前回の予告通り、「夫婦の問題」の続きと補足記事です。





夫婦生活のデリケートなお話になるので閲覧の際はご注意ください。





まだ赤ん坊とはいえ息子がまだ枕元で起きている状況で夫は強引に性行為をしようと私を襲いました。





「夫婦の問題」の記事からの引用です↓

>夫が激昂しないよう慎重に言葉を選び、


>私『息子くんがまだ起きているでしょう?
>私も休みがなくてほとんど寝ていないの。
>悪いけど、やめてもらえる?』


>と夫婦生活に応じられない理由を説明しました。

>夫は納得したようで部屋から去りました。
>(振り返ってみると、この時の夫は私の説明を全く別の解釈をして納得したようです。
>続きの話があるので次回の記事で書きます。)





続きというのはこの出来事の翌朝の話なのですが…



もうすぐ出勤時間だというのに、夫はスーツ姿でテキストとノートを広げて何やら慌てた様子で机に向かっていました。

当時の夫は、再就職したばかりで研修中の身でした。

会社から支給されたテキストを自宅で学習するよう課題が与えられていたようなのですが、夫はその課題の存在をすっかり忘れて朝になって慌てて取り組んでいたのでした。

前日の夫はゲームをして遊び呆け、そして、その日の深夜に私を襲ったのでした。


私『えぇ、うそでしょ…』


私はただただショックでした。

やるべき事を後回しにしてそのまま忘れ、己の欲を最優先している夫の姿を目の当たりにしたからです。

この頃から夫は、加齢によるものなのか理性のコントロールがきかなくなりつつありました。
夫がもつ発達障害の困り感も悪化し、日常生活に影響が出ていました。


ちなみにその頃は、娘が年少の時で息子はまだ1歳でした。
当時の娘は意思疎通が難しく、特性による強いこだわりもあってパニックを度々起こしていました。
(娘は年少の終盤から会話が通じるようになりました。
年中になった後はパニックを起こさなくなり、落ち着き始めました)


夫は発達障害について知識も関心もないので、これだけ困っている娘の特性にすら理解がありませんでした。
そういう訳で夫は自分自身の特性を自覚するはずもありませんでした。





夫に襲われてトラウマとなった日の後、私は夫に夜ばいをされないよう対策して過ごす事にしました。


夫は、私と娘が同じ寝室で寝ている時は手を出してこなかったので私は常に娘と同室で寝るようにしました。
しかし、夫は娘が寝ている同じ寝室で夫婦生活を行う事は避けるのに、息子が起きている前では平然と性行為を始めようとしました。


この夫の不可解な心理について私は疑問を抱いています。


夫としては


「赤ちゃんに見られても、どうせ赤ちゃんにはわからない事なんだから何をやっても良い」


という認識をしているのではないか?と推測しています。


夫はアダルトサイトで浮気相手を探したり、飲食店で解雇されるまで相談も何もしなかったり、大袈裟に見栄や虚勢をはったり、自分に都合が悪い情報を隠します。


夫は


「バレなければ何をしてもOK」


と考えている節があるようです。





対策を講じると夫は夜ばいをしませんでしたが、私は「夫婦の問題」の記事の通り、トラウマにより緊張して眠れない日々が続いたのでした。





それからしばらく経過したある晩の事です。

娘と息子を寝かしつけた後、私は雑用を片付けようとリビングで夜遅くまで作業をしていました。
普段、娘と息子が居てもろくに子どもの相手などせず自分の部屋に引きこもっていた夫が、子ども達が寝た途端にリビングへ出て来ていきなり背後から私の体に抱きついてきました。


愛し合うカップルならそこから良い雰囲気に…という状況なのでしょうけれど、私は例のトラウマによって夫の至近距離に近づく事すらできなくなっていました。


私は夫に抱きつかれた瞬間、フラッシュバックを起こして


私『いや…いや…』


と思わず怯えた声を上げてしまいました。

私は痴漢に遭遇しても立ち向かって撃退した事もあるほど勝ち気なタイプなのですが、そんな私がまるでホラー映画の登場人物のように怯えた声を上げてしまっていました。
怯えた時に出る声というものは無意識に出るものなんだと実体験し、私自身も驚きました。

