勝手に映画紹介！？

 

日本初登場作品をソフトリリース、または劇場公開前に放送するＷＯＷＯＷのジャパンプレミアでエアチェックしておいた「ブルース・ウィリス ドント・サレンダー 進撃の要塞（原題：Fortress）」を鑑賞…病気を理由に、惜しまれつつも俳優業引退を表明した我らの“死んでも死なない男”ブルース・ウィリスの、まだ残ってるぜよな新作のうちの1本。それにしても…どうもキャスティングに既視感があるなと思ったら、監督も含み、4月に配信で見ていた「サバイバル・シティ」とほぼ一緒の座組じゃねーかと…。他の出演者も最近のブルース出演作の共演者が多めだ。

 

暗号通貨業を営んでいるポール・マイケルズは…資金繰りに困ってしまい、3年前に姿を消した父ロバートを訊ねることに。ロバートが、とある山奥にある保養施設に入所していることがわかったのだ。タクシーで乗り付けたポールがまず驚いたのは、厳しすぎるセキュリティだった。ようやく中に入る許可が下り、ロバートと対面できることになったのだが、その直後、施設が謎の傭兵軍団の襲撃を受ける！そして、銃声を聞いたロバートは途端に、銃を取り出し応戦、容赦なく相手を倒し始めた！目の前で人を殺す父の姿を目にし、ポールは驚きを隠せないが…。

 

全盛期のブルース、それこそ「ダイ・ハード」シリーズだったり、オイラの大好きな「ラスト・ボーイスカウト」や「スリーリバーズ」「16ブロック」あたりと比べてしまうと、ショボいB級映画感は否めないんだけど、引退表明直前のやっつけ仕事な作品群の中では…けっこうマシな部類なんじゃないかな？前述した「サバイバル・シティ」なんかも…アクション映画としては普通に見れちゃえるクオリティではあったものの、ぶっちゃけブルース主演映画として売るのはどうなのよ？というのが素直な感想。本作はタイトルにまで名前を冠してるだけあり、一応、出番は多めだ。

 

冒頭から、ブルースが射撃訓練をする意味深なシーンで幕開け…その後、謎の保養施設に、疎遠になっていた息子が訪れてくるんだけれども、そのタイミングで謎の傭兵軍団の襲撃を受ける。どうやら、傭兵軍団はブルースの息子を追いかけてきたようなんだけれども、本当の狙いはブルースやその施設にあった。ただし…甘く見ていた傭兵軍団が、保養施設の侵入に手間取る。なぜか監視カメラや鉄条網で部外者の侵入を頑なに阻もうとしており、常駐している警備員たちは銃も所持している。ネットも遮断され、ドローンのカメラでもうまく撮影ができない。

 

この施設…いったい何なんだ？案の定…政府関連の秘密施設であり、ブルース本人もCIAの凄腕の工作員だった事実が判明。息子は、てっきりカタギのセールスマンだと思っていたらしい、家族にも正体を明かしてなかったのだ。アクションはほぼ棒立ちではあるものの…銃を振り回し、キリングマシーンキャラを悠々と演じるブルース。息子を同僚のおねーちゃんに託し、自分は侵入者の撃退に回る。敵も味方も、ザコはみんな瞬殺されるんだけど…ブルースの後輩的なポジの元特殊部隊員が、敵の背後へ密かに回り、相手を制圧するのを得意とする。

 

敵の襲撃の最中でも軽口をたたく陽キャなヤツなんだけど…嬉々とした表情で、問答無用に相手の脳天にナイフをぶっ刺したりもするなかなかのサイコっぷりで、見ていて面白かった。演じているのは、ブルースと「サバイバル・シティ」で共演、あちらでは敵役だったマイケル・シロウという役者。そして、ブルースたちを追い詰める敵の“大ボス”を演じるのが、やっぱり「サバイバル・シティ」に出ていたチャド・マイケル・マーレイ。この人は「サバイバル・シティ」だと、ブルースともう1人の刑事に協力して悪党と戦う農場主の役で…実質上の主人公だったんだよね。

 

敵は何故ブルースたちを狙うのか、主人公側は施設を死守、適傭兵側は施設への侵入を果たすことはできるのか？両者の攻防が続く…。途中、敵への“意外な内通者”の存在なんかも明らかになるのだが…そんな人物がいるなら、もっとスマートに侵入できたんじゃないか？って、思わずツッコミを入れたくなる。まぁ、その辺は軽くスルーしておいて…息子の“暗号通貨業”という設定なんかもフリだったわけで、ただの銃撃ちまくりオジサンじゃない知的な面も覗かすブルース、これだけ物語に絡んでれば、お約束な最後のドヤ顔も素直に受け止められる。

 

 

監督：ジェームズ・カレン・ブレザック

出演：ブルース・ウィリス　ジェシー・メトカーフ　チャド・マイケル・マーレイ　ケリー・グレイソン　ナタリー・バーン

 

 

【輸入盤Blu-rayソフトの購入】

Blu-ray Fortress ※海外盤 日本語収録なし

 

ＹｏｕＴｕｂｅに予告編があったよ！

 






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