スパルタン 皆殺しの戦場(2020年) | 勝手に映画紹介!?

スパルタン 皆殺しの戦場(2020年)

スパルタン 皆殺しの戦場 [DVD]


WOWOWでエアチェックしておいた「スパルタン 皆殺しの戦場」を鑑賞…このところ見ているWOWOWの録画作品は、同じアクション特集のものなんだけれども、そのラインナップの中でも最低がコイツなんじゃないか?さすがにDVDのジャケ画像を見ると、そんな勘違いもしないんだけど…とりあえずレコーダーの番組表を見て、タイトルで判断し、片っ端から予約したオイラからすると…“皆殺しの戦場””という副題で、てっきり“戦争映画”だと思ってたんですけど、ぜんぜん違った。でも、皆殺しはするので、普通に撮ってればそれでも面白かっただろうに…。

 

非合法地下格闘場“ナックルダスト”…試合に出場する元海兵隊員、リングネーム“ハード・エイト”は、試合直前に主催者側の人間セリーナから“3ラウンドで相手に殺されろ”と八百長を強要される。指示に従わない場合は人質に取った恋人を部下に殺させるという。しかし、試合が始まると、ハード・エイトは隠し持っていた拳銃で対戦を相手を殺し、逃走…銃撃戦が始まるなど試合会場は阿鼻叫喚の地獄絵図に!もちろんセリーナは恋人の抹殺を命じる。一方、格闘技場の外では、手入れの準備を進める警察が待ち構えており、いよいよ捜査が始まるのだが…。
 

序盤、まだストーリーもどんなものか状況がつかめない段階…明らかに悪役っぽい曲者キャラが大挙出てきて、小粋なセリフをかましつつも、ときどき大して面白くもないギャグをかましたり、“どうだ、このギャップが面白いだろ”感が、まぁ、とにかく鼻につく。で、いちいちキャラクターの名前を紹介をする時の文字が、ネオンサインみたいになっていて、やたらとピカピカ発光してたり。こういうどうでもいい小細工に拘る映画って、だいたい中身がないんだよねなんて思ってたら、案の定…観客・視聴者置いてきぼりな、製作者のオ●ニー映画状態でしたよ(苦笑)。

 

何がダメって…本編の編集、構成でしょう。とにかく解りづらい。非合法な地下格闘技の会場が舞台…八百長を強要された1人の出場者が逆ギレして、対戦相手を持ってた拳銃で撃ち殺す。主催者側は…その出場者の反抗を知り、部下に恋人(?)の抹殺を命じる。しかし、出場者の暴走は止まらずは…会場内にいた関係者、悪党をブチ殺し続ける。一方、外では警察がこの格闘技場の手入れをしようと待ち構えてて、いざ突入するんだけど…例の出場者が皆殺しした後であり、そのまま現行犯逮捕。死体が多くて、悪党の黒幕の行方までわからなくなっていた。

 

で…連行された出場者(=唯一の生き残り=主人公)が警察の厳しい取り調べを受ける。何があったのか、黒幕はどこに行ったのか、“正直に吐け!”と…。主人公の暴走と、警察の待機・突入…その時点から時間の流れが把握し辛く、同時進行じゃないのかな?みたいな印象。取り調べに移ってからも、警察が現場のVTRを解析する体や、取り調べの証言として…時間が巻き戻って、皆殺し中の主人公の様子が紐解かれたりする。さらには、また別の回想シーンで主人公の“軍人時代”の生い立ちが紐解かれたり、いきなり説明がアニメになったり脈略がない。

 

肝心なアクションシーンも、それを臨場感と勘違いしているのか、やたらとカットを細かく割り、ガチャガチャした映像が、物語の構成同様、見づらくてしょうがない。あるアクションシーンでは、急に画角まで変わったりね、やりたいことをとりあえずつっこんでみたって感じ。個性的(=ただの馬鹿)な悪役がいっぱい出てきて、そいつらがバタバタと殺されていく。「スモーキン・エース/暗殺者がいっぱい」とか、日本のアニメ・漫画「BLACK LAGOON ブラック・ラグーン」的なものを狙っているのかなというのは伝わってくるが、それだったらもう少し素直に撮って欲しい。

 

なんで、こんな変な内容になったか…だからやっぱり作り手が“やりたいことを全部つめこんだ結果”なんだよね。落とし所は、どうやら「ユージュアルサスペクツ」だったみたい。いや、正直、あそこまでのどんでん返し感はないな。それっぽい、驚きを入れたかったってだけ。警察が執拗に追いかける非合法格闘技場のボスの行方や、正体でビックリさせたかったと。出てる役者も知らない人ばかり…そうだね、それこそこれが沈黙シリーズだったら、“セガールにしては斬新なことしてるな”って好意的に受け止められたかもしれんが、役者にそこまでの魅力もない。

 

 

監督:ジェームズ・カーマック

出演:モー・ダンフォード カミール・ロウ ケイト・ディッキー オリヴィエ・リヒターズ エイミー・ベイリー

 

 

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