私の場合は未遂でしたが、強姦されるという経験はよほど酷いトラウマになるのだろうな…と思います。





無意識とはいえ怯えた声を上げて拒否してしまったのは夫に失礼だと思い、私は即座に謝ったのですが、夫は興ざめしたのか冷ややかな顔付きになりました。

そして夫は「チッ」と舌打ちをすると、


夫「うぜぇ…」


と呟きながらリビングから立ち去りました。


私は唖然(あぜん)としました。


夫は怯える私を気遣う事も自らの言動をかえりみる事もしないどころか、悪態をついたのでした。





私が夫に対して思ったのは


私『この人はやっぱり、女性の体が目当てで他に興味がないんだ…』


と確信した事でした。





〝やっぱり〟というのは、実は過去にも私は同じ想いをして夫と別れようかどうしようかと悩んだ時期があったのです。


夫と交際していた時、結婚に向けて準備や相談をして家を探しに行ったりカタログを見ているのに、夫は


夫「うーん、うーん…」


と頭を傾げるだけで何の意見も出さず、話が一向に進みませんでした。

夫の両親は過保護でして、夫ら兄弟の自立を妨げてしまっている部分があります。
そのせいで夫は、自分の頭で考えて決断する能力が育たなかったのだろうと思われます。



夫は、結婚話を全然進めてくれないのに私の気を惹こうとする努力はしていました。
クレーンゲームの景品でしたが何かプレゼントをしてくれたり、店を探して食事に誘ったりしてくれました。
一方で会う度に夫から性的な行為も求められました。


私は日が経つに従って、


私『この人、もしかして体が目的で私の気を惹いているだけなのでは?
結婚せずに別れた方がいいのでは…』


と思い悩むようになりました。
(あの時、本当に別れておけば良かったと後悔しています。
詳細は「夫と結婚に至るまで」を参照してください)





さて、夫が息子の目の前で私を襲ったあの日、夫は私の説明をどのように解釈して納得したのでしょうか?
分析してみました。


夫に襲われたあの時、私は


>私『息子くんがまだ起きているでしょう?
>私も休みがなくてほとんど寝ていないの。
>悪いけど、やめてもらえる?』


>と夫婦生活に応じられない理由を説明しました。


そして、夫がリビングで抱きついてきた日の深夜は幼稚園が休みの日だったのです。

恐らくですが、夫は


夫「翌日が休みの夜なら性行為に応じてくれるだろう」


と解釈し、その日に該当する日を待ち侘びていたのかもしれません。
私がリビングで夜遅くまで起きているなら今がチャンスとばかりに抱きついてきたのだろうと推察します。

私は子どもが起きていると用事が捗らないから夜更かしをしてまで作業していたというのに…




では、どうすれば産後クライシスを回避し夫婦関係を良い状態で保つ事ができたのでしょうか?



妻である私として辛かったのは、

・産後~離乳期に休養をとれる環境がない
・発達障害をもつ娘のフォロー体制が整っていない
・育児と療育について夫の関心と協力がない
・夫の失業と再就職後の低収入によって生活に不安がある
・精神的にも肉体的にも万全でないのに性行為を求められる



夫としては妻が性行為に応じてくれさえすれば満足したのだろうと思われます。
ですが夫は、上記↑の状態にある妻をケアも何もせず、しかも妻本人の了承もなく寝込みを襲いました。


そんな人と夫婦として愛し合うなどできるでしょうか?


夫の特性上、1対1の交際や友達の間柄で止まっていればそれほど問題なく過ごせたのだろうと思われますが、家庭を持つのは不向きでした。

遅かれ早かれ結婚生活は破綻していただろうと思われます。





こうして私は夫と別居や離婚を視野に入れるようになりますが、息子が成長するに従って発育の遅れや発達障害の特性が目立ち、手が掛かるようになりました。


娘と息子の育児と療育を優先するため、私は辛抱の日々を過ごす事となったのでした。






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