勝手に映画紹介！？

ＷＯＷＯＷでエアチェックしておいた「3022」を鑑賞…地球から遠く離れた場所にある宇宙ステーションで、クルーたちが“生き残り”を掛けたサバイバルを繰り広げるというSFサスペンス。宇宙ステーションの船長役を「ER緊急救命室」（あと北野映画の「BROTHER」も有名）のオマー・エップスが演じるほか、「グレイズ・アナトミー」のケイト・ウォルシュ、そして「CSI:科学捜査班」（初期シーズンと最終回しか見てないけど、本家が復活した最新作「CSI：ベガス」は何気に毎週見ている）のジョージャ・フォックスと、海外ドラマでメインを張った役者がたくさん出演している。

 

木星の衛星“エウロパ”で地球外植民地第1号の建設が開始…地球とエウロパの中間地には宇宙ステーション“パンゲア”があり、各国が10年交代で管理を受け持つことに。米国チームの担当は2190年に始まった。滞在するのは船長のジョン以下…ジャッキー、リチャード、リサの4人。最初の数年は和気藹々とした雰囲気で、任務も支障なくこなしていたのだが、ある時から、精神的な苦痛が伴うようになる。そんな中、突然、衝撃波に襲われる“パンゲア”…地球との交信が途絶え、クルーの1人が重傷を負った状態で見つかる！いったい何が起こったのか？

 

よくある辛気臭くて“鬱々”な感じのSFサスペンス…SFという題材を借りて、人類が直面する現実を投影するみたいな感じのお話ですね。SFを構成する、小難しい設定で“雁字搦め”にしてはいるけど、見た目で楽しめるようなガジェットはそんなに登場するわけでもなく…どちらかというと登場人物の会話劇で楽しむような作品。ぶっちゃけ、退屈だし、オイラも2回くらい寝落ちして、慌てて前に戻したり。ホント、最後の15分くらいで寝ちゃって、気づいたらエンドロールまで終わって、HDDレコーダーの録画一覧のリストが表示されてる状態だった…いかんいかん（汗）

 

10年も宇宙ステーションに滞在しなきゃいけないから、クルーの頭がおかしくなってくるというところから物語が始まるわけだが…先に、ロシアと中国は“10年間の長期ミッションをやり遂げている”という事実もあったり。その半分…5年目で、トラブル発生って、どんだけアメリカ人がポンコツなんだっていう、ツッコミどころ（笑）リーダーのオマー・エップスが幻覚とか悪夢にうなされ、いい雰囲気になってる女博士のケイト・ウォルシュも、地球に残してきた娘に会いたいとホームシック気味…明らかに人選ミスだったんじゃ？もっと強靭な精神の持ち主を選べよと。

 

それとも、ロシアや中国より、アメリカ人は“繊細なんだ”という主張なのか？でまぁ、そういう状態で…任務続行が不可能じゃないか、いや、ここで諦めたらキャリアに傷つくなんて、言い争いをしていたら、新たなトラブルが発生。そう、地球と連絡がとれなくなってしまったのだ。精神的におかしくなっても、頭はいいクルーたち…最終的に“地球が滅びた”という結論に至り、ここでまたひと悶着。とにかく“最後の人類”となった自分たちが何が何でも生き残ろうという主張がある一方で、微かな希望にすがって、生存者がいるかもしれない地球に向かおうという意見も。

 

そして絶望して、自ら命を絶とうとする者も現れたり…って、4人しかいないので、誰が生き残るかというのは、なんとなく想像もできる。そしてですね、事前に出演者情報で名前を知っていたジョージャ・フォックスが最初の宇宙ステーションクルーの中にいないってことは、後から別の“生存者”が出てくるなという予想が容易にできる…そうしたら案の定。最初こそ、生存者がいたんじゃんと、大喜びするが…人数が増えたら増えたで、“限りある資源をどう使おう”ということでまた一つ悩みが増える。最終的には我が身が大事、他人のことなんか知ったこっちゃねぇだ。

 

向かうゴールが…どうあがいても、“死”なんだよな。“ぼっち”で死にたくない…安らかな死を得るために、死ぬ気で頑張って生き抜く、助ける。なんかオイラの言葉遣いもおかしくなってきた？ご時世的に、こんな映画を見てると、ホント、頭がやられちゃいそうですよ。ああ、そうか…きっと見てる最中の“眠気”は、自分の精神を守るためのセーフティ機能だったに違いない（笑）そう解釈しておけば…鑑賞中に寝落ちした己のかっこ悪さを誤魔化せる。好きな役者さんなんかも出てて、それなりに期待感もあったんだけど…1回見ればいいかな、BD-Rには焼かなそう。

 

 

監督：ジョン・スーツ

出演：オマー・エップス　ケイト・ウォルシュ　アンガス・マクファーデン　ジョージャ・フォックス

 

 

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