トーキング・マイノリティ

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ネットにみる宗教活動 その一

2022-11-16 21:30:14 | マスコミ、ネット

 7月に安倍晋三元首相が凶弾に倒れてから今日に至るまで、メディアが統一教会を取り上げない日はない。選挙対策のために統一教会の悪行長年放置してきた自民党の責任は極めて重いが、連日統一教会問題を取り上げるТVや野党の姿勢も異常としか見えない。
 そして統一教会よりも巨大な宗教団体・創価学会の政党・公明党も政権与党だが、こちらは殆ど追及されない。実は2006年10月、3回に亘り池田会長を批判した記事をアップしたことがある。案の定、以下のコメントが寄せられた。

宗派がたまり (さい)
2007-04-26 20:25:02

 現代における「宗派がたまり」について今現在のわたしなりの考えを述べさせていただきたいとおもいます。私は学会員ではありませんが、学会員の中には良い人も沢山いると思いますし、とくに創価学会を否定するともりはありません。私の知っている学会員の方は大変熱心で親切ですし、仏教の知識も豊富です。その仏教に対する熱心さには頭が下がります。大変素晴らしいことだと関心します。
 しかし、学会員だからといって、他の宗派を否定する考えは「もったいない」と思います。仮に、池田氏が「悟った人」であるならば、彼の思想を「絶対だ!」主張してもおかしいとは思いません。しかし、彼は悟ってはいませんし、現在「ブッタ」と呼べる方は残念ながら、存在しません。

 釈迦が最後に説いたと言われる「大般涅槃経」というお経をご存知でしょうか?釈迦はこのお経のなかで「法(仏教)と己のみを拠り所にし、さいの角のようにただ一人歩め」と教えられています。つまり、今現在、自分の思想を「絶対だ!」言い切れる人はいません。正しく言えば、「私は今現在このように考えています。」というのが適切でしょう。
 四法印の一つ「諸行無常」の教えどうり、考え方も善しも、悪しも移ろい行くものです。もし、「創価学会の思想は絶対だ!」とおっしゃる方がいるのであれば、もっと違う景色や思想をみてはいかがでしょうか?また違う発見や、気付きがあるかもしれません。

 私はどの宗教、宗派にも属していません。私しの考え方は「仏教を拠り所にし、全ての対象を「気付き」の対象とする。というのが今現在の「私の宗教」です。勿論、その中には諸々の菩薩の教えだけでなく、法華経や、日蓮聖人の教えも含まれます。気付きの対象を広げれば、より良い人間になるための「気付き」の対象が増えると思います。長い文章ですが読んでいただきありがとうございました。

 記事をアップする前、創価学会を批判したあるブロガーが、信者らしきコメンターから猛烈な攻撃があったことを述べていたので、ここにもたぶん反論が来るだろうと思っていたら、やはり反応があった。
「さい」氏のコメントは今回記事にするに当たり、文章は全文同じでも改行をして編集している。長文コメントは結構でも、元のコメントは改行が全くなく、一気に書いてあり、極めて見辛かった。
 さい氏に限らないが、拙ブログに反論してきたクリスチャンも大半が改行無しの長文を書き連ねる傾向がある。このような描き方をするのでは、読み手への配慮が欠けている。ビジネス文章を作成したこともないのやら。

「私は、学会員ではありませんが」と言うさい氏だが、この発言を私は信じていない。「私は信者ではありませんが……」と言いつつ、対象となっている宗教を擁護するのは、信者がよく使う手口なのだ。例えば「私はキリスト教徒ではありませんが」と断りつつ、キリスト教を擁護するのは、キリスト教徒の良くやる手段だと、元信者のブロガーは述べていた。

 大般涅槃経、四法印などの宗教用語を使うのも、己は仏教をよく知っているというハッタリだろう。大般涅槃経なら名前だけは知っている。尤も一度も読んだことのない情けない仏教徒でもあるが。
「学会員だからといって、他の宗派を否定する考えは「もったいない」と思います。」と述べるさい氏。池田氏はさい氏が言うように悟っていない人でも、日蓮自身が他の宗派を否定しまくっている。この姿勢は日本の宗教者としては異色だ。

 日蓮の有名な言葉に、「念仏無間、禅天魔、真言亡国、律国賊」がある。浄土宗浄土真宗禅宗真言宗律宗……すべて否定している。日蓮こそが宗派がたまりの人であり、他宗派からすれば極めて受け入れ難い。特に念仏を唱える浄土宗と浄土真宗は無間地獄に落ちると目の敵にしており、我が家の宗派は浄土宗だから、先祖代々無間地獄にいるということか。やれやれ。
「私はどの宗教、宗派にも属していません」と断言するさい氏だが、仏教に肩入れしているのは明かだ。特に“日蓮聖人”と呼んでいるのは意味深。創価学会員や日蓮宗信徒でもない限り、普通は日蓮上人の呼び方が一般的。この呼び方だけで、学会員ではないという氏の言葉は疑わしい。
その二に続く

◆関連記事:「宗教の勧誘を受けたら…
インド知識人と池田会長の対談

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