、業務の効率化を図ることができます。Slackよりも比較的簡単にできますので、ぜひ、試してみてください!

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本で基礎を固めたら、実際にフローを作ってみましょう!

当ブログでは、すぐに試せるフローの作成例も紹介しています。


▼Power Automate for Desktop入門編(レコーダーの使い方)

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▼10分でできる!超簡単メール送信フロー

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▼メールの自動仕訳(メール送信フロー応用編)

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▼無料版と有料版の違いを比較

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中小企業や個人事業主の方必見!「法人カード+会計ソフト連携」で経理を自動化する方法

中小企業や個人事業主の皆さまにとって、経理作業はとても手間がかかる業務のひとつです。freeeやマネーフォワードクラウドなどの会計ソフトを導入すれば、経理業務が大幅に効率化されるとよく耳にします。

しかし、実際のところ経費精算となると、紙の領収書を集めて貼り付けたり、手作業で仕訳を入力したりと、どうしても煩雑な作業が残ってしまいます。

そこで今回は、フリーランスの方でも実践しやすい「法人カード+会計ソフト連携」による経理自動化の方法について、メリットや注意点とともにご紹介いたします。

1. 経理自動化のポイントは「法人カード+会計ソフト連携」

中小企業や個人事業主経理作業を楽にするためのキーポイントは、なるべく事業用の支出をカード決済で完結させ、そのデータを会計ソフトに自動連携させることです。

たとえば、法人カードを活用することで、以下のようなメリットが得られます。

  • 自動仕訳が可能に
    多くのクラウド会計ソフトは、クレジットカードの明細データを取り込み自動で仕訳を行ってくれます。これにより、手作業で仕訳入力を行う必要がなくなり、時間と労力を大幅に削減できます。

  • 領収書管理の手間が大幅軽減
    カード決済の場合、クレジットカードの明細だけを保存しておけば、個別の領収書を集めてファイリングする必要がなくなります。もちろん、法的な保存義務はありますが、電子データとして保管できるため、管理が非常に楽になります。

  • 事業用とプライベートの支出が明確に分けられる
    事業用に専用の法人カードを利用することで、プライベートの支出と事業の経費を簡単に区別することができます。これにより、経理担当者やご自身が後から明細を見返す際にも、混乱を防ぐことが可能です。

2. 「法人カード+会計ソフト連携」のメリットとデメリット

実際に導入する際のメリットは大変魅力的ですが、一方で注意すべき点も存在します。

メリット

  • 自動で仕訳が完結
    freeeやマネーフォワードなどの会計ソフトが、カード明細データをもとに自動で仕訳を行ってくれるため、手入力によるミスが減ります。

  • 領収書の煩雑な管理が不要
    紙の領収書を何枚もファイリングする手間が省けるため、オフィススペースの節約にもつながります。

  • 経費精算のスピードアップ
    カード決済を活用すれば、支払いがスムーズに完了し、後から「立替払い」などの手続きに追われることがなくなります。

デメリット

  • 法人カードの審査が必要
    法人カードを発行するには、信用調査や審査が必要となる場合があります。審査基準をクリアできない場合は、個人カードを事業用として使う方法もあります。

  • 使いすぎに注意が必要
    カード決済は便利な反面、使いすぎるリスクも伴います。利用限度額を適切に設定し、利用用途を明確にするなどのルール作りが重要です。

3. 中小企業・個人事業主向けおすすめの法人カード

個人事業主や中小企業でも利用可能な法人カードには、いくつか魅力的な選択肢があります。例えば、以下のカードは経理自動化との相性が良く、ポイント還元や特典も充実しています。

  • UPSIDER(アップサイダー)法人カード
    UPSIDERは、年会費無料で利用できる法人カードであり、特にスタートアップや中小企業におすすめです。法人カードの審査が厳しいことが多い中、UPSIDERは売上に応じて柔軟な限度額を設定できるため、特に小規模事業者にとって有力な選択肢となりえます。スマホアプリから証憑アップロードも可能で、会計ソフトとの連携に強く効率化をはかりやすいです。

  • マネーフォワードビジネスカード
    その名の通り、会計ソフトとの連携が強みのカードです。マネーフォワードクラウドとのデータ連携により、仕訳の自動化がさらに効率的に行えます。設立間もない法人や個人事業主でも申し込みやすく、一般的な法人カードと比べて、審査基準が柔軟。年会費無料で、コストをかけずに法人カードを持つことができます。

4. 経費保存のポイントと注意点

カード決済を活用して経理を自動化する際も、税務署が求める証憑(証拠書類)の保存は重要です。以下の点に注意しながら適切に保存しましょう。

クレジットカード明細の保存

クレジットカードの明細については、紙で保管する方法の他、カード会社が提供するオンライン明細やPDF形式のデータも証憑として認められています。重要なのは、これらの明細を必ず保存し、定期的にバックアップを取ることです。

