ハード・キル(2020年) | 勝手に映画紹介!?

ハード・キル(2020年)

ハード・キル


WOWOWのアクション特集でエアチェックした「ハード・キル」を鑑賞…量子AI(悪用するととんでもねー武器になるシステム)を巡る陰謀に巻き込まれた傭兵が、テロリストと死闘を繰り広げる話。すっかり忘れてたけど、ブルース・ウィリスが出てたヤツか…DVDリリース時のネット情報で見かけて、なんか記憶にあったけど、この作品だったんだ。ブルースは前述のAIを開発した企業のCEOで、システムを使用するための解除コードを所持している重要人物として登場するも、アクション要員ではない。キャスティングも上から2番目で、いつものやっつけ仕事感。

 

傭兵のデレク・ミラーはシステム開発会社“チャプターハウス”のCEO、デイトン・チャルマーズから仕事を依頼される。実は“パードナー”と呼ばれるテロリストに開発したばかりのシステムが盗まれてしまい、その解除コードを知るデイトンが狙われていた。近々、工場建設地の視察があり、その時の護衛をデレクに頼みたいという。依頼を受けたデレクは部下と共に、デイトンを警護しながら視察場所へと向かうのだが…依頼には隠された秘密が!実は“パードナー”にデイトンの娘エバが人質にされており、その奪還とテロリストの殲滅が本当の目的だった!

 

3人の部下(男2人、女1人…男の1人と女は兄妹)を束ねる傭兵のリーダーが主人公…その主人公がブルースに呼び出され、護衛の任務を依頼される。盗まれた新システムの関係でテロリストに狙われているブルース、実はテロリストのリーダーと主人公の間にも遺恨あり。さらには主人公とブルースを引き合わせた、ブルースの部下の黒人とも、過去を知る昔馴染みという間柄。部下の中には依頼を訝しむヤツもいたんだけど、知り合いからの依頼と高額報酬につられ仕事を引き受けることに…。案の定、依頼したブルース側は、重要な情報を隠していたのね。

 

敵に盗まれたのが量子AIという、武器に転用できるとんでもねーシステムだったのをはじめ、実はブルースの娘がテロリストの人質になっているという事実。さらに、当初は“工場建設予定地の視察の護衛”という簡単な仕事だったんだけど、ブルースの本当の目的は娘の奪還と、テロリストの殲滅だった。傭兵たちも…“オイオイ、聞いてねーよ”というダチョウ倶楽部みたいな反応を示すわけだけど、さすがにもう後戻りできない状況に追い込まれていた。依頼を仲介した黒人も、テロリストとの遺恨を知ってたし、あとは金さえ払えば戦ってくれると見越してたわけ。

 

傭兵たちの間で、ちょっとギスギスしたりもするんだけど…まんまとブルースたちの策略にハマり…テロリストとの戦いが始まると。あとはほぼほぼドンパチをやってるだけなんだが、視察に来た工場建設予定地は廃墟…導入部の依頼のやり取り以外は、最後まで廃墟が舞台!戦闘中は隠れてたり、その後は敵に捕獲されたり、何もしないブルースのやっつけ仕事に加え、低予算感も丸出しだ(笑)時流とはいえ、マズルフラッシュや弾着のCGも安っぽく(お金のかかった映画だと、そういうところも気にならない程度にはうまく誤魔化せてるんだけど)余計に萎える。

 

あと…こんな任務を引き受けちゃったことについて、みんながみんな“俺のせいだ、私のせいだ”って後悔しまくり、ついでに…ブルースと人質になった娘の間でも、親子関係のことで、やたらと“自分のせい”だと自虐的な発言を繰り返し、見ていてうんざりした。せめて、そういうのは戦い終わってからやってくれ。でまぁ、犠牲者も出ちゃったり、さんざん傭兵たちが戦った挙句に、ドヤ顔で一発キメるブルース。うん、なんとなくこの展開、想像してたよ。内容が良ければ、ブルースのアクションがある、ないにはあまり拘らんのだが、本作は主人公にも魅力がなかった。

 

 

監督:マット・エスカンダリ

出演:ジェシー・メトカーフ ブルース・ウィリス ララ・ケント ナタリー・エヴァ・マリー テキサス・バトル

 

 

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