郎女迷々日録 幕末東西

薩摩、長州、幕府、新撰組などなど。仏英を主に幕末の欧州にも話は及びます。たまには観劇、映画、読書、旅行の感想も。

宝塚キキ沼に落ちて vol15

2020年12月31日 | 宝塚

宝塚キキ沼に落ちて vol14 - 郎女迷々日録 幕末東西

上の続きです。

 先日たまたま、e+のアプリを見ていましたら、2月16日「アナスタシア」東京貸し切り公演の申し込みがあったものですから、「当たって行けなかったときは、中村さまにもらっていただくとか、なんとかなるはず」と張り切って申し込みましたが、見事にはずれました。
 結局、行けない可能性の方が高いので、友の会も、一般の申し込みもやめました。
 「アナスタシア」、見たくてたまらないのですが、世の中、どうしようもないこともありますよねえ。

 今にして思えば、母が元気なうちに、玉三郎の歌舞伎とGACKTの眠狂四郎、母の望み通りに連れて行ってあげてよかった、とつくづく。生きているうちに、見たいものを見ておきたいものです。
 「エリザベート」も、死ぬまでに、どうしても一度見たいのですが、トートのイメージと歌唱力が、あんまりな舞台を見たいとは思いません。望海さんのトートは、夢で終わりました。あと見たいのは、キキちゃんのトートです。

 浅田真央(mao asada) ミュージカル 「エリザベート」 Elisabeth ~ I belong to Me 【MAD】

 「エリザベート」は英語では上演されてないと聞いたように思うのですが、「私だけに」は「I  belong to Me」という題で、英訳されていたみたいでして、今年の全日本フィギュアスケート選手権、使っている女子選手が複数いました。「オペラ座の怪人」からは、これまで、ずいぶん曲が使われてきましたので、エリザベートももっと使われると、一般の認知度が上がりそうな気がします。
 ただし、上の真央ちゃんの動画は、あるいは、もしかして、音楽を上からかぶせたもののように思います。

 「アナスタシア」は、エフゲニア・メドベージェワの「Once Upon A December 」があったんですが、これも後に音楽だけかぶせたものでしょうか。この青い衣装の当時、この曲ですべっていた覚えがないんです。雰囲気、ぴったりですけど。

Evgenia Medvedeva / Евгения Медведева - Once Upon A December

 どこで出た話か知りませんけれど、花組の「はいからさんが通る」を「ベルばら」に代わる宝塚の定番にできたら、というような話があるようなのですが、私はちょっと首をかしげてしまいます。
 そりゃあ、海外ミュージカルは版権だか上映権だかにお金がかかりますし、劇団としては、「ベルばら」に代わるものが欲しい気持ちはわかるのですが、「はいからさんが通る」ねえ。

 「はいからさん」は、原作が「ベルばら」とあまりちがわない時代のものですし、個人的には、あんまり見る気がしません。シベリア出兵を調べたときに、古いドラマやらアニメやらも見てみまして、さっぱり感心しませんでしたし。
 せめて「ベルばら」のように、「愛あればこそ」とか「青きドナウの岸辺」とか、歌い継がれる名曲があればまだしも、ですが、いい楽曲ができた、という話も聞きません。

 ただ、ですね。「日本が舞台のもの」というのは、あっている気がするんですよね。
 宝塚作品の人気で、現在ベストスリーに入るものが、ウエクミ先生の大劇場デビュー作、雪組の「星逢一夜」です。

雪組公演制作発表会『星逢一夜(ほしあいひとよ)』パフォーマンス

 いえ、宙組の天彩峰里ちゃんがカフェブレイクで、宝塚で好きな作品は?と聞かれ、「星逢一夜」です、と答えていたのが、とても印象的でした。
 私は、見てません。望海さんが二番手で出ておられるのですが、百姓一揆の話みたいで、個人的には、円盤買ってまで見たいかといいますと、ちょっと、という感じなんです。

  しかし、今年のトレンドが「鬼滅の刃」ですし、いまやはり、日本の少し昔、明治・大正あたりの話がいいのでは、とは思うんです。
 バックが動乱、というなら、やはり幕末維新でしょうか。
 鹿鳴館に維新をからめるとか、でしたら、来年の大河は渋沢栄一みたいですから、登場人物の知名度もあがりますでしょうか。

OGPイメージ

広瀬常と森有礼 美女ありき2 - 郎女迷々日録 幕末東西

広瀬常と森有礼美女ありき1の続きです。森有礼は、奇矯な人です。えー、私が勝手に言ってるんじゃありません。徳富蘇峰が言っているんです。「若き森...

広瀬常と森有礼 美女ありき2 - 郎女迷々日録 幕末東西

 

 森有禮を、基本的にはモデルにして、お相手はやはり幕臣の広瀬常がモデル、二番手さんは女に手が早いイギリス紳士・アルジャーノン・バートラム・ミッドフォートをもってくるか、あるいは鮫島尚信。

 「はいからさん」ではないですけども、満州を舞台に、白系ロシア人の少女と日本の軍人の話もおもしろいかなあ、と思うんですけれども、とても筋立てがむつかしそうです。

 なにはともあれ、楽曲がよくなくては、だめです。
 「ベルばら」が定番化したのは、さまざまな工夫があったから、でしょうけれども、やはり楽曲がよかったのが一番ではないか、と思います。

 当分、生観劇は無理ですし、暗いことは考えないで、あれこれ、キキちゃんに演じてもらいたくなるような筋立てでも夢想して、新年を迎えようかと思います。夜のひとときは、紅白でBABYMETALですけれど。

 みなさま、どうぞ、良いお年をお迎えくださいませ。 


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3 コメント

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新年おめでとうございます。 (Unknown)
2021-01-01 21:02:01
本年も宜しくお願い申し上げます。
紅白のBABYMETAL、リアルタイムで見られず、娘に録画してもらったのですが、まだ見ていません。(汗)
一昨日、知人に会いまして立ち話。なんとその知人の友人の娘様が宝塚106期の夢翔みわさんで大阪まで日帰りで舞台を見に行かれたとのこと。知人は大浦みずきさんのファンだったそうです。最近の宝塚には詳しくないそうですが。キキちゃんのこと、話しておきました。
新年早々、また失敗。 (中村太郎)
2021-01-01 21:06:16
コメントに名前を入れ忘れました。同じ間違いをしてしまい、すみません。
もう一度、やりそうです。
おめでとうございます! (郎女)
2021-01-01 22:58:01
こちらこそ、どうぞ、よろしくお願いします。

BABYMETALは、YOSHIKIのコーナーにも出て、milet、LiSA、SixTONESおよび、海外からQUEENのブライアン・メイ、ロジャー・テイラー、サラ・ブライトマンと一緒に歌ったんです! ソロ部分は短くてちょっと残念でしたけど、サラ・ブライトマンは、「オペラ座の怪人」の初代ヒロインだし、SixTONESの京本大我は東宝でルドルフ歌ってますし、満足なメンバーでした。
ルドルフはキキちゃんの方が好きですけど(笑)

今日は雪組さん初日でしたよね。一度も見ることができないで、望海さん退団かと思うととても残念ですが、どうぞ、楽しんできてくださいませ。
夢翔みわさんって、雪組さんだったら、これから彩風咲奈さんのもとで活躍なさるんですね。コロナの具合にもよると思うのですが、全国ツアーでは松山に来られると思うので、そのうち拝見します!

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