領収書の電子保存

紙の領収書もスキャナーや専用アプリを使って電子データ化することが可能です。電子保存の場合、法定保存期間(通常7年間)を守るために、クラウドストレージなどを利用して安全に保管することが重要です。例えば、マネーフォワードクラウド経費やfreeeの経費精算機能を活用すれば、証憑の安全な保管と会計処理の効率化が実現できます。

5. まとめ

中小企業や個人事業主の方が経費精算の手間を大幅に削減し、経理業務を効率化するためには、「法人カード+会計ソフト連携」の導入がおすすめです。カード決済を活用することで、仕訳入力の自動化、領収書管理の簡素化、事業用とプライベートの支出の明確化が実現します。

また、自分のビジネススタイルに合わせたカードを選ぶことや、会計ソフト連携に強みがあるカード導入をすることで、さらなる効率化が期待できます。

もちろん、利用にあたっては審査や使いすぎのリスクもありますので、しっかりと管理ルールを設けることが大切です。

これから経理自動化を進め、より本業に集中できる環境を整えていきましょう。

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【AIは嘘をつく】AIが使える場面、使えない場面|AIの知っておくべき注意点3選

AIをビジネスやプライベートで活用することが一般的になってきました。

無料プランでもある程度の効率化を図ることができ、筆者もよく利用しています。

しかし、AIを活用する中で気を付けるべき点も多くあります。

本記事では、AIを活用する際に特に注意したいポイントを3つ紹介し、より安全かつ効果的にAIを活用する方法を解説します。

1. AIは結構嘘をつく(情報の真偽は裏どりを!)

🛑 ポイント:AIはあくまで「それっぽい情報を出す」だけで、内容の正確さは保証されていません。

🔍 具体例

  • ありもしない統計データを生成することがある

  • 実在しないニュース記事や論文を紹介することもある

  • 情報が古く、サービスが終了していたり、内容が変更されていることが多い

  • 「できる!」と紹介していた機能が実際には利用できなかったり、「無料!」と案内されていたものが実際には有料コンテンツだったりすることもある

  • AIが有名人の発言を捏造し、それがSNSで拡散されるケースも報告されている

  • 法律関連の情報も不正確な場合があり、誤ったアドバイスを信じるとトラブルに発展する可能性がある

📌 対策

  • 重要な情報は必ず自分で調べて裏付けを取る

  • 出典が明示されているか確認する

  • 公式サイトや信頼できる情報源と照らし合わせる

  • AIに「この情報の出典を教えて」と追加で質問し、回答の信頼性をチェックする

2. AIは個人的な意見やニュアンスを省略しがち

💬 ポイント:AIは中立的な情報を優先しがちで、「人間らしい視点」が抜けることが多い。

 

🔍 具体例

  • 「おすすめのカフェ」を聞くと、ランキングやレビューの要約は出るが、感情的な表現(雰囲気・推しポイント)が薄い

  • AIの文章は論理的でも、温かみやユニークさが欠けがち

  • 特にWEBライティングやメルマガの文章を書く際、最初に与えた情報から個人の意見が全て削除され、抽象的でぼんやりとした文章になりやすい

  • 「結論を強調して」と指示しても、無難な表現になりがちで、インパクトのあるメッセージが作りにくい

  • AIが書いた文章はSEO的にも不利になりやすい(オリジナリティが低く、検索エンジンに評価されにくい)

📌 対策

  • AIの回答をそのまま使わず、自分の言葉を加える

  • AIに「もっと感情的な表現で」と指示する

  • 具体的な体験談やエピソードを付け加えて、リアリティを出す

  • 何度か指示を出して修正を試みるが、最終的には手直しを前提にする

3. AIは「わからない」と言えず、無理やり答えを作る

⚠️ ポイント:AIは「正解がない」場合でも、それっぽい答えを作ってしまうことがある。

🔍 具体例

  • 「〇〇の最新アップデートは?」→ 実際にはまだ発表されていない情報を創作

  • 「○○さんの名言を教えて」→ それっぽいけど実際には言っていないセリフを作る

  • 「現在の経済予測は?」→ AIが断定的な予測をするが、実際の市場状況とは異なる可能性が高い

📌 対策

  • AIの回答に自信があるかどうか、聞き方を工夫する(「出典は?」と聞くと効果的)

