ろー・ふぁーむ・かるぴお by pridegreen

サヨナラ勝ち，ことにサヨナラホームランというのは，それまでの試合の圧迫感というものをすべて洗い流してくれるカタルシス作用があるし，それなりの説得力がある。今日もそうだった。

ジャイアンツは森下暢仁の前にチャンスは作るが要所を締められ，カープは菅野智之の前にチャンスらしいチャンスが作れないという膠着した展開だった。もう手垢がついた言い方だが，こういう試合を打開するのは長打かミスしかない。連打でチャンスを広げてと言うのはやはり困難だろう。その意味では今日のカープにはミスらしいミスはほとんどなかった。その意味では，今日のカープの勝ち方は完璧に近いといっていいのである。

やはり今日はマクブルームである。菅野にはからっきしだったが，平内なら合うのではないかと思っていたらドンぴしゃり。まさに四番の，いや外国人選手に期待したい打球だった。ようやく，マクブルームもふっきっれたものがあるのかもしれぬ。特に昨日自分のホームランで勝ったというのがよかったのだろう。きっと失われかけていた自信を取り戻してくれたのではないかと思う。

でも，本来今日のヒーローになるべきだったのは森下だ。今日は内容もよかったし，何より魂が入っていたように思う。条件はよくなかっただろう。そもそも今日は朝から非常に暑く，午前8時現在で体感的には30度以上に達していたから，試合中の時間帯のグラウンドレベルでは40度近い暑さだったに違いない。それだけに，あの内容だったら勝利投手にしてやりたかったし，代打が出た後ベンチを言ったん引き上げていく森下の浮かない表情が印象的だった。もっとも，サヨナラホームランが出た直後ははじける笑顔だったから，きっと吹っ切れたに違いないが。

書きたいことはまだあるのだが，マクブルームと森下に免じて呑み込むこととする。

さて，ウェスタンでは今日秋山翔吾がスターターで登場し，いい結果を出した。体力面さえクリアできれば問題はなさそうだ。いや，なにやら降格した直後の長野さんがえらく好調だ。最初は技術面を心配していたのだが，どうやらそうではなかったのかもしれない。多分にメンタル面がすり減っていたのかもしれないね。

明日の心配は雨だけ，かもしれない。


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