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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

ことばの起源を考えながら五感の世界を考える (6/10 五感と喜怒哀楽)

2022-05-12 | 第十一章「五感で面白おかしく」

2017年に縄文小説第一作を書いたときもそうだったが、縄文時代の事ばっかり調べて思索していると、ワームホールを抜けたように数学や物理学、あるいは語学の世界など一見関係のない世界に飛び込むことがある。

創造力と五感は切ってもきれない関係があるが、特に視覚と聴覚はことばや文字を媒介して多彩な世界をもたらすようだ。面白おかしい真善美の世界ももたらすが、どうしようもない反対の世界ももたらす。

私にとって面白おかしい真善美の世界とは、自己肯定だけでなく他者肯定をも含む世界で、何となく感謝の気持ちが湧く世界だ。自他肯定の傲慢でもなく卑屈でも無い状態をつくるのは結構難しい。少なくとも意識していないと人はすぐ傲慢になったり卑屈になったりする。自戒を込めて思う。そして、自他肯定の世界は自然治癒力を増加させ、危機管理能力を高める。これは自分の経験から断言できる。反対に失敗した事例の積み重ねがあるからかもしれない。

さて言葉のことだが、岡ノ谷一夫先生の御著書「言葉はなぜ生まれたのか」を読んでいたら、動物が言葉を得るための条件の一つに言葉をまねる能力、発声学習があるという。ホモサピエンスは当然できるが、動物で出来る種はかなり限られているようだ。その中でトリは一般にかなり成績が良いそうだ。

先日奥多摩で聞いたウグイスの声も、ある方から言われたが画眉鳥が真似をしていたということもあるようだった。そういえばかなり大きな鳴き声だったようだ。全く違う他者を模倣する言葉の世界。五感を通して真実の命に直結する喜怒哀楽が生まれるが、一方でウソをも含む言葉を発することのできるホモサピエンス。

とはいえ、ちょっと危ない言葉からは文字が生まれ、文学や物理学、数学も生まれる。それは通常に五感から生まれる喜怒哀楽とは異なる喜怒哀楽も生じさせる。真善美に通じる面白おかしい世界も垣間見させてくれる。今、「神の方程式」ミチオ・カク著、斉藤隆央訳(NHK)出版を読んでいるが、暗い星空を観て宇宙が有限の時間でなりたっていることを、エドガー・アラン・ポーが気がついたしているが、そんな喜びというか喜怒哀楽は言葉があるからなのだろう。

とはいえ、例えば縄文土器で料理をつくる縄文人を思い浮かべると、視覚、聴覚だけでなく嗅覚、触覚、味覚まで総動員しての面白おかしい世界を構築しているようで、鍋を囲む人々は現代の面白おかしい世界より自然で強靱、本質的なのではと思ったりもする。

6/10 五感と喜怒哀楽

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