  • 答えが曖昧な場合は、他の情報源と照らし合わせる

  • AIが出した答えをそのまま信じるのではなく、検証する習慣をつける

▼AIが活躍する場面と手直しが必要な場面

筆者が思うAIが活用しやすい場面と、逆に活用しにくい場面は以下の通りです。

・活躍することが多い場面

✅ 取引先へのガチガチのビジネスメール → ビジネスメールには遊びが不要なため、すぐに使える文章を作成してくれる

✅ キャッチコピーなどのアイデア出し → AIと話すことでひらめきが生まれ、斬新なアイデアが出やすい

✅ 簡単なマニュアル作成や手順書の草案作成 → 基本的な構成を考えてくれるので、修正しながら使いやすい

・手直しが必要な場面

❌ ライティングに感情や筆者の思いが必要な場面(ブログ、スピーチ、WEB記事、メルマガなど)

❌ WEBサイトやソフトウェア(RPAも含む)の使い方に関する情報 → 情報が古いことが多いため、必ず実際に試して確認する必要がある

❌ プログラミングのコード作成 → AIは情報を端折るため、動かないコードを出すことが多く、リライトが必要になるケースが多い

まとめ:AIは便利だけど、鵜呑みにしないのが大事!

AIは強力なツールですが、以下のポイントを意識することで、より安全かつ効果的に活用できます。

✅ 情報の真偽を確かめる

✅ 自分の言葉を加えて活用する

✅ AIの限界を理解する

AIを正しく活用すれば、日常業務やクリエイティブ作業の効率を大幅に向上させることができます。

しかし、過信せず、慎重に使いこなすことが重要です。これからもAIの進化を楽しみつつ、賢く付き合っていきましょう!

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無料でできる!LINE公式アカウントの活用術|集客&業務効率化を簡単に

Googleビジネスプロフィールを活用することで集客や業務効率化ができることは以前の記事で紹介しましたが、今回は LINE公式アカウント について解説します。

LINE公式アカウントは 無料 で利用できる強力なマーケティング&業務効率化ツールです。LINEを利用しているユーザーは日本国内で約9,500万人(2023年時点)と圧倒的に多く、企業や個人事業主にとって欠かせないツールとなっています。

この記事では、無料でできるLINE公式アカウントの 活用術3つ を紹介します。簡単に始められるので、ぜひ試してみてください!


基本的な使い方

まずはじめにLINE公式アカウントに登録して使い始めます。

LINE Official Account Manager に登録

1. 自動応答(キーワード応答)で「よくある質問」を省略!

👉 「営業時間は?」と送ると、自動で「9:00〜18:00です!」と返信されるように設定できます。

💡 使い方

  1. LINE Official Account Manager にログイン 

  2. 左側のサイドバー→「応答メッセージ」→「キーワード応答」を登録

  3. 「営業時間」→「9:00〜18:00です!」のように設定

    ※必ず自動応答をONに設定してください

📌 おすすめの設定例

  • 「予約できますか?」→「〇〇の方法で予約できます!」

  • 「定休日は?」→「毎週〇曜日が定休日です!」

  • 「支払い方法は?」→「クレカ・現金・電子マネー対応!」

📝 筆者のひとこと

よくある質問の対応を自動化できるので、 問い合わせの手間が大幅に削減 できます。特に、営業時間や予約方法など、何度も聞かれる質問を登録しておくと便利です。

また、LINE公式アカウントの キーワード応答は部分一致 も拾ってくれるので、Slackのような完全一致型より柔軟に対応できます。よくあるご質問簡易BOTを作りたいならLINEが圧倒的に気楽ではやいです。


2. リッチメニューを使って「よく使う機能をボタン化」

👉 「予約はこちら」「アクセス」「お問い合わせ」などのボタンを作成し、ユーザーが迷わず情報を取得できるようにします。

▼下の「お問合せ・面会ご予約」の部分をタップすると表示非表示が切り替えられる、「お問合せ」「ご予約」のボタン部分を作ることができます。筆者はLINE画面上で簡易的に作ったのでしょぼいですが凝ったボタンを作ることも可能。

💡 使い方

  1. 「リッチメニュー」を作成

  2. 「予約」「お問い合わせ」「クーポン」などのボタンを設置

  3. URLを設定し、予約ページやGoogleマップに直接遷移できるように設定

📌 ポイント

  • ユーザーが ボタンをタップするだけ で目的の情報にアクセス可能!

  • メニューを6分割まで設定できるので、用途に応じてレイアウトを選べる

📝 筆者のひとこと

リッチメニューは 簡易的なホームページのような役割 を果たします。

問い合わせフォーム を設置し、自動応答メッセージ を組み合わせることで業務効率化にもつながります。

また、クーポンや最新情報をメニューに固定することで、ユーザーが いつでも簡単にアクセスできる のもメリットです。


3. タイムライン投稿で「最新情報をお知らせ」

👉 「メルマガ感覚で新商品やキャンペーンをお知らせ」するのに活用できます。

💡 使い方

  1. 定期的にタイムラインに投稿

  2. 画像付きの投稿で視覚的に目立たせる

  3. クーポンやキャンペーン情報を定期的に配信

📌 おすすめ投稿内容

  • 新商品のお知らせ:「本日から新メニューが登場!」

  • クーポン情報:「今週末限定!10%OFFクーポン配布中🎁」

  • イベント告知:「◯月◯日にワークショップ開催!」

✨ 無料プランでもタイムライン投稿は無制限!積極的に活用しよう!

