8月後半に奈良県十津川村の「谷瀬オートキャンプ場」へ行ってきました。

台風12号の影響で大災害が発生した所です。キャンプの事もあまり書くつもりはなかったのですが、キャンプ場の映像などがNHKニュースで放送されたりした事もあり備忘録のためにも書く事にしました。

昨年、初めて行ったキャンプ場が「谷瀬オートキャンプ場」でした。前職の社長が「キャンプに行くなら谷瀬のつり橋付近が絶対おすすめ!」という事で。すぐ近くに「つり橋の里キャンプ場」もあるのですが現地でみて「谷瀬オートキャンプ場」に決定!

で去年行って感動というか感銘を受けたというか僕の貧相なボキャブラでは表現出来ないくらい素晴らしかった(前職の社長に「素晴らしい所を紹介して頂きありがとうございます。でもネットで検索してもあまり出てきませんよね」というと「本当に良い所は教えねーだろ笑」と言われ納得するくらい)
ので毎年行こうと心に決めて今年もいざ十津川へ。

今年は7月後半に予定していたのですが、7月20日から台風6号が接近しており奈良県で800mmの雨が降ったとの事だったので25日位に念のため妻がキャンプ場に電話したところ、川が増水して荒れてしまい整備出来てないので7月中は来ない方が良いと言われてしまったために延期。

奈良新聞
<南部で停電、床下浸水 - 昼にも最接近か/台風6号>
<【台風6号】豪雨、上北山で863ミリ - 195人が自主避難>

8月21日から行こうとしてたのですが、またもや雨のため8月22~24日に行ってきました。

私の住む大阪府豊中市から高速&国道168号線で途中湧き水をポリタンクに汲んで約2時間半。「大阪から2時間半でこれかよ~」というくらいの秘境、世界遺産の村、奈良県十津川村「谷瀬オートキャンプ場」へ。

キャンプ場から見上げる神々しい山々
大ちゃんのつぶやき(新)-山

十津川(左に台風の時に流された電信柱が・・)
大ちゃんのつぶやき(新)-川2

十津川
大ちゃんのつぶやき(新)-川1

<十津川村HP>

<十津川村観光協会HP>
大ちゃんのつぶやき(新)-観光


キャンプ場のお兄ちゃん(といっても30代位)に聞くと昨日は1日中雨だったとの事だが曇り時々晴れといった感じ。

で去年と同じ場所が空いていたので今回もそこに設営。でとりあえずビール。

今回のメニューは

1日目昼:小チビの作る特製焼きそば
  夜:ハンバーグと魚介の鉄板焼き

2日目朝:あじの開き等和食
   昼:チビ特製カレー
   夜:BBQ

3日目朝:妻特製サンドイッチ
   昼:チビ特製カレーの残り

1日目の昼と3日目の朝以外は飯盒で御飯も炊く...と。何故か我が家のチビ共は焦げが好き...

Coleman(コールマン) クールスパイダーステンレスグリルグランデ 170-9310
Coleman(コールマン) クールスパイダーステンレスグリルグランデ 170-9310


◆1日目<曇り時々晴れ>◆

昼食を食べてから川へ。昨日まで雨が降っていた事もあり川の流れはきつい。川の中腹は足が届かずしかも流れが早いので無理はせず。

夕食後に花火をして就寝。キャンプになると日が暮れる前に飲み始めるのでいつも21時位には就寝してしまうzzz。

◆2日目<晴れ時々曇り>◆

寝るのが早いので6時には起床。火を熾し川で顔を洗いコーヒー。キャンプの醍醐味で至福の時。

ヒグラシの鳴き声が聞こえる。


朝食後に谷瀬のつり橋へ。

<十津川村観光協会 谷瀬の吊り橋>
スリル満天!空中散歩「谷瀬つり橋」日本有数の長さを誇る鉄線のつり橋。上野地と谷瀬を結ぶこの巨大なつり橋は長さ297メートル高さ54メートル。そびえ立つ深い山々に囲まれ、眼下には清澄な十津川(熊野川)が流れまさに絶景!最高のロケーション。歩くたびにゆらゆらと揺れるつり橋はスリル満天!まるで空中を散歩している気分。十津川村NO.1の観光スポットです。今では十津川村を代表する観光名所になった「谷瀬つり橋」は...


