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聖ユダ「愛するものよ、ひとたび聖徒たちに伝えられた信仰のために戦えと、あなたたちにすすめる」

2023年01月30日 | お説教・霊的講話

2022年10月28日(金)大阪での説教

聖父と聖子と聖霊の御名によりて、アーメン。

今日は、聖シモンとユダの使徒の祝日を祝っています。

多くの祝日が続いています。今日の使徒の祝日、主日は王たるキリストの祝日、火曜日11月1日は諸聖人の大祝日、また11月2日は死者の日です。できるだけミサに与るようになさってください。特に、ハロウィンの罪の償いをするためにもミサに与ってください。

では今日は、聖使徒シモンと聖ユダの祝日です。
この使徒たちはどのような人たちだったのでしょうか。一緒に黙想して遷善の決心を立てましょう。

典礼によるとすでに4世紀の頃から、聖シモンと聖ユダは、一緒に祝っています。離れることなく同じ日に祝っています。

聖シモンはカナネアの人で、熱心なシモンというあだ名が付けられていました。この聖シモンはエジプトに行って最初に宣教して、ついにはペルシャに行きました。

聖ユダはタデオとも言われており、新約聖書の中に聖ユダの手紙というのがありますが、それを書いた人です。ユダの書簡では自分を「イエズス・キリストのしもべ、ヤコボの兄弟ユダ」として、ヤコボの兄弟と言っています。聖ヤコボの手紙を書いたあのヤコボです。

聖ユダはメソポタミアで宣教して、そしてペルシャに行きました。ペルシャで聖シモンと遭って、そして二人一緒に働いてついに殉教した、と伝えられています。

聖ユダの書簡のなかには、伝えられた教えから離れて悪魔に身を売ってしまった、身体を汚してしまった人々について警告をしています。そのような人々には罰があると、ソドムとゴモラのことを思いださせています。ちょうどこの日に、私たちがこの頃に聖シモンと聖ユダの祝日を祝うのは、まさに私たちが信仰から離れてしまわないように、この世が私たちを憎んだとしてもそれに驚いてはいけない、ということを思い起こさせてくれています。

「愛するものよ、私は、私たちの共同の救霊についてあなたたちに手紙を書こうと心掛けていたが、ひとたび聖徒たちに伝えられた信仰のために戦えと、あなたたちにすすめる手紙を書く必要を感じた。あなたたちの間に、ある人々がしのびこんだからである。かれらは、古くから、かの裁きに定められている人々であり、私たちの恩寵を淫乱に変え、私たちの唯一人の師であり主であるイエズス・キリストをいなむ不敬な人々である。あなたたちがすべてを知っているにしても、私は、主がエジプトの地から人々を救い出してから不信仰な人々を亡ぼされたことを、あなたたちに、もう一度思い出させたい。また自分たちの優先権を守らず、自分の席をすてた天使たちを、主は永遠の鎖でしばり、偉大な日の審判までくらやみの底にとどめられた。ソドマとゴモラと同様にその付近の町々も、淫行にふけり、異なる肉におぼれたので、見せしめのために永遠の火の罰をうけた。この人たちも気が狂って肉を汚し、天主の主権を軽んじ、光栄あるものたちをののしる。…」

この世はイエズス様の愛を、イエズス様の愛の掟を、全く理由もなく憎みます。イエズス様を憎む者は御父を憎む者であって、イエズス様を受けないものは御父をも受けません、知りません。彼らは残念ながら、闇・サタンの悪魔の支配下のもとに知らないうちに入ってしまっています。昨今のハロウィンというのもおそらくその現象の一つに違いありません。主を離れた霊魂たちが、もともとは諸聖人の祝日であったものを別の形で悪魔を祝うかのように、世界中で大騒ぎしています。是非聖シモンとユダにお祈りいたしましょう。私たちがイエズス・キリストの愛に留まりますように、信仰に留まりますように。

聖父と聖子と聖霊との御名によりて、アーメン。



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