音楽家ピアニスト瀬川玄「ひたすら音楽」

♪クラシック音楽の伝統を受け継ぐ真の音楽芸術家を目指して活動しています♪ 「YouTubeクラシック音楽道場」も更新中♪

1789年ボン大学シュナイダー教授によるフランス革命に関する言葉、それを聞いたベートーヴェン

2024年01月29日 | ベートーヴェン Beethoven
「狂信を軽蔑し、痴愚の王笏を毀ち、人間の権利のために戦う。ああ、これこそ王侯にへつらう者たちのなし能わざるところ。阿諛よりはむしろ死を愛し、奴隷的な屈従よりは貧困を愛する自由な魂たちのみなし得るところではないのか…。思え、かかる魂たちのうち、わが魂は最後のものではないことを!……」ロマン・ロラン著『ベートーヴェン研究』より(16) . . . 本文を読む
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ベートーヴェンの自我とロマン派の自我との違いーーロマン・ロラン著『ベートーヴェン 偉大な創造の時期』より

2024年01月22日 | クラシック音楽道場
たしかにベートーヴェンの「自我」はロマン主義者たちの自我とは、全然別ものである。それら新ゴティック主義者たちと、あるいはあの印象主義者たちと、このローマ的建築家を混同するのは愚かなことだろう。彼らの感情、彼らの論理性の欠除、彼らの放埓な想像、要するに彼らの属性すべては彼の本性と背反するものである。彼はもっとも男性的な音楽家である。彼は女らしさを全然ーーそう言って悪ければ、ほとんどーー待ち合わせてい . . . 本文を読む
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ベートーヴェンの自我、フランス革命と帝国ーーロマン・ロラン著『ベートーヴェン 偉大な創造の時期』より

2024年01月20日 | ベートーヴェン Beethoven
ベートーヴェンは、これら若いドイツのゲーテたち(彼らと老リュウケウスのあいだには人が考えるほど時代のへだたりはない)の最初の世代に属する。彼はフランス革命の闇夜のうちに投げだされ、荒れ狂う波にもまれながら、「自我」を発見し、むさぼるようにそれを征服した、あのクリストファ・コロンブスたちのひとりである。征服者たちは力を濫用する。彼らは獲得欲に燃えている。この自由な「自我」たちは、一人びとりが支配の欲 . . . 本文を読む
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個人主義の先駆者、ベートーヴェン ーーロマン・ロラン著『ベートーヴェン 偉大な創造の時期』より

2024年01月03日 | ベートーヴェン Beethoven
ー 1800年  ベートーヴェンの30歳の肖像 ベートーヴェンの音楽は、『告白録』の著者〔ルソー〕のなかでその試みを果たしたばかりの、傲れる自然の同じ力の娘である。これは二つながら、新しい季節を告げる花の女神である… ルソーに向って、ベートーヴェンに向って、拳を振りあげて見せるあの子供たちを私は讃美する。彼らは春かそれとも秋に呼びかけて、避けがたい落葉を、あるいは当然な新しい芽生えを、促しているか . . . 本文を読む
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ベートーヴェン自身が認めた「ソナタにおける男と女(もしくは…)」ーーロマン・ロラン著『ベートーヴェン 偉大な創造の時期』より

2024年01月03日 | ベートーヴェン Beethoven
1823年に、ベートーヴェンは、新しい音楽的時代に不満を感じてーー"laudator tempori acti"(過ぎにし時の讃美者)ーー、彼の作品14の2曲の奏鳴曲(ホ長調およびト長調、1798〜1799)の最初の聴き手たちが、それらのなかに、「2つの原理の戦い」(den Streit zweier Principe)、あるいは「男と女、もしくは愛する者と愛される者とのあいだの対話」(Dialo . . . 本文を読む
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ベートーヴェン《ピアノソナタ第7番op.10-3, 第2楽章》について、カール・チェルニー著『ベートーヴェン、全ピアノ作品の正しい奏法』より

2023年12月02日 | ベートーヴェン Beethoven
ーーーーーーーーーこのアダージオは傑作に属するもの、しかし最も憂鬱なベートーヴェンでもあるから、それにふさわしい表現をもって演奏される。このような音楽を奏する際には、自分の気持ち、感覚だけでは不十分で、陽気に、優雅に、情緒的な情感たっぷりの作曲を、それぞれ異なった指や手の重さで鍵盤に移し伝えねばならず、するとこの厳粛でゆったりと流れるアダージョの音と音楽を作ることができる。またこのラルゴはきち . . . 本文を読む
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◆e-mollホ短調の音楽

2023年11月27日 | 全24調性一覧
バッハ Johann Sebastian Bach ⚫︎マタイ受難曲 冒頭の合唱 曲が始まってからx小節の長きに渡って変わることのない通奏低音のMi、それがついに上行するときは「13音」という不吉な数字・・・長大な受難曲の悲劇性が、この冒頭の一曲に存分に表されているといっても過言ではないでしょう。 ハイドン Joseph Haydn モーツ . . . 本文を読む
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◆d-mollニ短調の音楽