小チビと小々チビ
大ちゃんのつぶやき(新)-橋チビ

真ん中の豆粒が妻達。
大ちゃんのつぶやき(新)-橋

前回の時も途中まで行ったのですが......。ちなみに僕は小さい頃に寸又峡に行ったのですがその時もつり橋があって・・・。今でも言われるのですが妹に先に渡らせて僕は後から...Orz。

ちなみに今回も僕は挫折しました.......。小チビ達が走って渡っているのを横目に...。ちなみに僕に似てしまったらしいチビも...。その後小チビに「お父さんはビビリだねww」と妻に吹き込まれしばらく言われた事は言うまでもありません。

このつり橋は地元の方々の通勤通学路になっており、カブで渡っている人もいたりします。


その後1日中、川遊び。水量が結構減ったので流されてみたり、飛び込んだり。深さが3m位はあるので危なく無い。80cm位の白い鯉がいたりとか2m位まで見える透明度。
川も結構色々行きましたが、ここより綺麗な川は見た事ないです。ちなみに川なので水はかなり冷たく入るのはチョピッと気合いが必要。気温32度はあったと思うけど小チビの唇は紫になってましたw。

遊んでた川
大ちゃんのつぶやき(新)-川全景

小々チビと
大ちゃんのつぶやき(新)-川流れ

チビのジャンプ
大ちゃんのつぶやき(新)-ちび


小チビのジャンプ
大ちゃんのつぶやき(新)-小ちび


39歳3児の父の勇姿①
大ちゃんのつぶやき(新)-自分1


39歳3児の父の勇姿②
大ちゃんのつぶやき(新)-自分2


その後今回は温泉へ行ってみようと言う事になり、車で30分の湯泉地温泉「滝の湯」へ。

ちなみに「滝の湯」は屋内風呂から露天風呂に入るためには30m位の階段を裸で降りるため取りあえずビビります。
十津川村の温泉は源泉かけ流しなので温泉臭いというか硫黄の匂いが結構しますが、肌のすべすべ感は最高です。2009年リニューアルなので綺麗です。大人600円でシャンプー、ボディーソープもあります。


朝と夕方に鳴く「ピーー、ヒャラヒャラヒャラヒャラ・・。」という鳥の種類が解らずチビに「お父さん。何ていう鳥?」と聞かれ「ピーヒャラ鳥だよー」って言ったら「家帰ったらネットで調べてね」と言われてしまった・・。で調べたんだけど解らずじまいで「多分トンビじゃね。」という事に。

◆3日目<晴れ時々曇り>◆

昨日泳いだりしたせいか体が疲れていたようで妻より遅く起きる。といっても6時半くらい。

朝食後テントの片付け等をしつつ川へ。今日は日差しが強くかなり体が痛い。日焼け止め塗ってないからヤバい事になりそう(というか火傷に近い状況になってましたけど...)。

川の水も少なくなり、500m位流れて遊んでいる人もいたりとか。

一瞬ぱらぱらっと雨が降ったのでヤバいかなと思いましたが、すぐにやんだのでテントを片付け帰路へ。

Coleman(コールマン) トンネルコネクトパッケージ [4~5人用] 170TA0920R
Coleman(コールマン) トンネルコネクトパッケージ [4~5人用] 170TA0920R


このまま帰るのも何だなぁということにして、またまた湯泉地温泉へ向かい今度は「泉湯」へ。時間が早い事もあり貸し切り。ちなみに「泉湯」の方が安いです。(大人400円/「滝の湯」600円)但し安い分シャンプー等がありません。露天風呂は屋内から出てすぐなので妻的にはこちらの方が気に入っていたようです。泉質は一緒と思われ。

