菊池寛がアルセーヌ・ルパンを子ども向けに訳していたなんて!
その貴重な翻訳は青空文庫で読むことができます。
青空文庫の「作品について」で、この作品の由来が簡潔に記されています。
菊池寛は他にもルパンものを翻訳しなかったのでしょうか。
『奇巌城』については、私は子ども向け翻訳を2種類読んでも理解することができなかった経験があります。よってアルセーヌ・ルパンのシリーズに対して苦手意識がありました。だから私はホームズ派でした。
永井豪のマンガ版を読んで、『奇巌城』も面白いと分かりました。それを読んだのは2018年で、もう7年近く経過しています。その間に内容はすっかり忘れてしまっていたので、今回、初読に近い状態で読むことができました。
ルパンに対するのはいつものガニマールに加えてボートルレ少年やヘルロック・ショルムスも登場。歴史的なフランス王家の財宝まで登場し、スケールの大きな物語です。
特にボートルレ少年が素晴らしい。ルパンも認めたルパン最大のライバルといってもいい存在ではないでしょうか。登場がこの作品一作だけとはもったいない気がします。
一方、ヘルロック・ショルムスは登場第一作目こそ素晴らしい活躍でしたが、その後は登場する度に扱いが悪くなっていきました。今回はまるっきり精彩を欠いていてとうとうその後の登場はなくなりました。何だかプロレスの残念な外国人選手のような扱いです。
ということで子ども時代に読んだ時は理解できなかったのですが、今読むと『奇巌城』は大好きな作品となりました。さすがに完訳を読むのはしんどいのですが、南洋一郎や逢坂剛の翻訳も読んでみたい。
それに何より、舞台を日本に置き換えた『ルパンの奇巌城』(2011年、秋原正俊監督)も見てみたい。この作品、DVDソフトが絶版になっています。もう見られないのでしょうか?今のネット時代ならマニアックなルパンファンが運動すれば再見できるのではと思うのですが……?
●ブクログ
https://booklog.jp/item/7/046187
https://booklog.jp/item/1/B009B1FJSW
●読書メーター
https://bookmeter.com/books/5600537
https://bookmeter.com/books/9718232
青空文庫 図書カード:No.46187 奇巌城
https://www.aozora.gr.jp/cards/001121/card46187.html
[wikipedia:奇巌城]
[wikipedia:菊池寛]
イタリア写真草子
エトルタ散歩と仏語で読了『奇巌城』アルセーヌ・ルパン第3作
https://cuoreverde.exblog.jp/32925260/
劇画・怪盗ルパン(1)奇岩城(永井豪&安田達矢版)
https://diletanto.hateblo.jp/entry/20180424/p1
フィルマークス
https://filmarks.com/movies/33686/vod
映画コム
https://eiga.com/movie/56189/
ルパンの奇巌城ってなんですか?
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1449477374
↑
おおむね評価は良くないのですが、舞台を日本に移して日本各地の名所を見られるとは、マニアックな日本のアルセーヌ・ルパンファンとして見ておきたくないですか?
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