2023年11月27日 | 全24調性一覧
思いつくまま、d-mollニ短調の音楽を書き並べてゆきたく思います。よろしければコメント欄にどうぞ!!おすすめ・お心当たりあるd-mollニ短調の音楽ございましたら、お知らせ下さいませ🙏●ベートーヴェン《ピアノソナタ第7番op.10-3、第2楽章Largo e mesto》あまりにも珍しい「mesto悲しく」という指示が書かれたこの音楽は、若かりし頃のベートーヴェンが描いた最高傑作 . . . 本文を読む
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「シューマンの音楽芸術」を言い表す名文!?曰く吉田秀和

2023年11月25日 | シューマンRobert Schumann
「シューマンのハイネ歌曲は、もっと近代的というか、ハイネ特有の涙の陰に苦い皮肉があり、笑いの裏に気違になりそうなくらいの絶望と悲嘆が押しつぶされているといったふうの心理的な表現が繊細な筆致で捉えられている。」…シューマン作曲の歌曲《詩人の恋》、いや、それ以外の「シューマンの音楽」の真髄を言い表す名文ではないでしょうか!?!?音楽評論家、吉田秀和先生に脱帽🎩 . . . 本文を読む
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クラシック音楽「それは古くて、しかも新しい音楽」曰く吉田秀和

2023年11月24日 | クラシック音楽道場
「私たち、聴衆にとってこそ、あるいはベートーヴェンやシューベルトはすぎ去った音楽であるかもしれないのであるが、演奏家にとっては、それはあくまで、今この瞬間の音楽として、私たちに提供してくる。それは古くて、しかも新しい音楽である。 音楽は、こういう演奏家という生産労働に従事する中間物のあるおかげで、すぎ去ったもの、すぎ去るもののすべてが、すぎ去りっぱなしになるわけではなく、過去と現在は分かちよう . . . 本文を読む
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◆【和声習得】中長期コース、お申込み・お問合せ、受付けております♪

2023年10月21日 | クラシック音楽道場
クラシック音楽をやりながら、多くの方が悩むところ、 その一つが 「和声をちゃんと分かりたい」 けれど、 「どのように勉強したらよいか分からない」 このような問題を抱えていらっしゃる方々は、 少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?   ここに、 クラシック音楽「和声」道場といたしまして、 ●3か月コース ●5か月コース の中長期の期間に渡って、集中的に「和声」 . . . 本文を読む
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【楽曲・和声解析】J.S.バッハ作曲《シンフォニア 第1番 C-Durハ長調》

2023年10月13日 | クラシック音楽道場
J.S.バッハ作曲《3声のシンフォニア 第1番 C-Durハ長調》についての、和声解析Youtube動画となっております。 ピアノ学習者にとって重要な楽曲、そしてバッハの対位法Kontrapunktの✨音楽芸術✨に触れられる素晴らしい機会!! ピアノ・音楽のお勉強のお役に立てましたら、お楽しみいただけましたら、幸いです♪   (動画の途中に . . . 本文を読む
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【インヴェンション解説・和声分析(Youtube完全版より)】J.S.バッハ作曲《インヴェンション第1番 C-Dur ハ長調》

2023年10月01日 | クラシック音楽道場
J.S.バッハ作曲の曲集《インヴェンション》は、我々ピアノ学習者にとって、対位法(コントラプンクト)の音楽に触れる大事な一歩として、およそ300年の年月(制作は1720年頃)を越えて、21世紀の今日なお、重要な音楽とされています。   《インヴェンション 第1番 C-Dur ハ長調》   この最初の1曲を、 実に多くの人が(子が!?)取り組むことになるでしょう . . . 本文を読む
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◆和声解析レッスン【短期集中1回】お申込み・お問合せ、受付けております♪

2023年09月26日 | クラシック音楽道場
♪   クラシック音楽を演奏するにあたって、 ●「和声のことをちゃんと分かって演奏したい」 と思い・悩んでいる方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?   そして、こちらのページをご覧の方には、私のYoutubeチャンネル「音楽家ピアニスト瀬川玄」「クラシック音楽道場」における「和声解析」の動画より、いらして下さった方々も少なからずいらっしゃるでしょうか? その . . . 本文を読む
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◆子供に【モーツァルト】について説明文を書いてみました🤗(…😅)

2022年12月16日 | クラシック音楽道場
モーツァルト🥳🤩(😱)1756年現在のオーストリアという国のザルツブルクという街に生まれる。お姉さん(ナンネル)がいて、彼女の練習を真似していたらいつの間にか🎹ピアノも🎻ヴァイオリンも上手になっていた。5才で作曲。息子の天才を発見した父レオポルトが英才教育する(←お父さんの教育が凄く⤴️上手だった)。イタ . . . 本文を読む
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