帰りに「道の駅吉野路大塔」に寄ってお土産を購入し帰宅。


今回も楽しかった・・。また来年・・と思っていたら台風12号の影響で十津川村が大災害に見舞われてしまった。

キャンプ場のお兄さんに(台風6号の)被害はどんな感じだったか聞くと、道路が寸断されてユンボ(パワーシャベル)に乗せてもらって渡りましたと言っていました。そして川の水はロッジの階段の所くらいまできたとの事でした。(写真のロッジの床下浸水くらい)
大ちゃんのつぶやき(新)-ロッジ

前出の写真の河原
が全て川に覆われてしまうくらいの水量とはスゴいと思っていた訳です。ところが...

NHKニュース
<十津川村7人不明 捜索を再開 9月4日6時46分>

3日、奈良県十津川村で、土砂崩れでせき止められた川から水があふれ出て、住宅2棟が倒壊し、1人が死亡、7人が行方不明になっていて、警察と消防では、4日朝から捜索を再開しました。
3日午後6時半ごろ、奈良県十津川村野尻で、山の斜面が崩れてせき止められた川から水があふれ出て、近くにある木造2階建ての住宅2棟が倒壊しました。...


大ちゃんのつぶやき(新)-ニュース

ニュース映像の2:00からの映像がまさに上の写真のロッジが流されている状況を写しておりショックでした。

前回の台風(6号)で「河原の整備を重機でまたやり直さないといけないんですよ。」と言っていたけど、お兄さんは無事だろうか。

毎日新聞
<台風12号:人形、おもちゃ全て流され…十津川村>
「こんなこと、あってはいけないんだ」。死者・行方不明者が12人に上った奈良県十津川村。森林組合代表理事の弓場耕一郎さん(63)は熊野川の濁流を見つめながら、吐き出すように言った。...


朝日新聞
<十津川 57歳遺体発見/台風12号>
■五條、新たに1遺体
 県警は7日、十津川村野尻で行方不明となっていた同村谷垣内(たにがいと)の林業山本忠美さん(当時57)の遺体が発見されたと発表した。死因は水死という。...


十津川村を調べていると以前も水害に見舞われて北海道に移住した歴史がある。

北海道新十津川町HP
<新十津川開拓史1>
◆それは水害から始まった・・・
 明治22年8月奈良県吉野郡十津川郷で大水害が発生。奈良県吉野郡一帯をとてつもない豪雨が襲った。その中に「鳥も通わぬ十津川の里」と太平記にかかれた山村・十津川村があったのである。山や谷壁がなだれ落ち渓谷をせきとめ、せき止められた大量の水が堰を切って濁流となり、怒涛のように向かっていく…。

◆壊滅的な被害に・・・
当時、6カ村からなる十津川郷は壊滅的な被害を受けるほどの大水害であった。死者168人、全壊・流出家屋426戸、耕地の埋没流失226ha。山林の被害も甚大。生活の基盤を失った者は約3千人にのぼり、その救済策が急務であった。生活再建のため、移住が話し合われハワイなどの海外や国内の未開懇地が候補にあがった。

◆北海道へ移住を決意した・・・
新たな生活地を求めて600戸・2489人が北海道への移住を決断。「必ずや第2の郷土を建設する」と固い意図を胸に秘め旅立つことになった。10月に3回に分かれて神戸から船に乗り小樽へ。このころ約1200キロ離れた北海道では、屯田兵制度に続いて明治19年には植民計画が採用され、全道的な開発が始まろうとしていた。特に樺太経営とロシア南下への防備対策から、石狩平野開拓は緊急課題であった。......


これ以上被害が広がらず、キャンプ場のお兄さん達がご無事であることをお祈りしています。

そしてまた、美しく神々しい十津川村へキャンプへ行けますように。