▼メッセージリストのテンプレが使えます

▼配信例

📝 筆者のひとこと

タイムライン投稿は メルマガのような感覚 で使えます。LINEは 開封率が高い ので、メルマガよりも効果的にユーザーに情報を届けられるのがメリットです。

文章作成が苦手な場合は、 ChatGPTを活用して投稿文を作成 するのもおすすめです。


まとめ

LINE公式アカウントは 無料 でも十分に活用できる機能が多く、特に 集客や業務効率化に優れたツール です。

✅ 無料でできる活用術まとめ

  1. 自動応答(キーワード応答) で「よくある質問」を省略

  2. リッチメニュー で「よく使う機能をボタン化」

  3. タイムライン投稿 で「最新情報をお知らせ」

個人事業主や中小企業の方にとって、LINE公式アカウントを活用しない理由はないと思います。

ぜひ 今すぐ無料で登録 して、便利な機能を活用してみてください!

 

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DXは本当に不要?よくある懸念とその解決策

筆者は、DXや業務の効率化に賛成の立場です。

しかし、中にはDXや効率化に対して否定的な意見を持つ方もいらっしゃいます。

考え方は人それぞれですので、無理に導入を進めるつもりはありませんが、「それは本当に正しいのか?」と疑問に思うこともあります。

そこで今回は、DXの導入をためらう理由と、それに対する考察をまとめました。

1. 「ネットが止まったら業務ができない」

確かに、クラウド会計ソフトなどはインターネットがないと利用できません。

しかし、ネットが止まると、メールの送受信や調べ物もできなくなります。

現代では、ネットが止まると業務全般に支障をきたします。ネット停止のリスクと、クラウドの利便性を比較した際、後者のメリットのほうが大きいのではないでしょうか。

2. 「セキュリティリスクが心配」

セキュリティは重要なポイントです。

しかし、多くの方がクレジットカードやICカードを使用し、ローン契約をしているにもかかわらず、インターネットバンキングやクラウド会計に対してのみ不安を抱くのは不思議に思えます。

ローカルPCにデータを保存している場合、ウイルス感染や故障によるデータ消失のリスクもあります。適切な対策を施せば、クラウドのほうが安全性が高いケースも多いのではないでしょうか。

3. 「紙のほうが安心。データは消えたら終わり」

本当に紙のほうが安心でしょうか。

紙の書類は火災や水漏れ、紛失のリスクがあり、一度失えば復元が困難です。

一方、クラウドであれば自動バックアップや履歴管理が可能で、適切に運用すればデータ消失のリスクを抑えることができます。

4. 「新しいシステムは使い方が難しそう」

新しいツールの習得には、確かに手間がかかります。

しかし、それはどんな技術でも同じことです。FAXやエクセルも最初は使い方を学んだはずです。

最初は戸惑うかもしれませんが、慣れることで業務効率の向上が期待できます。

5. 「導入コストが高い」

導入には費用がかかります。

しかし、手作業による業務時間や人件費を考えれば、長期的に見てコスト削減につながる場合が多いです。

また、古いシステムを維持し続けることで発生するランニングコストのほうが、高くつく可能性もあります。

6. 「アナログのほうが融通が利く」

アナログのほうが柔軟に対応できる場面があるのは事実です。

しかし、属人的な業務になりやすい点には注意が必要です。

特定の担当者しか対応できない業務が多いと、組織全体の効率が下がることも考えられます。

7. 「結局フェイストゥフェイスのやりとりが一番。デジタルでは気持ちが伝わらない」

確かに、対面のコミュニケーションには価値があります。

しかし、大切なのは「何回顔を合わせるか」ではなく、「どれだけ信頼関係を築けるか」ではないでしょうか。

DXを活用することで、対面での時間をより有意義に使える可能性があります。

8. 「うちの業界には合わない」

業界ごとに事情は異なります。

しかし、DXが進んでいない業界ほど、変革のチャンスが大きいとも言えます。

「この業界にはDXが合わない」と考えられていた分野でも、競合他社が導入して成果を上げている例は多数あります。

DXが普及したとき、従来のやり方に固執していると、競争力が低下するリスクもあるでしょう。

まとめ

DXの導入に慎重な方の意見には、それぞれの理由があります。

しかし、ビジネスの世界では、効率化や競争力の向上が求められることが多くあります。

考え方は人それぞれですが、DXを活用することで、より良い働き方が実現できるかもしれませんね。

 

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