☆My Everyday Life in Canada☆

カナダに来て17年。2人の子供達の成長記録と梅ちゃんからの日常エピソード色々☆

モンテッソーリ教育はどんなイメージ?

2024-04-28 | 教育観
レッジョエミリア、モンテッソーリ、ガードナーの多重知能理論の中だと、日本でも聞いた事がある人が割と多いのは、モンテッソーリ教育じゃないかなと思います。

すでにご存知の方達も多いかもしれませんが、特に、世界中の様々な分野で世に名の知られている方達がモンテッソーリ教育を受けていたというメディア情報を私も目にした事があるので、そこからモンテッソーリ教育=天才やカリスマを育てる教育。と注目されたり興味を持たれた方もいるかもしれません。
その教育法は確かに素晴らしいのです。 

ただ、誤解も広がっているように感じています。きっとモンテッソーリ教育の先生達もそう感じられているのでは?

どちらかというと公立ではなく私立である事が多く、それにより一部のお金がある家庭層の子ども達だけが受けられる特別教育。とか、その教育を受けたらみんなカリスマ的なすごい人になる。とか、逆に協調性が育たないというネガティブなイメージを持たれている方達がもしいたら、それはちょっと違うのです。 

また、メディアではモンテッソーリ教育に使われている教具に注目される事が多く、手先を使う活動がメインで取り上げられているのを目にしますが、もちろんそれだけではないのです。モンテッソーリ教育でも身体を使う活動や、周りの子供達との関わりも大事にされています。決して自分で好き勝手にやりたい放題。。という事ではありません。

発達スピードや、その興味は子供一人一人異なる事が大切にされ、自分の活動と同様に他人の活動も尊重される(ここは同調とは違う)。結果、自分との違いをネガティブに比較や批判するというよりは、この人はこういう考えなんだ。こういう事が好きなんだ。得意なんだ。苦手なんだ。と、異なる意見にも理解を示せる、尊重し合える、活かし合える、成長と共にそんな人間力も育つ教育だと私は解釈しています   *もし勘違いしていたら、どなたかご指摘を!!

マリア モンテッソーリさんの言葉に
"We discovered that education is not something which the teacher does, but that it is a natural process which develops spontaneously in the human being." ~ Dr. Maria Montessori
"教育とは教師が行うものではなく、人間(子供達)の中で自発的に発達する自然なプロセスであることを発見した"  というのがあります。

モンテッソーリ教育では自発的に学ぶことをとても大切にされていて、だからこそ、その子の発達段階や興味が関係し、それに合う環境を提供するためにも、大人の観察力がとても大切になる。教具はそのツールの1つであり、その時のその子に興味がない教具を大人側からやらせようとしても、それは自発的に学ぶ事に繋がらないため、今のその子に適した教具ではないという事になります。  でも、それに興味を持つ時期がその子に訪れるタイミングが来たら、その時はその教具が適した物になります。

モンテッソーリ教育を受けて社会的な成功者として評価をされている方達は、モンテッソーリ教育を受けたからだけでなく、その教育を通して接してくれた先生方や、ご家庭で接してくれたご家族達が、子供時代の興味や発達に寄り添い、自発的な取り組みや発達を尊重するという同じような目線で関わり、「その子が今何に夢中になっているか。どういった発達段階なのか。」その活動に仮に時間がかかったとしても、大人的には意味のない活動に感じられたとしても、その子のその時の興味を理解し、尊重してもらえる環境であったのではないかと思います。 

そういった環境で育った事が、他人と比べる人生ではなく、自分はこうありたい。こう思う、こうしたい。その為に自分は何をしたらよいのか。そのような将来ビジョンを描ける力が育ち、社会的にも成功を収めているのではないでしょうか

長くなってしまったので、モンテッソーリ教育は、どういった背景から誕生したのか。。。については、また次に書きます。



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