いやはや、今回の朝ドラ、すごいなと思いながら毎日見てます。始まってから1ヶ月で、登場人物たちがバタバタと亡くなってます。ほぼ戦争に関連する死ではあるのだけど、序盤でこんなに亡くなっていいのかってびっくり。
放送中の「カムカムエヴリバディ」は、祖母、母、娘という三世代の女性がヒロインという触れ込み。なので、今放送中の祖母世代のあとに母と娘世代が続くということを考えると、このあとにも登場人物たちがどんどん増えてゆくはず。
いつもの朝ドラは、一人のヒロインを中心に周囲の人たちとの関わりが描かれてゆくわけだけど、それを橫の繋がりだとすると、今回は世代という、縦の繋がりで物語が進んでゆくという、いつもとは違った展開の朝ドラになっています。
※このあとはネタバレあり。まだ見てない方は要注意。
↓先日書いた、朝ドラと戦争についての記事もよろしけば。
第2週までの放送で、一人目のヒロイン安子の子ども時代から戦前までの幸せエピソードがたっぷり描かれ、第3週で、戦争の色が濃くなり、出征が決まっている夫と結婚するも新婚生活は1ヶ月だけ。
最初は夫との結婚に、両家ともに反対していたけれど、戦争で商売が立ちゆかなくなったり、出征する息子の願いを叶えたいという親心もあったりして、二人は結ばれます。…ってことは、平時なら結婚できなかったかもしれないと思うとなんだか切ない。とはいえ、念願叶って結婚できたことはよかった。
そして迎える第4週ですよ。安子は娘を出産するものの、いよいよ戦況が厳しくなり、岡山にも空襲が。
あ、その前に安子の祖父は病で亡くなってます。そして兄や和菓子職人たちも出征。夫とその弟も出征。それだけでも死亡フラグが立ちまくっているというのに、安子の実家の両親と祖母とのエピソードが描かれ、嫌な予感しかしない…。
↓2分でわかる毎週のあらすじはこちら。
「だいたい2分でわかる第4週ダイジェスト【ネタバレ注意】」のページに載っている「この週に登場した人物」15人のうち、6人が亡くなり、安子の嫁ぎ先の雉真家の家族4人とお手伝いさん、それに近所の吉右衛門ちゃんの6人の生存が確認できるものの、他の3人の消息は不明。
物語の当初から戦時中が描かれることはわかっていたので、犠牲者がゼロだとは思わなかったけど、それにしてもこんなにバタバタと退場していくのは辛すぎる。そのために大家族の設定にしてたんですか、って言いたくなっちゃう(たぶんそうなんだろうけど)。
しかし、戦争を、災害に置き換えると、現代の大震災や水害、コロナなどで家族を亡くす人たちも多いし、災害後に心身を病んで亡くなる方もいるし、今の日本の状況にも置き換えられるドラマだなと思いました。
大事なのは、災害は(備えはできるけれど)完全には防げないけれど、戦争は人間の英知で防ぐことができるということ。二度とこんな悲しい時代が来ないで欲しい。
今後、物語がどうなっていくのか、気になります。
個人的には、最初からちょいちょい登場していたお城(岡山城?)、きっとあれは空襲で焼けるんだろうなと思って見ていたのだけど、本当に空襲で焼けてしまって、焼失フラグが立ってたけどやっぱり寂しいなと思ったのでした。
そして、戦争って、出征した方の生死を案じる家族に感情移入してしまいがちだけど、無事に復員したのに空襲などで家族や家や財産がなくなってしまっていたという方も多かったのだろうな。安子の実家のお兄さんが復員してきたとしても、もう店なくて家族もいないのだなと思ったら、とてつもなく悲しくなってしまいました。あと、和菓子の職人さんたちも、帰るお店がなくなってしまったのだよねぇ。いろいろとせつないです。
↓昭和20(1945)年6月29日未明の岡山の空襲。被害が大きかったんですね。
【今日の撮影機材】
カメラ:FUJIFILM X-T20 → 価格.com
レンズ:XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro → 価格.com
date:2021/11/25
※写真は縮小しています。