弁護士のペリー・メイスン、その秘書のデラ・ストリート、探偵のポール・ドレイク(とその部下達)がチームを組んで調査するのが面白い。私立探偵は一人で調査することが多いので、チームで調査するのが斬新だった。しかもこのチームの司令塔となって指示するのが探偵のドレイクではなく弁護士のペリー。ドレイク探偵は頭を使って推理するタイプではなく、専らペリーの指示に従って調査するタイプのようだ。
色々怪しい人物が登場して事情が複雑に絡んでいるのが興味深い。主要人物が嘘をついており、最後、新証言の連続で二転三転するのが面白い。知的でスピーディな作品で、アメリカで人気あるというのも分かります。
しかし、最後駆け足で説明不足なところがあり、決着がどう着いたのかも描かれていないので小学生にとっては少し置いてけぼりのようなところがあり難しいのではと思いました。実は私も真相については確実なところは把握できていないとは思うのですが、最後の新事実の二転三転の部分は雰囲気で楽しめました。
本書は2001年発行の、小学生を対象とした世界の名探偵シリーズ。全10巻のうちに堂々とペリー・メイスンがラインナップされました。
訳者の堀内一郎さんによる解説が充実していて素晴らしい。テレビ化や映画化についても触れられていて、ペリー・メイスンシリーズがアメリカで大人気だということがよく理解できます。
オノビンさんの挿絵もいい雰囲気。特に女性が綺麗に描かれています。
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黒田昌一訳 角川文庫 1976年 中編集(3編収録)
消えた目撃者 The Case of the Wanted Witness (1948年)
叫ぶ燕 The Case of the Crying Swallow (1948年)
緋の接吻 The Case of the Crimson Kiss (1948年)(Wikipediaより)↑
検索していたら出てきたのだが、この作品の原作は『けむるランプ』らしい
(参照 http://mysterydata.web.fc2.com/GF/YY/GF_YY_C2.html)
●ブクログ https://booklog.jp/item/1/4265067379
●読書メーター https://bookmeter.com/books/292124
[wikipedia:ペリー・メイスン]
[wikipedia:E・S・ガードナー]
ミステリー・推理小説データベース
世界一有名な法律家
弁護士ペリイ・メイスン(Perry Mason)
https://www.aga-search.com/detective/perry_mason/
ameqlist 翻訳作品集成 E・S・ガードナー E. S. Gardner
https://ameqlist.com/sfg/gard_es.htm
名探偵たちの事件簿
レスター・リース https://www.casebook.jp/casebook/leith.html
X線カメラのなぞ レスター・リースシリーズ
https://diletanto.hateblo.jp/entry/20170907/p1
マルタの鷹 少年少女世界推理文学全集
https://diletanto.hateblo.jp/entry/20170910/p1
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